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【ミニコラム】柴崎岳よ、ポルトガル2部ポルティモネンセへ行け!3つの理由を論じる

クラブW杯で欧州王者レアル・マドリード相手に衝撃の2ゴールを決め、世界中のメディアで取り上げられる時の人となった鹿島アントラーズMF柴崎岳。自身が希望するリーガ・エスパニョーラのクラブからの関心があったことも報じられるようになってきたが、ふとぽるは、そんな柴崎岳の海外初挑戦の舞台に、ポルトガル2部ポルティモネンセを推薦したい。その理由は以下3点だ。

1.金崎夢生が取り持ち深めた鹿島とポルティモネンセの絆

ポルティモネンセといえば、現在鹿島のエースを務める金崎夢生が、かつて10番を背負ったクラブ。金崎の活躍により、ポルティモネンセは日本サッカーへの関心を高め、また、鹿島アントラーズと良好な関係を築き上げた。実際に、今季はチームのエースストライカーであったファブリシオを鹿島にレンタル移籍させていたし、クラブW杯には、ディレクターである元浦和MFポンテ氏やCEOサンパイオ氏も来日していた。ポルトガルのクラブでは珍しく、鹿島に、そして日本人に理解が深いクラブなのである。

さらに、ポルティモネンセにはブラジル人の父を持つ亀倉龍希が所属していることもメリットになる。初めての海外での生活をともにできる日本人であり、ポルトガル語を話せる亀倉の存在によって、ピッチでのパフォーマンスにも密接に関わる語学面の心配も軽減されるだろう。

ポルティモネンセには、柴崎が初の海外挑戦に集中できる環境が整っているのだ。

2.ポルティモネンセは現在2部で首位で、監督は4年連続で2部クラブを1部に導いている昇格請負人。ポルトガルの3強が目前に

ポルティモネンセは2部所属とはいえ、昨季は昇格の一歩手前であるリーグ4位に輝いた強豪。現在はここまで首位に立ち、1部昇格の最右翼となっている。監督は「昇格請負人」ことビトール・オリベイラ。これまで9クラブを1部に導き、現在は4年連続で2部クラブを昇格させている名将である。もし柴崎がこの冬にポルティモネンセへ移籍すれば、ポルトガル2部の厳しいフィジカルコンタクトを経験した後、来夏からは、強豪ひしめく1部リーグに挑戦できる可能性があるのだ。

参考記事:昇格請負人ビトール・オリベイラ

亀倉所属ポルティモネンセが、9度昇格経験の「昇格王」を新監督に招聘へ

ポルトガル1部といえば、ポルトやベンフィカ、スポルティングなど、欧州のメガクラブが熱視線を寄せる名門が在籍する注目市場。ステップアップを目論む選手にとっては、この上ない登竜門である。1部の下位クラブで活躍した選手は、このポルトガルの3強へ引き抜かれるのがポルトガルリーグの伝統であるため、柴崎も実力と運が味方すれば、来年の冬には早くも、例えばポルトでプレーしていることも可能性としては否定できない。

ポルトガルリーグには優秀な司令塔が不足していることも柴崎にとっては追い風となる。ポルティモネンセが1部にあがり、そこで3強の目に留まる活躍をしさえすれば、パソスでリーグ3位に輝き、翌年ポルトへ移籍した元ポルトガル代表ジョズエや、セトゥバルへのレンタルから復帰後にスポルティングで大爆発し、インテルに羽ばたいた現ポルトガル代表10番ジョアン・マリオらが辿ったキャリアを再現することも可能だ。

3.金崎夢生が体の強さやトランジションの速さを手にし、日本代表に登りつめたリーグ

今でこそ、金崎夢生は相手選手を背負ってもボールを取られない強靭なフィジカルや、奪われた際のトランジションの速さが日本代表にも選ばれる強みと知られるようになったが、それまでは典型的なドリブラータイプだったことは記憶に新しい。筆者は、ポルトガルで2試合ほどポルティモネンセ金崎の試合を生で観戦し、今の金崎夢生の強みは、ポルティモネンセ時代に培われたと感じている。多くの2部リーグがそうであるように、ポルトガル2部もフィジカルコンタクトが非常に激しいリーグであり、柴崎がまだ未熟さを残す、ボール奪取の迫力やボールを奪われた際の切り替えの速さなど、トップ選手になるためには鍛えておくべき弱点を強化できるチャンスが転がっているのだ。しかも、1部に上がれば、その機会はさらに濃厚なものに。ポルティモネンセが1部に昇格すれば、ポルトガルの3強からは終始攻撃の嵐を浴びせられることだろう。中盤で粘って失点に耐え、ボールを奪ったら速攻を仕掛けて得点を素早く奪うという経験から、弱点を強化できるのだ。

以上のように、筆者が柴崎をポルティモネンセへ推薦する理由は、ポルティモネンセが来夏よりポルトガル1部で戦う可能性が高く、ポルトやベンフィカ、ひいては欧州トップレベルの名門クラブに引き抜かれるシナリオもあり得るからだ。もし柴崎がポルトガルリーグで、ポルトのU-21スペイン代表オリベル・トーレスや期待のブラジル人オタービオ・モンテイロ、ベンフィカのポルトガル代表ラファ・シウバや、スポルティングのポルトガル代表アドリエン・シウバらと肩を並べる司令塔であると自身の価値を証明できれば、将来はクラブW杯で惜しくも敗れたレアル・マドリードに、CLの舞台で借りを返すことも夢物語ではない。

クラブW杯での2ゴールで世界への道が急速に拓けた柴崎岳。世界が注目する日本人MFはどのようなキャリアを選択するのだろうか。

ポルトガル3強、16-17夏の補強診断。最も的確な補強を実現させたチームは!?

16-17シーズン夏の移籍市場が閉幕した。世界的な大型補強の余波に晒され、例年以上に名プレーヤーが巨額の富を残し流出したポルトガルリーグであるが、その覇権を争う「3強」はこの移籍市場でライバルに打ち勝つ補強を実現できたのだろうか。以下、ベンフィカ、スポルティング、そしてポルトの補強実績を評したい。(以下、主な移籍リストは全選手を網羅したものではないことご了承ください)

ベンフィカ

目玉補強
ラファ・シウバ


(ポルトガル代表の若手選手の中で実績No.1と言えるスーパースターを獲得)

リーグ3連覇中のベンフィカは、退団選手の穴を的確に埋める「ピンポイント補強」で、効率的かつ効果的なチーム強化を実現した。

チームを長年支えたエースの10番ニコ・ガイタンの後釜には、「ディ・マリア2世」との呼び声高いフランコ・セルビ、そして、昨季マラガの10番を背負ったリカルド・オルタの実弟であるU-21ポルトガル代表アンドレ・オルタを補強。さらには、スポルティングからの移籍志願で干され、昨季ベンフィカが獲得を決定させたWGアンドレ・カリージョがいよいよ本格的に加入する。

また、EURO2016にて大ブレイクし、バイエルンに引き抜かれたレナト・サンチェスの代替には、U-20ブラジル代表のキャプテンを務めたダニーロ・シウバを獲得。そして何と言っても、今季最大の目玉補強はポルトガル代表期待の若手ラファ・シウバ。ポルトとの争奪戦を制し、ブラジルW杯にも参加した念願の若手代表MFの獲得に漕ぎ着けた。(ただし、デビュー戦で早速負傷離脱の不運に見舞われた)

ポルトガル王者にしては例年ほど選手の入れ替えはなく、メガクラブからの主軸選手引き抜きもガイタンとレナトのみに抑え、ビクトル・リンデロフゴンサロ・グエデスネウソン・セメードなど各国代表クラスの慰留に成功。まさしく、リーグ4連覇へ視界良好といったところだろう。

補強採点:90点
放出採点:60点
マーケット総採点:150点

主な移籍
【放出】
レナト・サンチェス→バイエルン
ニコ・ガイタン→アトレティコ
タリスカ→ベジクタシュ(レンタル)
【加入】
フランコ・セルビ←ロザリオ・セントラル
ダニーロ・シウバ←ブラガ(レンタル)
アンドレ・カリージョ←スポルティング
アンドレ・オルタ←ビトーリア・セトゥバル
ラファ・シウバ←ブラガ

スポルティング

目玉補強
マルコビッチ


(ベンフィカ時代にはリーグMVP級の活躍でジョルジ・ジェズスとともにリーグ制覇を経験)

ベンフィカとポルトに比べ、マーケット閉幕間近まで穏やかな補強を進めていたスポルティングだが、残り1週間で急激な舵取りを強いられた。チームの中心選手であった欧州王者の10番ジョアン・マリオと、エースFWアルジェリア代表イスラム・スリマニが、それぞれ最高4500万ユーロと3500万ユーロもの大金を残し、欧州の強豪クラブへ引き抜かれたのだ。

トップ下でも右サイドでも戦える攻撃的MFジョアン・マリオの後釜には、アーセナルのジョエル・キャンベルをレンタルで獲得し、さらに監督ジョルジ・ジェズスの教え子マルコビッチをリバプールから補強。しかし、監督自身が「彼らは2年間何も成し遂げていない」と、メガクラブからレンタル加入する選手に過剰な期待を寄せるメディアを抑制した。

また、ジェズスが「ポケモンを探しに行く」と例えて獲得に漕ぎ着けた新エース候補バス・ドストを昨季30ゴール以上を記録したスリマニと「同じような特徴を持っている」と比較しながらも、昨季のグティエレスとスリマニのコンビほど得点を量産できるかについては「現在のFW陣では疑わしい」と厳しい目を向けた。

クラブからの退団意思を示したキャプテン、アドリエン・シウバの慰留には成功したが、ジョアン・マリオとスリマニ放出の影響は甚大。マーケット閉幕間際に大量獲得した新戦力の活躍次第で、昨季惜しくも逃したリーグ王者の座を奪還できるかどうかが決まるが、小粒な選手が揃った感は否めない。マルコビッチがベンフィカ時代のパフォーマンスを取り戻せるかなど、補強の成否はかなりの未知数だ。

補強採点:70点
放出採点:50点
マーケット総採点:120点

主な移籍
【放出】
アルベルト・アクイラーニ→ペスカーラ
アンドレ・マルティンス→オリンピアコス
ジョアン・マリオ→インテル
テオ・グティエレス→ロザリオ・セントラル(レンタル)
イスラム・スリマニ→レスター
カルロス・マネー→シュツットガルト(レンタル)
【加入】
ベト←無所属
エリアス←コリンチャンス
アンドレー←コリンチャンス
ジョエル・キャンベル←アーセナル(レンタル)
マルコビッチ←リバプール(レンタル)
バス・ドスト←ウォルフスブルク
ルーク・カスタイニョス←フランクフルト

ポルト

目玉補強
オリベル・トーレス


(リーグベストイレブンの輝きを放った14-15シーズン以来の復帰)

未だ、フッキやラダメル・ファルカオ、ジャクソン・マルティネスら歴代の名ストライカーの後継者を見つけられず、試行錯誤を繰り返すポルト。昨季チームを指揮した現スペイン代表監督フレン・ロペテギが得点力不足解消をかけて整備したFW陣、すなわち、ソク・ヒョンジョンやムサ・マレガ、バンサン・アブバカルらを一斉に放出。代わりに、アトレティコMFオリベル・トーレスを復帰させ、昨季パソスで2桁得点を記録したワンダーボーイ、ディオゴ・ジョッタを同じくスペインのメガクラブから補強した。さらに、小柄な技巧派MFに加え、ゲンクの点取り屋ベルギー代表FWローラン・ドゥポワトルという191センチの長身FWを獲得。トルコリーグへ放出した余剰新戦力3名全員が備えた高さ・強さを1人の9番に集約させた。

このように的確に余剰戦力を放出し、攻撃陣を刷新したポルトだが、その他のポジションでは理想の補強とは程遠い結果となった。リオ五輪ポルトガル代表10番ブルーノ・フェルナンデスはポルトの誘いに乗らずイタリアに残留。ポルトガル代表MFラファ・シウバはよりによって最大のライバル、ベンフィカへ譲り渡し 、レンタルでの復帰を画策したマンチェスター・シティCBマンガラもバレンシアに強奪されるなど、補強の成果はいまひとつ。極め付けは、チームの浮沈を左右するのが、彼ら補強組ではなく、Bチーム上がりの20歳、新10番アンドレ・シウバという事実だろう。新戦力の活躍いかんよりも、開幕から好調を維持し、ポルトガル代表デビューも果たした新エースが、ジャクソン・マルティンスの如く得点を量産できるかが最重要な鍵となる。

ただし、今季のポルトは主力選手を1人も欠くことなく新シーズンを迎えることに。ナポリ移籍が間近にあったエクトル・エレーラや、エバートンへの移籍が濃厚とされたブライミらの残留に成功した。チームの土台はほぼ変わらず、新任監督というハンデを乗り越えられるだろう。

補強採点:70点
放出採点:90点
マーケット総採点:160点

主な移籍
【放出】
ブルーノ・マルティンス・インディ→ストーク・シティ(レンタル)
ジョズエ→ガラタサライ(レンタル)
アルベルト・ブエーノ→グラナダ(レンタル)
ムサ・マレガ→ビトーリア・ギマラインス(レンタル)
ソク・ヒョンジョン→トラブゾンスポル(レンタル)
バンサン・アブバカル→ベジクタシュ(レンタル)
【加入】
フェリペ←コリンチャンス
アレックス・テレス←ガラタサライ
ボリー←ブラガ
ジョアン・カルロス・テイシェイラ←リバプール
オリベル・トーレス←アトレティコ(レンタル)
ディオゴ・ジョッタ←アトレティコ(レンタル)
オタービオ←ビトーリア・ギマラインス
ローラン・ドゥポワトル←ゲンク

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16-17季から新たに日本人とプレーするポルトガルリーグ関連4選手をご紹介

ユベントスからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したポール・ポグバや、ユベントスがその巨額な移籍金でナポリから強奪したゴンサロ・イグアインなど、歴史的なビッグディールが見られた2016-17シーズン夏の移籍市場。ポルトガルリーグでも、3500万ユーロでバイエルンに移籍したレナト・サンチェスやインテル史上最高額とも言われる移籍金でスポルティングから移ったジョアン・マリオなど、リーグの歴史に名を刻む大型取引が頻発した。

多くのポルトガルリーグ所属選手が国外に活躍の場を移した今夏。その影響の余波は日本にも到達しそうであり、先のジョアン・マリオのように、数名の選手が仲間としてまたはライバルとして日本人海外組が所属するクラブへ加入した。そこで今回は、日本人所属クラブへ加入したポルトガルリーグ出身者を4名選抜。日本代表選手のプレーに直接的に影響を与えるであろうツワモノたちを紹介する。

1.ジョアン・マリオ
スポルティング→インテル

インテル歴代最高額とも言われる4500万ユーロの移籍金で加入した欧州王者の10番は、長友佑都とチームメイトに。中盤で攻守に渡り汗をかくそのプレースタイルは、日本代表不動のLSBに通ずるものがある。運動量豊富な両者のパフォーマンスは、覇権奪還を目指すインテルの順位に直接的に影響を及ぼすことだろう。

2.ラファエル・ゲヘイロ
ロリアン→ドルトムント

ファビオ・コエントランの代役としてEURO2016で主力級の活躍をし、大会ベストイレブンに選ばれたポルトガル期待のLSB。大胆にサイドを駆け上がり攻撃に厚みを与えるゲヘイロの特徴は、香川真司の得点数にも貢献する。

3.イスラム・スリマニ
スポルティング→レスター

日本代表監督ハリルホジッチがチームのエースとして信頼を寄せる岡崎慎司に強力なライバルが登場した。そのハリルホジッチがブラジルW杯で率いたアルジェリア代表で、エースFWとして4試合で2ゴールを挙げ大躍進に貢献したのが、今季スポルティングからレスターに加入したスリマニである。スポルティングでも不動のエースに成り上がり、3年間の集大成となった15-16シーズンには、46試合で31ゴールを記録するなど、現在がキャリアのピーク。レスターは最高3500万ユーロにものぼる大金を積み上げ、スリマニを新エースとして獲得しており、昨季のエースFWバーティーと岡崎を含めた熾烈なスタメン争いが予想される。

4.カルロス・マネー
スポルティング→シュツットガルト

ルイス・フィーゴやクリスティアーノ・ロナウド、ナニにリカルド・クアレスマなど、スポルティングアカデミーが輩出してきた名ウインガーの系譜を継ぎ得る存在。この2年間は出場機会に恵まれず、シュツットガルトへレンタルされることに。リオ五輪に母国代表のジョーカーとして参加した俊敏ドリブラーは、同じくアーセナルからシュツットガルトへ貸し出されたリオ五輪世代浅野拓磨にとって強力なライバルとなる。同じリオ五輪世代の両選手。ともにスポルティングとアーセナルという所属クラブへの復帰を目指し、ポジションを争いながら切磋琢磨して成長していくことだろう。

ポルトガル代表としてヨーロッパチャンピオンに輝いたジョアン・マリオとラファエル・ゲヘイロは、長友と香川の頼れるチームメイトに。かたや、スポルティングの得点王スリマニと同クラブ期待の星マネーは、岡崎と浅野という日本代表の新旧エースFWにとって越えがたい強力なライバルになった。この4選手が日本代表海外組と所属クラブでどのようなプレー・スタメン争いを演じるのか、16-17シーズンの見所になるだろう。

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16-17季に新天地へ移ったポルトガル代表選手8名。超新星から百戦錬磨のベテランまで

EURO2016を悲願の初優勝で終えたポルトガル代表。本大会を境にその前後で、多くの選手が新天地へと活躍の場を移した。母国期待の若手スターから百戦錬磨のベテランまで、ビッグクラブ入りを果たしたケースも多く見られた本プレシーズンのポルトガル代表選手の移籍を、以下8件ご紹介する。

<百戦錬磨のベテラン選手>
1.ナニ
フェネルバフチェ→バレンシア

マンチェスター・ユナイテッド退団後は、フェネルバフチェや古巣スポルティングへのレンタル移籍など中位リーグのクラブを転々。EURO2016でもその実力を世界に再認識させ、鳴り物入りで主要リーグへの復帰が実現した。

2.ブルーノ・アウベス
フェネルバフチェ→カリアリ

ポルトガル屈指のバトルファイターは、大歓迎の中カリアリに迎え入れられた。

3.エドゥアルド
ディナモ・ザグレブ→チェルシー

急遽噂が浮上したかと思えば即決となったエドゥアルドのチェルシー行き。欧州王者のベテランGKは名手クルトゥワを前に「ポジションを取りに来た」と意気込む。

<世界が注目する超新星>
4.レナト・サンチェス
ベンフィカ→バイエルン

ベストヤングプレイヤーに選ばれるなど、記憶に新しいEURO2016での大車輪の活躍。バイエルンを率いるカルロ・アンチェロッティ監督も「大会のベスト選手」と期待を寄せる。

5.アンドレ・ゴメス
バレンシア→バルセロナ

レアルとバルサが争奪戦を繰り広げた長身MFは、母国のキャプテン、クリスティアーノ・ロナウドよりも、メッシやイニエスタらとともにプレーする道を選んだ。

6.ラファエル・ゲヘイロ
ロリアン→ドルトムント

EURO2016開幕前からドルトムント行きが決まっていたゲヘイロ。コエントランの不在を感じさせないパフォーマンスで得た大会ベストイレブンの栄誉を引っさげ、ドイツへ乗り込む。

7.ジョアン・マリオ
スポルティング→インテル

欧州王者の10番を背負った若きアタッカーは、ポルトガルリーグの自国選手としては歴代最高額となる4500万ユーロの移籍金でインテルへ。3500万ユーロを記録したレナト・サンチェスとアンドレ・ゴメスの移籍金を一夏で上回り、歴代ポルトガル人選手の移籍金ランキングでも、クリスティアーノ・ロナウドとフィーゴにつぐ3位に割り込んだ。

8.ラファ・シウバ
ブラガ→ベンフィカ

ポルトとベンフィカが争奪戦を繰り広げた若手ホープは、ブラガと同色のベンフィカ移籍を選択した。他のポルトガル代表の若手同僚よりもステップアップに一段多くかかってしまった感は否めないが、ポルトガル王者で確実に結果を残し、数年で欧州のメガクラブへ移ることだろう。

<おまけ>
9.ジョゼ・モウリーニョ
無所属→マンチェスター・ユナイテッド

やはり今季メガクラブへ移ったポルトガル人といえばこの男。インテル時代からの相棒イブラヒモビッチと再び同盟を組み、すでにプレミア優勝候補級のインパクトを与えている。

世界が注目する若手スターから、あらゆる国際大会を経験してきた大ベテランまで、今季は多くのポルトガル人が新たな挑戦を決意した。16-17シーズンも、新天地に移った彼らのプレーに期待したい。

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16-17季の主役候補!ポルトガル3強に加入した6名の注目新戦力

2016-17シーズンのポルトガルリーグが開幕してからはや2週間。夏の移籍市場はもうじき閉幕を迎え、いよいよポルトガルリーグの覇権争いも本格化する。その中心を担うであろうベンフィカ、スポルティング、ベンフィカも、一席の王座を目指しチームの強化に精を出した。

リーグ4連覇を目指すベンフィカは、すでに国内で結果を残している若手選手を多く獲得。約10年ぶりのリーグ制覇を目論むスポルティングはライバルに比べ控え目の補強。このところ調子の上がらないかつての絶対王者ポルトは、新監督ヌーノ・エスピリト・サント招聘を始め、王者奪還に向け国内外の移籍市場で積極的な動きを見せている。

今年もいずれかがポルトガルリーグを制覇するであろうこの3強。そのようなクラブで最も輝けば当然今年のポルトガルリーグでも「顔」になれる訳だが、果たして今季のリーグの主役となり得る選手は誰なのか。新た3強に新加入した6名の中に、その主役候補がいるのかもしれない。

<ベンフィカ>
1.アンドレ・オルタ
(前クラブ:ビトーリア・セトゥバル)

ビトーリア・セトゥバルでの36戦の試合経験を引っさげ、ユース時代から過ごした愛するクラブへ、トップチーム選手として復帰した。開幕戦のトンデーラ戦では、相手選手3人を翻弄する衝撃のゴールを決めるなど早くも注目を集め、極めつけは8月26日に発表されたU-21ポルトガル代表への選出。ブラガへレンタル中の実兄リカルド・オルタとともに兄弟揃って代表に選ばれ、注目度はうなぎ登りだ。

2.ダニーロ・シウバ
(前クラブ:バレンシア)レンタル移籍

昨季ブラガから強豪バレンシアへレンタル移籍した注目選手。U-20ブラジル代表ではキャプテンを務めていた将来のスター候補である。バイエルンに移籍したレナト・サンチェスの後釜として、ベンフィカの中盤統率を託された。

<スポルティング>
3.ジョエル・キャンベル
(前クラブ:アーセナル)レンタル移籍

強豪アーセナルから「優勝するために」スポルティングへレンタル移籍。クラブのレジェンド、ルイス・フィーゴが背負って以来、その後を継いだ選手がみな不遇に見舞われたことから呪われた背番号と呼ばれる「7」番を託された。レジェンドの重圧を解き放ち、嫌なジンクスを破れるか。

<ポルト>
4.ローラン・ドゥポワトル
(前クラブ:ゲンク)

ドミンゴス・パシエンシアやベニー・マッカーシー、ラダメル・ファルカオにジャクソン・マルティネス。錚々たるクラブのレジェンドが背負った伝統の背番号「9」。昨季背負ったアブバカルは、なんとプレシーズンに剥奪。10番を背負うこととなったアンドレ・シウバなど誰に受け継がれるのか注目されたエースナンバーは、この男に託された。ポルトのワントップに相応しい191センチの長身FWはクラブの歴史に名を残せるか。

5.オリベル・トーレス
(前クラブ:アトレティコ・マドリード)レンタル移籍

多くのポルティスタが望んだオリベルの復帰が実現。アトレティコ産のスターは「アトレティコを去るのならポルト以外はあり得なかった」と好感度でいっぱいのコメントを残した。恩師ロペテギ(現スペイン代表監督)のもとシーズンベストイレブンに選ばれる活躍をした14-15シーズンの再現を果たしたい。

6.ディオゴ・ジョッタ
(前クラブ:アトレティコ・マドリード)レンタル移籍

昨季パソス・デ・フェレイラで19歳ながら35試合で14ゴールと絶対的エースとして活躍。優れた成績を引っさげ、アトレティコ・マドリードへ移籍し、武者修行として生まれ故郷のビッグクラブ、ポルトへ舞い戻った。センターFWだけでなく、ウイングやトップ下など幅広いポジションでプレーできるポリバレントな力は、4年ぶりにリーグタイトルを狙うポルト攻撃陣に厚みをもたらす。

今年の王者はベンフィカか、スポルティングか、ポルトか。いずれにせよ、彼らが16-17シーズンのポルトガルリーグ制覇を成し遂げたとき、その中心にはこの6名のうちの誰かが君臨しているのかもしれない。

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