柏レイソルMF安西海斗が移籍したブラガってどんなクラブ?5つの特徴をご紹介

川崎フロンターレMF板倉滉が、あのマンチェスター・シティへの完全移籍を決め、日本のサッカー界を震撼させたこの日、首都圏ではもうひとつのビッグディールが成立した。

モンテディオ山形にレンタル移籍していた柏レイソルMF安西海斗が、ポルトガル1部SCブラガに移籍することが正式発表されたのだ。

さすがにマンチェスター・シティのインパクトによって霞んでしまった感は否めないが、ブラガといえばポルトガルリーグで上位常連のれっきとしたメガクラブ。クラブの格という意味では、かつて相馬崇人が所属したマリティモや、金崎夢生・中島翔哉ら日本人選手の獲得を進めるポルティモネンセなどを優に超え、田中順也がプレーしたスポルティングに次ぐ、まさに名門中の名門だ。

なかなか日本では知られることのないこのブラガというクラブ。今回はその5つの特徴をご紹介したい。

ポルトガル3強に割り込まんとする勢い著しい新興クラブ

ポルト、ベンフィカ、スポルティングが「3強」として名を馳せるポルトガルにおいて、この3強体制撃破に最も近しいのが、ブラガだ。

正式名称は「Sporting Clube de Braga」。ポルトガル南部に位置する首都リスボンの2強がベンフィカとスポルティングだとすると、北部の2強と言えるのがポルトとブラガだ。これまでの最高順位は2009-10シーズンに記録したリーグ2位。その後2011-12シーズンにも3位に輝くなど、見事3強喰いを達成している。

その合間の2010-11シーズンには、ドミンゴス・パシエンシア監督のもとELで決勝進出。アンドレ・ビラス・ボアス率いるポルトとのポルトガル勢対決に敗れてはしまったが、ヨーロッパ全土にその名を轟かせた。

昨季2017-18シーズンはリーグ4位、今季2018-19シーズンはここまでスポルティングを抜きリーグ3位。(2019/01/15時点) 今季こそは3強撃破を再現しようと、後半戦の巻き返しに意気込んでいる。

今がまさに旬!チームを率いるのは歴代最高監督

ブラガといえば、ポルトガルでも屈指の「名監督輩出クラブ」だ。ベンフィカで10つのタイトルを獲得したジョルジ・ジェズスや、モナコでCLベスト4に輝いたレオナルド・ジャルディン、シャフタールで注目を浴びるパウロ・フォンセッカ、ポルトで国内最高タイの公式戦18連勝を記録したセルジオ・コンセイサオン、そして次世代の名監督候補筆頭ジョルジ・シマオン。

今やヨーロッパを舞台に活躍する上記歴代のポルトガル人指揮官に比べ誰よりも勝ち点を稼いだのが、現監督アベル・フェレイラだ。

アベル・フェレイラが2017-18シーズンに積み上げた勝ち点は、クラブ歴代最多の「75」。 ベンフィカが招聘を狙うとも噂されているポルトガル最注目の指揮官がチームを率いている。

クラブOBはあのスペイン代表FWや鹿島でプレーした大男

ポルトガル代表の名選手ティアゴ・メンデスや、2016-17シーズンにベンフィカでリーグMVPに輝いたピッツィなど、監督だけでなく選手についても、多くのスターを輩出してきたブラガ。実はあまり知られていないが、スペイン代表のレジェンド、ジエゴ・コスタが人生で初めてプロ契約を締結したクラブでもある。その他、日本人に馴染みのある選手で言えば、2011-12シーズンに鹿島アントラーズでプレーした長身FWカルロンが、鹿島以降に所属したチームでもある。

かつては日本人選手も所属

2002-03シーズンには、日本人MF廣山望もプレー。実は日本人と馴染みの深いクラブでもある。

ホームスタジアムは衝撃の断崖絶壁!

ホームスタジアムのEstádio Municipal de Bragaは、世界でも有名な珍(?)スタジアム。ゴール裏が断崖絶壁になっており、初めてスタジアムに駆けつけた観客は、まったく試合に集中できない衝撃のスタジアムである。

以上、ブラガについて基本的な5つの特徴をご紹介した。

ブラガは2部に所属するBチームも保有しており、安西は当面Bチームでプレーする可能性もあるだろう。その中で実力を示し、見事トップチームに昇格できれば、ポルトガル屈指の若手監督の指導を受けられ、ひいてはベンフィカなどすでに多くのOBが移籍を実現させている、さらなるビッグクラブへの道も拓ける。是非とも今後の活躍に期待したい。

日本初の放映年、ポルトガルリーグへ復帰した4人のスーパースターを紹介

例年と比べてもの静かな移籍市場を送った18-19シーズンのポルトガルリーグ。前クラブ会長の選手批判により数名の主力選手が退団したスポルティングを除き、ポルトやベンフィカは中心選手を慰留し、大幅な選手の流出を避けることに成功した。

そんな中でも、例年とは異なる形で市場を賑わせたのは、かつてリーグでプレーしたレジェンドたちの復帰であった。ある選手はスーパースターへの階段を駆け上がる第一歩となった古巣に帰還。そしてある選手は所属したことのない新クラブに加入してかつての名声を取り戻すチャレンジに挑む。今回は、それぞれの思惑交わる移籍劇が繰り広げられた末にポルトガルリーグに復帰した4名のスーパースターを紹介する。

1.ジャクソン・マルティネス(ポルティモネンセ)

かつてポルトで3年連続リーグ得点王の栄光を手にしたストライカーは、センターFW不足に苦しむポルティモネンセに加入した。失意のシーズンを送ったアトレティコ・マドリードを経て、中国の広州恒大では大怪我に見舞われ、ついには無所属になるまでキャリアは失墜。欧州の表舞台から忘れ去られた中でのポルトガルリーグ復帰となった。

昨シーズンのリーグ得点ランキング4位の点取り屋ファブリシオ(浦和レッズ)やベテランFWピレス(ペナフィエル)らがチームを去り、本来はウイングの選手がセンターFWを務めるほかない窮地に陥っていたポルティモネンセと、ポルト時代の栄光の日々を取り戻したいジャクソン・マルティネス。両者の思惑が合致した期限終了間際の駆け込み移籍となった。与えられた背番号は9番。10番を背負う中島翔哉との共演にも期待がかかる。

2.ファビオ・コエントラン(リオ・アベ)

ジャクソン・マルティネスのポルティモネンセ加入と同じく、移籍市場閉幕間際のサプライズとなったのが、ファビオ・コエントランのリオ・アベ復帰だ。ベンフィカでの活躍や2010年南アフリカW杯ポルトガル代表でのパフォーマンスを受け、レアル・マドリードに加入した同選手だったが、銀河系軍団加入以降は、レンタル移籍を繰り返した。昨季はベンフィカ時代の恩師ジョルジ・ジェズスの後を追い、スポルティングへの禁断の移籍でポルトガルリーグ復帰を果たしていた。そして、今回は華々しいキャリアを送るきっかけとなったベンフィカよりも前、駆け出し時代の古巣リオ・アベに電撃復帰した。ポルト郊外のこの中小クラブは、コエントランがユース時代を過ごしプロデビューを飾った思い出の地。キャリアの礎を築いてくれたクラブに、世界トップクラスの経験を還元できるか。

3.ルイス・ナニ(スポルティング)

愛するスポルティングに加入すること、実に3度目。またもやクラブのレジェンドがリスボンに帰還した。

2度目の古巣復帰となったナニは、ユース時代を過ごしたスポルティングでプロデビュー。その後、マンチェスター・ユナイテッドでの経験を経て、2014年にレンタルの形で古巣に初復帰した。レンタル期間は1年で終わり、その後フェネルバフチェとラツィオを経由。そして今季、またもスポルティングに舞い戻ったのだった。現在チームの指揮を執るジョゼ・ペゼイロは、ナニをスポルティングのトップチームに引き上げた監督。恩師のもと、数十年リーグタイトルに見放されている強豪に念願のリーグ制覇をもたらせるか。

4.ダニー(マリティモ)

ユース時代を過ごし、プロデビューも果たした古巣に、エースナンバー10番を背負って復帰した。ロシアでは、ディナモ・モスクワとゼニトの2クラブで合わせて10年以上プレーするなどポルトガル人選手としては異才を放つ経験を、愛する古巣の上位定着に還元できるか。

例年、ポルトガルリーグを観る楽しみといえば、ビッグクラブに羽ばたくスターの卵を発見できる点はひとつあるが、今季は、満を持してリーグに復帰した上記4名のスター選手の活躍を拝めるのもまたひとつ見どころになるだろう。特に、今季はスカパーがポルティモネンセの試合の放映権を獲得し、史上初めてポルトガルリーグを日本で見られる年である。ポルティモネンセのエースとして活躍するジャクソン・マルティネス、そして彼らと対戦するファビオ・コエントラン、ルイス・ナニ、ダニーら元ポルトガル代表の名手らのプレーに是非とも注目いただきたい。

【保存版】18-19季、ポルトガル1部全18チームの監督人事と3名の注目監督を紹介!

2017-18シーズンのポルトガル1部リーグは、ジョゼ・モウリーニョが記録したクラブ最多勝ち点数を更新する史上最高のシーズンを送ったポルトが、5年ぶりのリーグタイトルを獲得して幕を閉じた。リーグ5連覇を目指したベンフィカは主力選手の穴を埋められないまま、後半戦の猛追も実らず2位に。積極補強を敢行したスポルティングは、クラブの大混乱に巻き込まれ期待外れの1年を送った。
相変わらず3強が上位を独占する1年となったが、その中でも、4位ブラガはクラブ史上最多勝ち点を稼ぎスポルティングに肉薄。国内屈指の戦術家に率いられたリオ・アベも5位と躍進するなど、近年上位常連となっているクラブが、新たな監督のもとリーグを席巻した。

今季もリーグのタイトル争いはポルトとベンフィカを中心に繰り広げられるだろう。しかし、スポルティングがいまだ混乱を引きづる中、ブラガらにも3強体制の撃破を狙えるまたとないチャンスが訪れる。その他中小クラブにも、将来のポルトガル人監督界を背負って立つであろう有望な指揮官が控えており、彼らの躍進にも注目が集まる。

それでは、2018-19シーズンのポルトガル1部リーグを戦う全18チームの監督人事と、注目すべき3人の指揮官を紹介する。是非とも、新シーズンに向けた監督名鑑としてご活用いただきたい。

1位ポルト:セルジオ・コンセイサオン

セルジオ・コンセイサオン(契約延長)

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アンドレ・ビラス・ボアスビトール・ペレイラが無敗優勝を含むリーグ3連覇を達成してから約5年の月日が経過した。その間、ライバルのベンフィカがトロフィーを掲げる瞬間を4度も見届けてきたポルトがついに王座を奪還した。

かつてジョゼ・モウリーニョが率いたポルトでプレーし、監督として古巣に舞い戻ったセルジオ・コンセイサオンは、恩師が自身初のリーグタイトルを獲得した2002-03シーズンに記録した勝ち点86のクラブ記録を塗り替える偉業を達成。新たに勝ち点88の記録を打ち立て、クラブ史にその名を刻んだ。これは、ベンフィカが15-16シーズンに達成したリーグ歴代記録に並ぶ数字。リーグ公式のベストイレブンには最多の5名を輩出し、監督自身も最優秀監督賞に輝くなど、まさにコンセイサオン率いるポルトがリーグを象徴する1年となった。

クラブは同監督の手腕を評価し、1年の契約延長を締結。ボビー・ロブソンやジョゼ・モウリーニョ、アンドレ・ビラス・ボアスなど、クラブのミュージアムに銅像を擁する偉大な先人を追い越した未来のレジェンド候補のもと、王者の新たな歴史の針が動き出す。

2位ベンフィカ:ルイ・ビトーリア

ルイ・ビトーリア(続投)

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自身リーグ3連覇、クラブとしてはリーグ5連覇を目指したシーズンだったが、エデルソン・モラエスビクトル・リンデロフネウソン・セメードらビッグクラブに羽ばたいた主力選手の穴を埋められず、シーズン開幕のスタートダッシュに失敗した。CLは6戦6敗という不名誉な記録を打ち立て早々にグループステージ敗退。シーズン折り返しの時点で、ポルトガルカップとリーグカップの2つのカップ戦からも早々に姿を消した。

タイトルの可能性が残されたリーグ戦では、序盤のつまずきを猛烈な勢いで取り返し、一時はポルトから首位を奪還したが、終盤に迎えた事実上のタイトル決定戦、ホームのクラシコでは、ポルトMFエクトル・エレーラに劇的な決勝点を浴びて万事休す。5連覇を目指したシーズンは、主要タイトル無冠で幕を閉じ、涙を飲んだ。

タイトル奪還を狙う今季もチームの指揮を託したのはルイ・ビトーリア。背水の陣で臨むシーズンは、国内タイトルの奪取はもちろん、予選から出場するCLでの上位進出も必須となる、まさに勝負の1年だ。成果を残せなければ、4年目を迎える同監督の長期政権が終わりを告げる可能性も否定できないだろう。クビを切られないため、そして、いよいよ欧州のトップステージへと飛躍するためにも、リーグタイトルの奪還とCLベスト16進出は最低ノルマだ。

3位スポルティング:ジョゼ・ペゼイロ

ジョルジ・ジェズス(来季:アル・ヒラル)
→ジョゼ・ペゼイロ
(前:ビトーリア・ギマラインス)

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天国から地獄へ。希望から絶望へ。そんな言葉が当てはまる1年だった。

レアル・マドリードからファビオ・コエントラン、バルセロナからジェレミ・マテュー、ローマからセイドゥ・ドゥンビア、そしてサンプドリアからポルトガル史上最高額タイとなる違約金1億ユーロを設定したブルーノ・フェルナンデスら、近年稀に見る大型補強を敢行し、2001-02以来実に17シーズンぶりのリーグタイトルが期待されたシーズン。この年リーグMVPに輝いたブルーノ・フェルナンデスの想像以上の活躍もあり、シーズン序盤はポルトと熾烈な首位争いを演じ、中盤にはポルトガルリーグカップのタイトルを獲得。順風満帆な1年が期待されたが、シーズン終盤に1人の傲慢な男によりクラブは泥沼へと足を踏み入れていく。

事の発端は、ELアトレティコ・マドリード戦の敗北。当時のクラブ会長ブルーノ・デ・カルバーリョが、一部の主力選手を自身のSNSで公然と批判した。最後まで選手との間に生まれた亀裂は修復せず、シーズン終了後にはソシオにより会長が罷免される事態に陥った。また、期待外れのシーズンに終わったことへの不満から、覆面を被った50名のフーリガンが練習場に押し入り、選手・コーチらを襲撃する未曾有の大事件も勃発。カップ戦の決勝を控える中、エースFWバス・ドストらが心身ともに深い傷を負った。そして直後、シーズン2冠を目指したポルトガルカップ決勝では、格下アービスにまさかの敗北を喫した。この大混乱を受けて、ルイ・パトリシオウィリアン・カルバーリョ、ブルーノ・フェルナンデス、ジェウソン・マルティンスなど、この年ロシアW杯にも出場したチームの主軸選手が、痺れを切らしてこぞってクラブとの契約解除を申し出た。

結局、シーズン最後の最後まで混乱は収束せず。前会長時代に新監督として招聘されたシニシャ・ミハイロビッチが、会長交代により試用期間中にクビにされ、新監督には前年にビトーリア・ギマラインスでリーグ9位に終わったジョゼ・ペゼイロを古巣復帰させるゴタゴタな監督人事を敢行。主力選手が一斉に退団しチームは崩壊、新監督への期待感も醸成されず、新たな1年を迎えることとなった。

新会長を中心とする新たなマネジメント体制の尽力実り、リーグMVPブルーノ・フェルナンデスや、チーム得点王バス・ドストらはクラブと再契約を締結。ペゼイロ監督期にプロデビューを果たしたルイス・ナニが3度目の古巣復帰を果たすなど、明るい兆しも。しかし、クラブ・サポーターが、彼ら世界レベルの選手たちがフットボールに集中できる環境を醸成できない限り、前年以上の悲劇、つまり3強の一角から引きずり降ろされる可能性も十分。マネジメント、現場ともに大刷新された新体制のもと生まれ変わり、ポルトガル屈指の名門としての面目を保てるか。

4位ブラガ:アベル・フェレイラ

アベル・フェレイラ(契約延長)

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クラブレゴードとなる勝ち点75を積み上げ、史上最高のシーズンを送ったブラガ。3位スポルティングには同3差まで詰めより、5位リオ・アベとは同24も引き離すなど、「ポルトガルの4強」の地位を確固たるものにした1年となった。シーズンを通したドローの回数は3で、優勝したポルトの4を超えるリーグNo.1。引き分けの試合を勝ちに持っていく粘り強さを発揮していた。

ジョゼ・ペゼイロ、ジョルジ・シマオンと監督交代を繰り返す非常事態となった一昨季から、挽回を期したシーズンに歴史を築いたアベル・フェレイラ。その功績を評価して、クラブは同監督と2021年までの長期契約を締結した。リーグ3強のうち、足元をすくえる可能性が最も高いであろうスポルティングは、かつてブラガを泥沼に陥れた凡将ジョゼ・ペゼイロを招聘して、クラブは会長交代により大混乱に陥るという願ってもない状況。昨季はあと白星1つ分にまで迫った3強撃破を叶える環境は、これ以上ないほどに整った。

5位リオ・アベ:ジョゼ・ゴメス

ミゲウ・カルドーゾ(来季:ナント)
→ジョゼ・ゴメス(アル・タアーウン)

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トップチーム監督初年度で、ソリッドなサッカーをチームに植え付け、リオ・アベを5位に導いた稀代の戦術家ミゲウ・カルドーゾは、フランス1部ナントに引き抜かれる。シャフタールで名アシスタントコーチとしてにわかに話題を集めていた次世代の名将は、わずか1年で国外のトップリーグへと活躍の場を移した。

後任には、サウジアラビアのアル・タアーウンで指揮を取っていたジョゼ・ゴメスを招聘した。近年はハンガリーのビデオトンやこのアル・タアーウンなどで監督を務めるなど、欧州の表舞台からは長らく遠ざかっていた47歳。ヌーノ・エスピリト・サントペドロ・マルティンス、ルイス・カストロにミゲウ・カルドーゾら国内屈指の名将が積み上げで強化をしてきたクラブを任せるには少々荷が重い。ブラガに次いで3強体制への対抗勢力としてのポジションを確固たるものにするのか、それとも新監督のもとかつての凡庸な中位クラブへと戻ってしまうのか。分岐点となる1年を迎える。

6位シャービス:ダニエル・ラモス

ルイス・カストロ
(来季:ビトーリア・ギマラインス)
→ダニエル・ラモス(前:マリティモ)

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昇格3年目の弱小クラブを6位と大躍進させたルイス・カストロが、不本意なシーズンに終わった北の古豪ビトーリア・ギマラインスに引き抜かれる。代わって、マリティモを2シーズンにわたりリーグ6位(2016-17)、7位(2017-18)と上位にキープさせたダニエル・ラモスと2年契約を締結した。

ダニエル・ラモスにとっては、2部リーグ時代の2004-05シーズン以来の古巣復帰となる。 マリティモで積み上げた1部リーグでの経験を古巣に還元し、前監督が残した偉業を超えないまでも、最低でも1桁順位はキープしたいところだ。

7位マリティモ:クラウディオ・ブラガ

ダニエル・ラモス(来季:ジャービス)
→クラウディオ・ブラガ
(前:フォルトゥナ・シッタート)

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マリティモを上位に定着させたダニエル・ラモスは、昨季6位と大健闘したシャービスの新監督に就任。代わって、オランダリーグのフォルトゥナ・シッタートからクラウディオ・ブラガを招聘した。

クラウディオ・ブラガは、これまでPSVやユトレヒトなどオランダの名門クラブでユースチームを率いた経験を豊富に持つ。昨季はオランダ2部でフォルトゥナ・シッタートの監督に途中就任すると、クラブを16年ぶりの1部昇格に導いた。ポルトガルリーグでの指導は、2014-15にサンタ・クラーラでアシスタントコーチを務めたのが最後で、トップチーム監督としての経験はない。ゼニトなどでプレーした生え抜きのレジェンドFWダニーが10番を背負って復帰したメモリアルシーズンに、オランダで築き上げてきた異彩のキャリアを持つポルトガル人監督のもと、さらなる上位定着に向けて一皮剥けたい。

8位ボアビスタ:ジョルジ・シマオン

ジョルジ・シマオン(契約延長)

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成績不振に陥ったミゲウ・レアウを早々に見限ったボアビスタ。この思い切った決断は、ちょうど一昨年にブラガで途中解任の憂き目にあって以来フリーの身となっていた国内最高峰の若手監督ジョルジ・シマオンの招聘という幸運を呼び込んだ。次世代のポルトガル人監督を背負って立つであろう41歳の若き名将のもと着実に順位を回復させ、昨季は8位とまずまずの成績に。クラブはその手腕を評価して、シーズン途中の3月に早々と1年の契約延長を決断した。

ポルトガルリーグ優勝経験のある5クラブの一角として、そろそろ古豪復活といきたい「ポルト第2のクラブ」ボアビスタ。ブラガで途中解任され、前途洋々なキャリアが一時後退した若き名将のもと、クラブ・監督ともに名誉挽回の大躍進となるか。今季のポルトガルリーグで台風の目となれる期待感は十分だ。

9位ビトーリア・ギマラインス:ルイス・カストロ

ジョゼ・ペゼイロ(来季:スポルティング)
→ルイス・カストロ(前:シャービス)

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リーグ4位の座を引っさげ、3強体制の撃破とELでの躍進を狙ったビトーリア・ギマラインス。しかし、ELに出場する3強以外のクラブにとってもはやジンクスと言えよう、国内リーグとの両立にやはり失敗。たまらず、クラブは国内屈指の名将の評価を得つつあったペドロ・マルティンスの解任を決断した。後任として、ポルトガルリーグでは、ポルト、ブラガ、そしてこのギマラインスと、3クラブ連続での途中就任となった「名ピンチヒッター」ジョゼ・ペゼイロのもと、何とか1桁順位を確保し、北の強豪クラブの面目は保った。

双方の合意のもとジョゼ・ペゼイロとの契約を解消した今季は、ポルトBで2部リーグ優勝、リオ・アベでリーグ7位、そして昨季は弱小クラブのシャービスでリーグ6位と着実に監督としてのステップアップを遂げてきたルイス・カストロと2年契約を締結した。就任会見では「ヨーロッパの舞台を目指す」と、上位進出をサポーターに誓った同監督。昨季の監督交代時にファーストチョイスとしながらも引き抜きが叶わなかった56歳のポルトガル人監督に、古豪復活を託す。

10位ポルティモネンセ:アントニオ・フォーリャ

ビトール・オリベイラ(来季:パソス・デ・フェレイラ)
→アントニオ・フォーリャ(前:ポルトB)

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5年連続、記念すべき自身10度目の1部昇格を果たした「昇格王」にとって、2004-05シーズン以来となった1部リーグでの挑戦は、大成功のまま幕を閉じた。元鹿島アントラーズ・現浦和レッズFWファブリシオは、3強の各エースに次ぐ得点ランキング4位タイの15ゴール、中島翔哉はリーグで唯一となる2桁ゴール2桁アシスト(※)を記録するなど、攻撃的なプレーヤーが大躍進。(※ポルトガルリーグ公式の記録はアシスト数が7となっているが、ポルトガルサッカーデータベース『zerozero.pt』の記録に準拠し10アシストとした)4強以外のチームでは最も多くの得点を積み上げたチームとなり、破壊的な攻撃力で昇格1年目ながらポルトガルリーグを席巻した。

中島翔哉の恩師ということで日本での知名度も上がったビトール・オリベイラは、クラブからの契約延長オファーを拒否して新たな挑戦へ。2部に降格した古巣パソスに1992年ぶりに復帰し、90-91シーズンに自身が成し遂げたクラブの1部昇格に再度挑むこととなった。そして、クラブは新たにポルトBを率いていたアントニオ・フォーリャを招聘。育成力に定評のある名門クラブの下部組織での経験を、若く攻撃的なタレントを多く要するチームに還元し、今季もダークホースとなれるか。

11位トンデーラ:ペパ

ペパ(契約延長)

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降格の恐怖と戦い続けた一昨季からは一転、37歳の青年監督がシーズン開幕から指揮を執った昨季は、11位と大健闘。監督自身も、ポルトとブラガでそれぞれクラブの最多勝ち点記録を更新したセルジオ・コンセイサオンとアベル・フェレイラと並んで、ポルトガルリーグ年間最優秀監督賞にノミネートされる飛躍の年となった。
その手腕が評価され、1年の契約延長を勝ち取ったペパ。上位クラブへのステップアップが叶うきっかけとなるシーズンとしたい。

12位ベレネンセス:ジョルジ・シラス

ジョルジ・シラス(続投)

ドミンゴス・パシエンシアの解任に伴い、プレーヤーとして4シーズンを過ごした古巣に監督として復帰したジョルジ・シラス。一昨季に現役引退したばかりながら、昨季はいきなりピンチヒッターとしてトップチーム監督に。そして、今季はシーズン開幕からポルトガル屈指の古豪で監督を務めることとなった。

リーグタイトルを獲得したことのある5クラブの一角であるベレネンセスは、近年はスペイン人監督フリオ・ベラスケスや、国内のビッグクラブでの指揮経験が豊富なドミンゴス・パシエンシアら、監督選びで試行錯誤を続けている。これまでの人事とは異なる、キャリアの浅い監督の招聘が、古豪復活の起爆剤となるか。

13位アービス:ジョゼ・モッタ

ジョゼ・モッタ(続投)

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リカルド・ソアレスとリト・ビディガル、2度の監督交代を経た苦難のシーズンだったが、シーズン末にプレゼントが舞い降りる。フーリガンの暴動でまともな練習がままならなかったスポルティングを決勝で下し、クラブ史上初の主要タイトルとなるポルトガルカップ王者を戴冠した。幸運にもカップ戦王者となり、リーグ王者ポルトとのスーペルタッサを戦う権利を得たジョゼ・モッタが、今季もチームを指揮する。

14位ビトーリア・セトゥバル:リト・ビディガル

ジョゼ・コウセイロ(来季:ポルトガル代表テクニカルディレクター)
→リト・ビディガル(昨季:アービス)

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一昨季に13クラブが監督交代に踏み切ったポルトガル1部で、監督の座を死守した5人の監督であったジョゼ・コウセイロがついに退任。今季は新たに、昨季1月にアービスの監督を解任されて以来フリーとなっていたリト・ビディガルを招聘した。
同監督は、15-16シーズンに弱小アロウカをリーグ5位に導いたことで評価を高めた監督。昨季は無念の監督途中交代となったが、近年下位でもがき苦しむセトゥバルをアロウカ時代のように上位に導けるか。

15位モレイレンセ:イボ・ビエイラ

プティ(来季:未定)
→イボ・ビエイラ(前:エストリル)

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マヌエル・マシャード、セルジオ・ビエイラと2度の監督交代を敢行し、3人目プティのもと何とか1部残留を果たした。今季1年契約で招聘したのは、昨季途中就任したエストリルで1部残留に失敗し、現エバートン監督マルコ・シウバが一時はリーグ4位に導いた新興クラブを2部に降格させたイボ・ビエイラ。2014-15シーズンに昇格して以来、しぶとく1部に残り続けたクラブだが、今季は正念場を迎える。

16位フェイレンセ:ヌーノ・マンタ

ヌーノ・マンタ(続投)

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当時38歳だった一昨季に、ジョゼ・モッタの後任としてシーズン途中にトップチーム監督デビューを果たしたヌーノ・マンタ。1部昇格初年度のチームを残留に導くどころか、リーグ8位と大成功を収め、その評価を急上昇させた。しかし、さらなる躍進が期待された昨季は、リーグ16位で何とか降格を免れる低調な出来に終わる。ナイジェリア代表でチームの10番を背負ったエテボ・オグヘネカロの穴を埋められず、失意のシーズンを過ごす結果となった。
昨季の不本意な成績もあり、かつてのリーグ8位の栄光は忘れ去られつつある中、名誉挽回を図る勝負の1年となる。

2部1位ナシオナル:コスティーニャ

コスティーニャ(続投)

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一昨季にまさかの2部降格を味わったマデイラの名門クラブは、自国開催のEURO2004や2006年ドイツW杯などで母国の代表を背負ったレジェンド、コスティーニャ監督のもと、1年での1部復帰を達成。監督自身も、2部リーグの最優秀監督に選出された。

1部リーグでの指揮は、13-14シーズンのパソス・デ・フェレイラ以来。当時は、前年にリーグ3位の偉業を成し遂げたパウロ・フォンセッカの後任という難しいタスクをこなせず、シーズン序盤に監督交代の憂き目にあった。2部リーグ最優秀監督の称号を引っさげたかつての名プレーヤーが、1部リーグの壁に再挑戦する。

2部2位サンタ・クラーラ:ジョアン・エンリケス

カルロス・ピント(来季:アカデミカ)
→ジョアン・エンリケス
(前:パソス・デ・フェレイラ)

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アソーレス諸島の小クラブを15年ぶりに1部へ導いたカルロス・ピントは、「レベル3のライセンスを保持していない」との理由で契約更新にこじつけず。代わって、45歳のジョアン・エンリケスに1部残留の望みを託した。

ただし同監督は、昨季パソスをシーズン途中から率いて残留に失敗し、かつてはパウロ・フォンセッカのもとリーグ3位にまで登りつめた新興クラブを13年ぶりの2部に突き落とした当事者。監督就任発表に際して、クラブはモノポリーでジョゼ・モウリーニョやレオナルド・ジャルディン、ビトール・ペレイラらポルトガル人監督のレジェンドを通過して新監督に辿り着く、ユーモア溢れるビデオを公開して反響を呼んだが、開幕から結果を残せないようであれば、解任モノポリーを真っ先にゴールしてしまうだろう。

注目監督ベスト3

1位 アベル・フェレイラ(ブラガ)
昨季は就任1年目ながら、獲得した勝ち点数でクラブレコードを樹立。成熟を図る2年目に、スポルティングが主力を大量に失い、会長も交代する大転換期へ。3強食いが射程年内に迫った。

2位 ジョルジ・シマオン(ボアビスタ)
ブラガではシーズン途中の監督就任ということもあり、チームを立て直せず自身も途中解任に。それでも、パソスやシャービスを上位に躍進させた評価は色あせず。今季1年間で古豪ボアビスタの復興に成功すれば、翌シーズンは自身2度目のビッグクラブ挑戦も起こり得ない夢ではない。

3位 ルイス・カストロ(ビトーリア・ギマラインス)
シャービスを6位に躍進させた手腕は見事の一言。ポルトではピンチヒッターとしての監督途中就任であったため、ギマラインスのような強豪クラブをシーズン開幕から指揮するのは初。キャリアの分岐点となる1年になりそうだが、結果を残せばその評価はうなぎ登りになることだろう。

以上、2018-19シーズン、ポルトガル1部リーグ全18チームの監督人事と3名の注目監督を紹介した。今季こそ3強を食う監督は現れるのか、そして、ジョルジ・シマオンやペパ、ヌーノ・マンタら中位クラブの青年監督にとって、過去を振り返ったときにキャリアの転換期となったと言えるシーズンになるのか。ポルトとベンフィカを中心に激戦が繰り広げられるポルトガルリーグであるが、上記のような、2強以外の要素にも是非とも注目いただきたい。

ポルティモネンセ中島翔哉が、ポルトではなくベンフィカに行くべきたった2つの理由

ポルティモネンセの中島翔哉は、現在ポルトガルメディアを大いに賑わす最注目選手の1人である。「ポルティモネンセがドイツ1部クラブからの中島へのオファーを拒否した」とのニュースを皮切りに、中島本人が答えた「ポルトでプレーしたい」というインタビューや、「ベンフィカが中島に興味か」という報道など、移籍報道を中心に連日現地メディアに取り上げられる存在となった。

今夏、FC東京から加入したポルティモネンセのチーム得点王が、この冬どのクラブに移籍するのか。これはポルトガルメディアが最も注目する関心事項のひとつとなっている。その中でもとりわけ、中島本人が「プレーしたい」と公言したポルトか、現地メディアが「興味を抱いている」と報じたベンフィカのどちらのビッグクラブに移籍するのかは、多くの日本人ファンも含め気になるところだろう。未だポルトからの関心が伝えられたことはないが、かのイケル・カシージャスからゴールを奪った中島の獲得に、今後同クラブが興味を抱く可能性も低くはないだろう。ベンフィカについては、すでに「具体的な大枠について数回会話されている」ようで、問題となっている金銭面をクリアすれば、一気に話が進む可能性も十分にあり得る。

ポルトとベンフィカへの移籍の可能性が同じ粒度にはないことは前提に置きながらも、筆者は、中島翔哉に「望む」ポルトではなく「望んでくれている」ベンフィカへの移籍を推奨したい。いくつかある中でも、大きくはたった2つの理由からである。

ベンフィカでは得意の左ウイングにチャンス。絶対的エース誇るポルトではノーチャンス

中島翔哉がポルティモネンセでプレーするのは左ウイング。カットインをしてゴールに迫るプレーを得意とする中島は、この得意ポジションで水を得た魚のようにゴールを量産している。当然、ベンフィカも左ウイングでプレーする中島に関心を抱いているだろうし、ステップアップ先においても、是が非でも確保したいポジションであることは明白である。

ポルトとベンフィカ両チームの左ウイングを見てみると、中島にとってより試合出場およびその先の活躍の可能性が高そうなのは、ベンフィカである。

伝統の4-3-3から、直近では4-4-2のシステムに移行しつつあるポルトで、左ウイングの定位置を確保しているのは、アルジェリア代表FWヤシン・ブライミ。プレミアリーグを中心に関心を集め、毎年メガクラブへのステップアップが噂されるリーグNo.1アタッカーの一角である。今季も、リーグ戦の15試合全てに出場して4ゴールをマークする他、アシストランキングで暫定トップタイの6アシストを記録するなど、名実ともにリーグで突出した存在だ。ともに中島がリーグでマークしている6ゴールの倍である12ゴールを記録しているバンサン・アブバカルとムサ・マレガの強靭な2トップに優れたボールを配給し、チームの得点源を屋台骨のごとく支えている。

一方、ベンフィカでは若手アルゼンチン人レフティであるフランコ・セルビが一応のレギュラーとしてプレーしている。しかし、12試合に出場して1ゴール2アシストとイマイチ波に乗れず。小気味よいドリブルで一定の存在感は発揮しているものの、「ディ・マリア2世」と期待される存在としてはいささか物足りない。リーグ4連覇中のベンフィカ自体も、主力が一斉に退団した今季は不調に苦しみ、シーズン折り返し地点ですでに、CL、ポルトガル杯、リーグ杯で敗退しており、残るタイトルの可能性はリーグ戦のみに絞られている。シーズン前半からの挽回を期して、中断期間にチーム構成にメスを入れることは考えられる。

仮に中島翔哉が加入するのであれば、絶対的なエース、ヤシン・ブライミを誇るポルトではなく、左ウイングに絶対的な存在がおらず、チームも変化の時期にあるベンフィカの方が、活躍のチャンスに恵まれると推察する。

ポルトは育成<結果、ベンフィカは育成+結果

ポルトとベンフィカは、どちらも毎年タイトルを獲得することが最低条件とされる国内屈指のビッククラブであり、ともに「結果」が最重視される点は変わらない。しかし現在のチーム状況から、ポルトは是が非でも結果を残すことに執着せざるを得なく、若手選手を育成している余裕はない。一方で、ベンフィカは若手選手を育成しながらタイトルを獲得してきた実績がすでにあり、今季も苦戦はしながらも、育成と結果の両実を得る姿勢を貫いている。

宿敵ベンフィカにリーグ4連覇を許すという屈辱を浴びているポルトを率いるセルジオ・コンセイサオンにとって、今季のタイトル獲得は史上命題。直近でも、パウロ・フォンセッカ→フレン・ロペテギ→ヌーノ・エスピリト・サントと、タイトルを逃した監督は短命に終わっており、コンセイサオンも念願のチャンピオンカップを手にできなければ、ピント・ダ・コスタ会長の剛腕により、彼らと同じ運命を辿ることになることは自覚しているだろう。現在無敗でリーグ首位に立つポルト、そしてセルジオ・コンセイサオンは、今季こそはタイトルを逃してはならない。だからこそ、ゴールマウスはスペインのレジェンドであるイケル・カシージャスから、U-21世代で出場したEURO2015の準優勝チームの正GKであるジョゼ・サーにすげ換えたものの、昨季は大車輪の活躍をしたオリベル・トーレスやオタービオ・モンテイロら若手選手が苦戦する中、彼らの得意ポジションであるトップ下またはインサイドハーフが存在しない4-4-2システムを採用。前述のアブバカル-マレガの強力2トップに頼り、確実に勝ち点3を奪うスタイルで結果を残している。

一方のベンフィカは、若手を大抜擢しながらもリーグタイトルを2連覇中の実績のあるルイ・ビトーリアのもと、若手選手をチームの中心に据えながら、かつタイトルを目指す姿勢を継続している。今季もゴールマウスには、ポルトのジョゼ・サーと並び次代のポルトガル代表を担うと期待されるブルーノ・バレーラを採用。控えGKの18歳ミル・スビラールに至っては、CLマンチェスター・ユナイテッドとのビッグゲームでサプイラズ抜擢している。その他にも、今季加入した22歳フィリペ・クロビノビッチも出場機会を増やしつつあり、前述のフランコ・セルビも辛抱強く登用し続けている。

ルイ・ビトーリアのもとベンフィカで育ち、世界有数のメガクラブに羽ばたいていった選手は、下記の通り錚々たるメンバーであり、特にAチームデビューから僅か半年でポルトガル代表に選ばれ、バイエルン・ミュンヘンに巣立ったレナト・サンチェスのように、中島翔哉にとっても、今冬ベンフィカに移籍して半年で結果を残せば、欧州の名門クラブへの切符を手にできる「シンデレラ・ストーリー」を夢見ることが可能だ。

<ルイ・ビトーリアが輩出した主な若手選手(チーム名は現在の所属ではなく、ベンフィカから移籍した際の移籍先)>

エデルソン・モラエス
(→マンチェスター・シティ)
ネウソン・セメード
(→バルセロナ)
ビクトル・リンデロフ
(→マンチェスター・ユナイテッド)
・レナト・サンチェス
(→バイエルン・ミュンヘン)
ゴンサロ・グエデス
(→パリ・サンジェルマン)

「プレースタイルが好きだから」との理由で、絶対的なレギュラーが待ち受ける憧れのポルトへ加入するのか、何人もの若手を欧州の名門に輩出した実績のあるルイ・ビトーリアのもと、得意ポジションで出場のチャンスがあるベンフィカに加入するのか。仮に両クラブからのオファーが舞い降りた場合、中島が選択すべき道は明らかなように思える。未だ、ベンフィカからも正式なオファーは届いていないが、エースに君臨するポルティモネンセへの残留という選択肢も含め、今冬、中島翔哉が下す決断をポルトガルサッカーファンの1人として待ちわびたい。そして、スポルティングに所属した田中順也以来となる「ポルトガル3強所属プレーヤー」の誕生を切に願いたい。

中島翔哉が移籍したポルティモネンセってどんなクラブ?8つの特徴をご紹介

かねてから日本メディアが報じていたFC東京FW中島翔哉のポルティモネンセ移籍がついに決定。クラブの公式サイトによると、契約は2018年6月30日までの期限付き移籍となった。

このポルティモネンセとは一体どのようなクラブなのか。ふとぽるは、開設当初よりポルティモネンセについては特に頻繁に取り上げてきた。その理由はただ1つ。「ポルトガルで最も日本への理解が深いクラブ」であるためだ。

ただ日本では、このポルティモネンセは、一部鹿島サポーターを除き、まだまだ認知度の低いクラブのように思える。そこで今回は、中島翔哉が移籍するポルティモネンセを語る上で欠かせない8つの特徴をご紹介したい。

(以下、緑字から該当記事にリンクできます)

今季よりポルトガル1部に復帰

2016-17シーズン、2部リーグを圧倒的な強さで優勝したポルティモネンセは、2017-18シーズンから1部リーグへ復帰。ポルトやベンフィカ、スポルティングなど、世界的な名門クラブが並み居る激戦リーグに挑む。すでに第3節を終え、ブラガとリオ・アベの強豪2チームには敗れたものの、残留を争うライバルであるボアビスタとの開幕戦を2-1で制すなど、1部残留も十分狙えるチームだ。

かつては金崎夢生が10番として所属

ポルティモネンセが、最も日本と関わりの深いクラブになった最大の理由は、鹿島アントラーズFW金崎夢生の存在。2013-14シーズンに当時2部に所属していたポルティモネンセにニュルンベルクより金崎が加入した。そして、翌年2014-15シーズンには、10番を背負い、チームのエースとして21試合で11ゴールを記録。シーズン途中に鹿島アントラーズへのレンタル移籍が決まった。2015-16シーズンには、レンタル中の鹿島からポルティモネンセへ復帰し、直後に完全移籍で鹿島に電撃復帰するなど、珍しい「往復移籍」でポルトガルメディアを賑わしたが、現在もポルティモネンセが金崎の保有権の20%を保持している。

現在は元鹿島FWファブリシオと日本人FW亀倉龍希が所属

鹿島サポーターの間では、このポルティモネンセの知名度は高い。2016-17シーズンにポルティモネンセから鹿島へファブリシオがレンタル移籍していたためである。このファブリシオといえば、川崎フロンターレとの天皇杯ファイナルで決勝ゴールを沈め、クラブに19つ目のタイトルをもたらした立役者。復帰したポルティモネンセでも、現在はエースFWとして活躍している。

また、中島翔哉と関係が深いという意味では、東京ヴェルディユース出身の亀倉龍希も所属していることを言及せずにはいられない。2013-14シーズンにポルトユースからポルティモネンセへレンタル移籍した亀倉は、今年で同クラブでの5シーズン目を迎える。クラブをよく知り、ポルトガル語も堪能な亀倉の存在は、中島がチームに馴染むうえで大きな助けになることだろう。

現在クラブのTDを務めるのは元浦和ポンテ

クラブの海外交渉担当テクニカルディレクターを、元浦和レッズの10番ロブソン・ポンテ氏が務めている。

今夏は、ポルティモネンセから2選手が来日

2017-18シーズン開幕に備えた夏、ポルティモネンセは2選手を日本クラブへ移籍させた。マリティモと50%ずつの保有権を保持していたマウリシオ・アントニオを浦和レッズへ、そして、ブラジル人FWブバを岡田武史氏が会長を務めるFC今治へ送り出した。なお、マウリシオの浦和移籍ついては、前述のポンテ氏が絡んでいた。

日本人選手が頻繁に練習参加

専修大学FW葛谷将平FC今治の3選手など、日本人選手が頻繁に練習に参加している。

現在チームを率いるのは、ポルトガルきっての「昇格王」

現在チームを率いるビトール・オリベイラ監督は、ポルトガルでも有数の「超」がつく名将。昨季ポルティモネンセを1部リーグに導いたことで、5年連続で2部クラブを昇格に導き、これまで合計10クラブを1部に引き上げた「昇格王」である。ポルトガルを代表する名将の指導を受けることは、中島翔哉のキャリアにおいてもプラスになることだろう。

若手選手は、活躍次第でポルトガルのビッグクラブからの関心も

20歳の若手ブラジル人FWブルーノ・タバタが、昨季リーグ4位の強豪ビトーリア・ギマラインスから注目されていることが報じられた。活躍次第では、このギマラインスやブラガ、また、スポルティングにポルト、ベンフィカなど、ポルトガルのビッグクラブに引き抜かれることもある。

以上、ポルティモネンセの特徴を8つご紹介した。このように、中島翔哉の新天地は、日本人にとってプレーしやすい環境が整い、かつ、世界的なビッグクラブとの対戦やポルトガルを代表する名将からの指導も経験できる理想的な移籍先といえる。中島の活躍次第では、ポルトやベンフィカ、スポルティング、ブラガ、ギマラインス、リオ・アベなど、欧州のメガクラブもスカウトを派遣する名門クラブへ移籍する可能性もあるだろう。

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僕のポルトガル時代13-14シーズンを戦った監督たちの出世具合がハンパない件

ポルトの新監督にセルジオ・コンセイサオンが就任した。本サイトのニュース記事に使う写真を探していると、当時ポルトを率いていたパウロ・フォンセッカと、当時アカデミカ監督であったコンセイサオンが並んで写る写真があることを思い出した。

そういえば、僕がポルトガルに住んでいた2013-14シーズンの監督たちは、このフォンセッカやコンセイサオンを含め、今では世界中にその名が知れ渡りつつある。そう思い、ポルトガルリーグ14-15シーズン開幕前に執筆した全1部クラブの監督人事の記事を読み返すと、当時は世界的にはまだまだ無名で、当然日本でも知られていないが、今ではここ日本でもその名が知れ渡るほどに、大出世を遂げている監督が続々と見つかった。

そこで今回は、僕がポルトガルに住んでいた13-14シーズンにはまだまだ無名だったものの、今ではすっかり世界的に有名になった監督たちを紹介していきたい。

(以下、順位と所属クラブは13-14のデータ)

1位 ベンフィカ
ジョルジ・ジェズス(現スポルティング)

なかなか海外クラブを率いる経験がないことから、世界的にはイマイチ知名度があがらないジョルジ・ジェズスだが、当時13-14シーズンのポルトガルでの知名度は今回紹介する監督の中でもトップ。この年は、不調に沈んだリーグ3連覇王者ポルトを上回り、見事ベンフィカにタイトルを取り戻した。翌シーズンは、国内3冠とELでも2年連続決勝に進出するなど、急速にその評価を高め、現在はスポルティングでベンフィカ時代の成功を再現しようとしている。

2位 スポルティング
レオナルド・ジャルディン(現モナコ)

13-14シーズンの1年間だけスポルティングを率い、見事前年7位のチームをCL圏内に引き上げたのが、今ではフランスリーグ制覇とCLベスト4進出ですっかり有名になった現モナコ監督レオナルド・ジャルディン。この年ポルトガルリーグを率いた監督の中でも、その出世具合は圧倒的だろう。

また、当時のスポルティングに所属していたのは、RSBセドリック・ソアレス(サウサンプトン)やCBマルコス・ローホ(マンチェスター・ユナイテッド)、FWイスラム・スリマニ(レスター)、そして現在もクラブでプレーするポルトガル代表MFウィリアン・カルバーリョアドリエン・シウバなど、レオナルド・ジャルディンが抜擢した若手~中堅の選手たちの知名度の上がり具合も、眼を見張るものがある。

3位 ポルト
パウロ・フォンセッカ(現シャフタール)

この年は、アンドレ・ビラス・ボアスビトール・ペレイラが達成したリーグ3連覇中のポルトに4連覇をもたらすという重責が課せられ、そのプレッシャーに負けたのか、残念ながら途中解任となり、ビッグクラブには相応しくないというレッテルを貼られてしまったフォンセッカ。しかし、前年に弱小パソスをリーグ3位に導いた手腕に疑いの余地はなく、その後はブラガに50年ぶりにカップ戦のタイトルをもたらし、今シーズンはシャフタールでウクライナリーグとカップ制覇の2冠に輝くなど、名誉挽回に成功。ウクライナリーグ最優秀監督に輝き、その知名度はうなぎのぼりだ。

4位 エストリル
マルコ・シウバ(現ワトフォード)

(残念ながら、現地で撮影した写真はなし)

レオナルド・ジャルディンにつぎ、当時からの出世具合がハンパないなのが、エストリルを4位に導いたマルコ・シウバだ。クラブの英雄として最期のシーズンを送った13-14の翌年には、スポルティングの監督に就任。クラブ会長との不仲を理由に1年で解任されたが、スポルティングに7年ぶりのタイトルをもたらしていた。またこの年は、田中順也があのブラガ戦での直接FKを披露するなど、日本でもよく知られる監督となった年であった。

その後は、オリンピアコスでリーグ開幕17連勝21戦無敗の新記録を打ち立て、今シーズンはハル・シティでプレミアリーグを席巻するなど、すっかり世界のフットボール界ではホットな監督へと出世。来季はワトフォードを率いることが決まっている。

6位 マリティモ
ペドロ・マルティンス(現ビトーリア・ギマラインス)

(残念ながら、現地で撮影した写真はなし)

マリティモでの集大成となった13-14シーズン、ペドロ・マルティンスはクラブを6位に導き、翌年にはリオ・アベが監督として抜擢。この中堅2クラブを上位に導いた手腕が評価され、今シーズンはビトーリア・ギマラインスへ。見事、ライバルのブラガを抑え、リーグ4位に躍進した。いよいよポルトガルリーグを飛び越え、オリンピアコスなど海外クラブが注視し始めるなど、国内で知る人ぞ知る優秀な監督という立場から、ポルトガルリーグではトップクラスの名将として評価を高めつつある。

8位 アカデミカ
セルジオ・コンセイサオン(現ポルト)

13-14シーズンにポルトを解任されたパウロ・フォンセッカにとって、当時アカデミカを率いていたセルジオ・コンセイサオンは忘れられない存在となった。僕がこの写真を撮影したコインブラでの一戦でポルトはまさかの敗戦を喫したが、この辺りから、フォンセッカの手腕に疑問が噴出し始め、後の解任へと繋がった。

選手としては有名だったが、13-14シーズンのコンセイサオンは、監督としてはまだまだ駆け出しの存在。しかし、その後はブラガを4位、降格圏に沈んでいたギマラインスを10位に導くなど、国内では指折りの若手監督のひとりに。今季は初めてトップチーム監督として海外リーグに挑戦し、モナコでリーグ制覇を達成したレオナルド・ジャルディンとともに、ナントでその知名度を高めた。そして来季からは、古巣ポルトを指揮する。

10位 ビトール・ギマラインス
ルイ・ビトーリア(現ベンフィカ)

(残念ながら、現地で撮影した写真はなし)

この監督は、まるでノーマークだった。13-14シーズンのギマラインスはリーグ10位で、前掲の監督人事の記事でも、書く内容に困ったのはご覧の通り。

しかし、翌年にギマラインスを5位に導き、そのまた翌年にはベンフィカの監督に就任すると、シーズン序盤は解任の噂が生じるなど苦戦したが、終わってみれば初年度からリーグ制覇とCLベスト8進出を達成。今季はベンフィカにリーグ4連覇をもたらし、すっかり国内No.1の評価を得る名将へと出世した。

このルイ・ビトーリアの手腕は若手育成の面でも発揮され、彼がベンフィカで重宝した若手選手は、下記の通り、続々とビッグクラブへと羽ばたいていった。

レナト・サンチェス→バイエルン
ゴンサロ・グエデス→パリ・サンジェルン
エデルソン・モラエス→マンチェスター・シティ
ビクトル・リンデロフ→マンチェスター・ユナイテッド(移籍合意が正式発表の段階)

11位 リオ・アベ
ヌーノ・エスピリト・サント(現ウルバーハンプトン)

リーグでは11位ながら、この年ポルトガルカップとリーグカップの2つのカップ戦で決勝に進出するなど、実は大躍進を遂げていたリオ・アベ。そんなクラブを率いていたのが、ヌーノ・エスピリト・サントだ。翌年にはバレンシアへ羽ばたき、日本を含めた世界中のフットボールファンから「誰だ」と声が相次いだが、その実力はスペインで実証済み。前年にポルトガルの中位クラブであるリオ・アベを率いていたとはにわかに信じがたいほどの出世を遂げた。今季はポルトを1年で退任することになったが(辞任とされているが、おそらく独裁者ピント・ダ・コスタ会長の圧力による事実上の解任だろう)、チームは得点力不足に悩まされ引き分けまみれとなるなか、ホームでは無敗と実は良い成績を残していた。継続性のなさというポルトの悪い癖が出た監督人事となったが、ヌーノ・エスピリト・サントは、友人ジョルジ・メンデスのツテで早くも新たな挑戦の場を獲得。来季はイングランドチャンピオンシップのウルバーハンプトンを率い、名誉挽回に挑む。

他にも、13-14シーズン当時はアロウカを率い、その後はアポロン・リマソールを経て、今季エストリル監督に途中就任したペドロ・エマヌエルや、当時はベレネンセスを降格から救い、今ではCLにも度々登場するマッカビ・テル・アビブを指揮するリト・ビディガルなどもいた。

ポルトに住んでいた当時は、アンドレ・ビラス・ボアスも去り、選手としてはラダメル・ファルカオやフッキ、ハメス・ロドリゲス、ジョアン・モウティーニョらも退団し、パウロ・フォンセッカ率いるポルトへの期待感の薄さも相まり、「ポルトガルリーグの谷間の時期に不運にもポルトガルに来てしまった」と物足りなさを感じていた。実は毎週ドラガオン・スタジアムで観戦していたリーグ戦の監督席には、今ではすっかり世界的な名将の仲間入りを果たそうとしている「監督の原石」が大量に眠っていたのは知る由もなかった。

元鹿島FWカイオ・ルーカス、ベンフィカ移籍へ。2019-20季からの5年契約を締結か

かつて鹿島アントラーズに所属し、現在はアル・アインに所属しているブラジル人FWカイオ・ルーカスが、ベンフィカ移籍で合意に達したようだ。複数のポルトガルメディアが報じた。

『O JOGO』によると、ベンフィカが数日間の交渉の末、アル・アインとの契約最終年にあるカイオと2019-20年からの移籍について合意に達したという。また『Record』によると、現在スペイン・ポルトガル方面を旅行しているカイオは火曜日にリスボンに戻り、メディカルチェックを受ける予定。その後、5年間の契約を結ぶと見られている。

クラブW杯で準優勝に輝き、自身はシルバーボール賞を獲得したカイオには、かねてからポルトやベンフィカ、シャフタールらが関心を寄せていた。先日はポルトが金銭面等を理由に獲得を見送ったことが報じられており、その去就が注目されていた。

ベンフィカといえば、今季の成績不振を受けて、リーグ2連覇を含む6つのタイトルをもたらしたルイ・ビトーリア監督を解任したばかりで、クラブとしての転換期を迎えている。鹿島やアル・アインでタイトルの味を知るカイオは、ポルトからのタイトル奪還を狙うベンフィカにとって救世主となれるだろうか。あとは正式発表を待つのみだろう。

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ウルブス、残り20%のひと押しを断念へ。中島翔哉、今季末まで残留の可能性

『zerozero.pt』

ウルバーハンプトンへの移籍が「80%」と迫っていた中島翔哉だったが、移籍の実現が困難になりつつあるようだ。すでにウルバーハンプトンは移籍交渉を進めることを断念し、ポルティモネンセは中島翔哉の「残留」という選択肢を見据えつつあるという。

先日、地元ラジオに対して、「中島のウルバーハンプトン移籍の可能性は80%」と語っていたポルティモネンセ会長ロドニー・サンパイオ氏が、新たにポルトガルメディア『Record』に対して、下記のように語ったという。

「先週、中島のウルバーハンプトン移籍成立まで残すところ20%と言ったが、あれから何らかの進展はない。より良い条件を提示できるクラブだって現れ得る」

「中島の今季末までの残留も、よりよい選択肢のうちのひとつだ。彼がアジア杯を戦い、その価値をさらに高めてくれることを信じているからだ」

あくまでも、2000万ユーロ、または報道によっては4000万ユーロとも言われている違約金満額の支払いを求めるポルティモネンセ。アジア杯という見本市を控える中、中島の売却益をさらに増やそうという魂胆が垣間見える。ポルティモネンセ側の評価額ばかりが高まり、世界各国の強豪クラブが支払うに値しないと判断する金額にまで上り詰めてしまうことだけは避けてほしいところだ。

©FutePor -ふとぽる-

中島翔哉、やはり超高額違約金がネックに。ポンテ副会長「まだ具体的なものはない」

『O JOGO』

今冬の移籍市場での移籍が噂されているポルティモネンセFW中島翔哉だが、移籍の実現に向けたハードルはいまだ高いようだ。ポルトガル大手サッカーメディア『O JOGO』によると、多くの強豪クラブが中島の獲得に関心を寄せながらも、ポルティモネンセを納得させるだけのオファーは一切届いていないようだ。

同メディアによると、中島の獲得に興味を寄せているのは、度々報じられてきたポルトガルの3強のほか、シャフタール、サウサンプトン、セビージャ、パリ・サンジェルマンなど。先日は、クラブ会長ロドニー・サンパイオ氏が、地元メディアに対して「ウルバーハンプトン移籍の可能性は80%」と語っていたが、実現に向けた残り20%、すなわち、違約金満額の支払いがいまだネックとなっているようだ。

中島に設定されている違約金は、2000万ユーロなど様々な説がある中、『O JOGO』は4000万ユーロと報道。違約金満額の支払いを求めるポルティモネンセの要求額に応えるクラブが皆無であることを、副会長ロブソン・ポンテの下記コメントとともに報じている。

「たくさんのコンタクトがあるし、いくつかのオファーももらっている。しかし具体的なものはない」

確かに中島翔哉の活躍ぶりには眼を見張るものがあるのは事実だが、ポルトガルの中位クラブで活躍しているだけの選手を、ヨーロッパの強豪クラブが2000〜4000万ユーロもの大金を叩いて即買いすることは、にわかには考えにくい。ポルト、ベンフィカ、スポルティングなど3強で活躍した、未来のスターの卵ですら、2000万〜高くて3000万ユーロ代での移籍が通常であり、ポルトガルリーグのいち選手に4000万ユーロの買取額がつくことは極めて異例なケースと言える。

「ウルバーハンプトンへの移籍の可能性が80%」と言えば、一見すると確かに実現性は高そうにも見えるが、ポルティモネンセの強硬姿勢を鑑みると、残り20%の壁は文面以上に分厚いものなのかもしれない。

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ポルト、クラブW杯にスカウトを派遣へ。お目当は、元鹿島FWカイオ・ルーカス

『A BOLA』

ポルトガルリーグ王者ポルトが、アラブ首長国連邦で開催される2018年クラブW杯にスカウトを派遣する。お目当は、かつて鹿島アントラーズでプレーしていたブラジル人FWカイオ・ルーカスのようだ。

ポルトがカイオの獲得に関心を寄せていることは、今シーズン度々報じられてきた。引き続き、プレミアリーグへの移籍が噂されているアルジェリア代表FWヤシン・ブライミの後継者に、2019-20の補強第1号として注目しているという。

カイオが所属するアル・アインは、開催国枠として同大会に出場する。奇しくも、古巣である鹿島アントラーズもアジア王者として参戦。両者がトーナメントを勝ち進んだ場合、決勝にて再会することになる。

©FutePor -ふとぽる-

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