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【過去コラム再掲】ポルトガルリーグ13-14シーズン ベストイレブンとMVPを考えよう

2013-14シーズンのベストイレブン、MVP発表前に執筆した記事です。実際に選出されたものと比べながらお楽しみください。

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ポルトガルリーグ2013-14シーズンも残すところあと1節。今年は3連覇中のポルトがまさかのリーグ3位。ベンフィカの4年ぶりの優勝と、昨季7位スポルティングのリーグ2位への復活が印象的でした。もしシーズン前にこの結果を予想できた人がいれば、今すぐtotoを買いに行くことをオススメします。

今回は、シーズン終了前に発表するプレミアリーグにあやかり、「3強体制の復権」が目撃された今季のポルトガルリーグベストイレブン&MVPを大予想したいと思います。「予想」とは言っても評価点やらなんやらのデータは一切参考にしていませんし、本気で当てにいこうとは考えていません。あくまでも、筆者が3強の試合を中心に、シーズンを通して実際に見てきた試合の印象から選出する、主観でいっぱいのベストイレブン&MVPとなっていますが、お付き合いください。なお、王者ベンフィカの選手が気持ち少なめなのは、ポルトの試合と被ることが多く、あまり見られなかったためですので、悪しからず。。

 

《ベストイレブン》

【GK】

オブラク (ベンフィカ)

選考理由:理由を語るよりも、もう一人のGK、アルトゥール先生との比較データを見る方が、火を見るよりも明らか。(ボーラ紙4月20日号 データはベンフィカの優勝決定時)

先生→14試合12失点

オブラク→16試合3失点

ベンフィカがリーグ序盤につまずいたのは、間違いなく先生の責任であり、ポルトとのルスでのクラシコ以来グーンと調子を上げていったのは、オブラクの安定感のおかげでもあります。なお、スポルティングのルイ・パトリシオはポカの度が過ぎるので選外。

 

【DF】 3名

・ルイゾン (ベンフィカ)

選考理由:チャンピオンチームのキャプテンがベストイレブンに選出されないなんて可哀想!

・マルコスホーホ (スポルティング)

選出理由:個人的にポルトガルリーグNo.1センターバック。世界的希少種である左利きなのも◎

・マンガラ (ポルト)

選考理由:何試合も生で見てたらそりゃ情も移るよ。(※「ガライの方がいいだろ!」という意見のみ聞き入れます)

 

【MF】4名

・マルコビッチ (ベンフィカ)

選出理由:メッシを彷彿とさせるドリブルと、某お笑い芸人狩野○考さんを彷彿とさせるお顔は日本人にも馴染みが深い。

ウィリアン・カルバーリョ (スポルティング)

選出理由:「ザ・ポルトガルリーグのアンカー」といった感じ。すでにポルトガルリーグのレベルは超越したか。

・フェルナンド (ポルト)

選出理由:崩壊したポルトの救世主。「タコ」というあだ名のセンスの良さも選考に大きく影響。

アドリエン・シウバ (スポルティング)

選出理由:パス・ドリブル・シュート・イケメンの四拍子揃った、文句の付け所がないアタッカー。個人的にポルトガルリーグで1番好きな選手。

 

【FW】3名

・リマ (ベンフィカ)

選出理由:大事な試合での決定力が抜群。優勝を決めたオリャレンセ戦での2得点や、ELユベントス戦1legでの中距離弾丸決勝点などは記憶に新しい。

・ロドリゴ (ベンフィカ)

選出理由:同郷のリマと共に破壊力抜群のツートップを形成。ニコイチでベストイレブンにも選出。

・ジャクソン・マルティネス (ポルト)

選出理由:得点王。同クラブでは、数人のMFよりもパスセンスがあるという逆転現象すら起きた。

 

【惜しくも選外となった選手たち】

ベンフィカ

・エンゾペレス(MF)

選外理由:影の功労者タイプなので、筆者の中でその真価を確定するまでには、観戦数が及ばず。

・シケイラ(DF)

選外理由:ベストイレブンに相応しいパフォーマンスを見せた左サイドバック。しかし、筆者が4バックで考えたときに右サイドバックの人員に困ったというだけの理由で3バックへ変更したために、なんとも不幸な犠牲に。

 

スポルティング

・スレイマニ(FW)

選外理由:シーズン中盤にスタメンを奪取し、得点力不足に喘いでいたチームを上昇気流に乗せるも、リーグ得点王の壁は超えられず。

 

ポルト

・エウトン(GK)

選外理由:シーズンの4分の1を棒に振ったケガさえなければ…

・ダニーロ(DF)

選外理由:人材の少ない右サイドバックの第一候補だったが、ベストイレブンに値するほどのパフォーマンスは見せられず。彼の選外が筆者に3バックへの変更を強い、ひいてはシケイラの選外にも繋がった。

・クアレスマ(FW)

選外理由:おいたがすぎる

 

《MVP》

ウィリアン・カルバーリョ (スポルティング)

MVPにはスポルティングに所属するポルトガル代表のホープを選出。高身長、リーチの長さ、パスセンス、ボール奪取力、ポジショニングセンスなどなど、ポルトガルリーグではすでに反則レベル。おそらく正式に発表されるMVPも彼なんじゃないかと思います。ここは当てにいきます。

 

おまけ《最優秀監督》

レオナルド・ジャルディン (スポルティング)

スポルティングの近年の不調から3強体制の終焉かと囁かれ、昨季の7位という成績は決定的であった。しかし、多くの人の期待をいい意味で裏切る手腕にはお見事の一言。クラブの会長がベンチに座るという、監督としては避けたい最悪な環境に毎試合置かれ、アラフォー とは思えないほど老け込んだお顔をしているのもそのストレスのためであろう。そんな、クラブ内外からのプレッシャーが厳しい環境に置かれても、120%の実力を出せるのは本物の名監督たる所以。ちなみに彼のインタビューはポルトガル語の勉強にももってこいです。

melhoronze2013-14

いかがでしたか。

ポルトガルサッカーファンの方からすれば、なんであの選手が入ってないんだとか、バランスが悪過ぎんだろとかいろいろ言いたいことがあるかと思いますが、それは心の中にとどめておいてもらえれば幸いです。逆にバランスのとれたベストイレブンがこの世に存在していたら、ぜひ教えてください。それから皆さんのベストイレブンも教えていただけると、このようなドリームチームものが大好物な筆者は大変喜びます。

この中から少しでも多くの選手が、正式なベストイレブンに選出されて、筆者の好みが間違っていなかったと証明されれば喜ばしい限りです。

次回は3強以外のチームからも選出できるようにポルトガルリーグの観戦を続けていきたいと思う所存です。

【過去コラム再掲】2014-15ポルトガルリーグ激動の監督大移動

2014-15シーズン開幕前に執筆した記事です。ポルトガルリーグの監督を大まかに把握するのにお使いください。

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ベンフィカの国内3冠と共に幕を下ろしたポルトガルリーグ2013-14シーズン。次なる14-15シーズンの開幕に向け、早くもそれぞれのクラブがチームの改革に着手し、まず手始めに監督の確定に奔走している。

このオフシーズンに多くのチームが監督交代に踏み切った。そこで今回は、昨シーズンから引き続き1部リーグで戦う15チームの監督交代事情、そして来シーズンの注目監督についてまとめてみた。

 

【ベンフィカ 昨季1位】

ジョルジ・ジェズス(続投)

昨シーズン、国内3冠とEL準優勝という前人未到の記録を打ちたて、名実ともに名監督の仲間入りを果たした知将。先日、バレンシアやミランなど強豪クラブからの監督要請を断り、残り1年の契約を全うすることを発表。全てを勝ち取ったあとの続投という、困難極める道を選んだ名将の来季に多くの注目が集まる。

【スポルティング 昨季2位】

レオナルド・ジャルディン(来季:モナコ)

→マルコ・シルバ(前:エストリル)

就任1年目にして、前シーズン7位に沈んだスポルティングを2位へと復活させたジャルディン監督が、1年で早くも退団。後を継ぐのはポルトガルリーグで最も注目を集める若手監督マルコシルバ。

2011年にエストリルで現役引退すると、そのままクラブの監督へ就任。1年目で2部優勝を果たし、勢いそのまま2年目で1部5位、3年目の昨季は1部4位と、弱小クラブのエストリルをたった3年間で強豪チームへと押し上げた。来季は念願のビッククラブ指揮となるが、彼の監督人生を左右する1年となるのは間違いない。弱小パソスを3位に押し上げてポルトの監督に就任するも、途中解任されたパウロ・フォンセッカコースを辿るのか、はたまた、アカデミカを降格から救いポルトの監督1年目で全てを勝ち取り世界に羽ばたいたビラス・ボアスコースを辿るのか。その分岐点となるのが1年目の来季である。

【ポルト 昨季3位】

ルイス・カストロ(来季:ポルトB)

→フレン・ロペテギ(前:スペインU-21代表)

リーグ4連覇を目指しチームの舵取りを任せたのは、前シーズンに弱小のパソスを3位に導いた青年監督パウロ・フォンセッカ。しかし、チームは不振を極めて監督を途中解任。内部昇格で暫定指揮を採ったルイス・カストロ元Bチーム監督も状況を好転できずに屈辱のリーグ3位に終わる。再起をかけて敏腕会長が選んだのは、スペインU-19とU-21代表で世界一に輝いたロペテギ監督。早くも監督の意向で若手スペイン人選手の獲得に動くなど、来シーズンはチームのスペイン化が予想される。クラブが多く抱えるメキシコ人やコロンビア人も重宝されることであろう。

【エストリル 昨季4位】

マルコ・シルバ(来季:スポルティング)

→ジョゼ・コウセイロ(前:ビトーリア・セツバル)

3年をかけてチームを劇的に進化させたマルコシルバ監督がスポルティングにヘッドハンティングされる。代わって指揮を採るのが、昨シーズンにセツバルを7位という、可もなく不可もない順位に導いたコウセイロ監督。2005年と2011年には、それぞれポルトとスポルティングを率いた経験があるものの、どちらも途中就任。その他の経歴を見る限りも、マルコシルバが築き上げたエストリル帝国を再び泥沼に陥れそうな危険な臭いのプンプンする監督である。

【ナシオナル 昨季5位】

マヌエル・マシャード(続投)

昨季5位の大躍進が認められ、来季末まで契約を延長。ELとリーグの両立を果たしたいところ。

【マリティモ 昨季6位】

ペドロ・マルティンス(来季:リオアベ)

→レオネル・ポンテス(現:ポルトガル代表アシスタントコーチ)

6位という好成績に満足せずに、新たに招聘したのが、現代表アシスタントコーチのポンテス氏。2005-09シーズンのスポルティング時代および、2010-14シーズンの代表チームにて、現代表監督パウロ・ベントのアシスタントコーチを務める、まさに右腕的存在。2009年のパウロ・ベント途中解任時に暫定監督を務めて以来のクラブチーム指揮が軌道に乗るか。

【ビトーリア・セツバル 昨季7位】

ジョゼ・コウセイロ(来季:エストリル)

ドミンゴス・パシエンシア

コウセイロをエストリルに放出したセツバルが来季を託すのは、ポルトの選手であったパシエンシア。ビラス・ボアス少年が、ボビーロブソン氏に彼の出場機会のなさを訴える手紙を送ったのは有名な逸話。2009-10シーズンはブラガを2位の好成績に導き、翌年10-11シーズンにはEL準優勝を果たすも、リーグ4位がまさかの成績不振とみなされて解任。このELの決勝では、大人に成長したビラス・ボアス監督率いるポルトと対戦するという運命的なシーズンを送った。2011-12シーズンにはスポルティングの監督に就任するも、再び4位に終わり1年で解任。ブラガでもスポルティングでも解任されたのは事実だが、決して悪い成績ではなかった。セツバルが来季の台風の目となることをここに予想する。

【アカデミカ 昨季8位】

セルジオ・コンセイサオン(来季:ブラガ)

→パウロ・セルジオ(前:アポエル)

【ブラガ 昨季9位】

ジョルジ・パイシャオン

→セルジオ・コンセイサオン(前:アカデミカ)

近年3強の牙城を崩し大注目を集めてきた新興クラブだが、今季は監督の途中交代もあり、まさかの9位という大不振に終わる。再起をかけて、同様の順位に終わったアカデミカからコンセイサオンを引き抜く。この選択が吉と出るか凶と出るか。勢いを取り戻し、欧州の舞台に返り咲きたいところである。

【ビトーリア・ギマラインス 昨季10位】

ルイ・ビトーリア(恐らく続投)

【リオアベ 昨季11位】

ヌーノ・エスピリト・サント(来季:バレンシア)

→ペドロ・マルティンス(前:マリティモ)

昨年シーズンは、リーグカップとポルトガルカップ、2つの国内カップで決勝に進出し、リーグ11位ながらも来季のEL出場権を獲得。その立役者であるエスピリト・サント監督が、さらなる野望を求めて退団。バレンシアの新監督に就任した(2014年7月3日)。後を継ぐのが昨シーズンマリティモを6位の好成績に導いたマルティンス監督。躍進のベースは整ったが、ELと国内リーグの両立が鍵となる。

【アロウカ 昨季12位】

ペドロ・エマヌエル(続投)

モウリーニョ監督時代に選手として、またビラスボアス監督時代にはアシスタントコーチとして、ポルトの黄金期を支えた青年監督。1年の契約延長を果たし、2人のレジェンドの後を追い、躍進を目指す。

【ジル・ビセンテ 昨季13位】

ジョアン・デ・デウス(恐らく続投)

【ベレネンセス 昨季14位】

リト・ビデガル(続投)

昨季途中に監督就任し、チームを降格から救ったビデガル監督が2015年まで契約を延長。

【パソス・デ・フェレイラ 昨季15位】

ジョルジ・コスタ(来季:ガボン代表)

→パウロ・フォンセッカ(前:ポルト)

前シーズン3位の大躍進を遂げるも、その立役者であるフォンセッカ監督と最優秀若手賞を受賞したジョズエを揃ってポルトに引き抜かれた影響もあり、CLとリーグにおいて共倒れ。プレーオフでなんとか1部残留を果たした。来季はポルトを解任されたフォンセッカ監督がチームに復帰。監督自身の名声を取り戻すためにも、昨年の再現を実現させたいところ。

 

以上、全15チームの監督大移動をまとめました。過半数以上の8チームが監督の交代に踏み切り、そのほとんどが上位チームとなった今年の監督交代。さらにその中でも、4名が1部チーム間の玉突き移籍であり、選手よりも監督の同行に注目している筆者にとっては、非常に興味深いリーグである。

来季の注目監督は

1.スポルティングのマルコシルバ監督が、世界の名将の仲間入りを果たすのか、それとも失墜するのか。個人的な注目ポイント第1位。

2.ロペテギ監督が、ポルトをスペイン化・復興させることができるのか。

3.エストリルのコウセイロ監督が、マルコシルバの遺産をボロボロにするのか。個人的な注目ポイント第3位。

4.セツバルのパシエンシア監督の躍進はあるのか。個人的な注目ポイント第2位。

5.コンセイサオン監督を招聘したブラガが復興を果たすのか。

 

この5点が、新監督たちに期待する個人的な注目ポイントである。

激動の監督大事変を終え、彼らが2014-15シーズンをどのように彩るのか、引き続き注目したい。

【過去コラム再掲】2013-14シーズン、ポルトガルリーグ3強の移籍市場を賑わす3選手

2013-14シーズンの終盤に執筆した記事です。この中から実際に多くの選手が移籍を決めました。いま世界で活躍する彼らが、当時どのようなクラブに狙われていたのか、楽しみながらご確認ください。

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ポルトガルリーグも残るは4節。シーズン終盤に差し掛かり、移籍市場も慌ただしくなってきました。特に、欧州各リーグ強豪クラブへの売り手市場であるポルトガルリーグでは、今まさに移籍の噂が蔓延しています。

そこで、今回は「ポルトガルリーグ3強の移籍市場を賑わす3選手」と題し、来季へのステップアップが有力な選手を、ベンフィカ・スポルティング・ポルトから各3名ずつピックアップしました。近年はフッキやファルカオなどの怪物選手をフットボール界に送り込んでいるポルトガルリーグですので、この中に、すでに将来のモンスター候補がいるかもしれません。W杯後の値上がりを嫌って、各クラブがW杯前に確保するかもしれませんし、逆にW杯で活躍してさらに評価を高める選手もいるでしょう。

今シーズンもあとわずか。ポルトガルリーグからこんな選手が自分の贔屓のチームに来るのかもしれないのか!と知ってもらい、残りの各国リーグ戦やW杯での楽しみが増えればと思います。(データは全て、zerozero.ptとA BOLAより引用)

 

【ベンフィカ】

1.マルコビッチ

セルビア代表 20歳 175cm/65kg 右利き ウイング

今シーズンよりパルチザンから移籍した若きアタッカー。ポルトガルリーグ1年目にしてリーグMVP級の働きを見せ、一気に評価を高める。スピードに乗ったドリブル、ゴール前で魅せるテクニックやクリエイティブなプレーが魅力的。圧倒的な若さが魅力的な将来のビッグスター候補。

<獲得を狙うクラブ>

チェルシー リバプール マンU

特に、チェルシーのモウリーニョ監督が熱視線。またリバプールも獲得に向けて2500万ユーロを用意しているとの噂。

→編集後記:リバプールへ移籍

 

2.シケイラ

ブラジル人 27歳 183cm/76kg 左利き 左サイドバック

今シーズンからスペインのグラナダよりレンタルで移籍。サイドバックとしては大きいサイズが魅力的。豊富な運動量、そして、ダイナミックな攻め上がりと高精度クロスが持ち味。

<獲得を狙うクラブ>

レアル リバプール アーセナル ミラン インテル ユベントス

特にレアルがコエントランの後釜として大注目。またリバプールのスカウトも度々視察に足を運ぶ。

→編集後記:アトレティコへ移籍

 

3.ロドリゴ

ブラジル人 23歳 182cm/74kg 左利き フォワード

昨シーズンに特にELで名をあげた同クラブのカルドーソの負傷離脱もあり、同郷のリマとともに破壊力抜群の2トップを形成。ベンフィカの躍進に貢献した。今シーズンはすでにリーグ2ケタ得点を記録している。スピードに乗ったスペースへの飛び出し、体幹の強さ、そして高精度の左足が魅力的。ベンフィカが2000万ユーロの違約金を設定。

<獲得を狙うクラブ>

リバプール チェルシー トッテナム マンU ローマ

特にリバプールが大注目。前述した同クラブのマルコビッチやシケイラ、CBガライやFWリマの視察も兼ねて、たびたびスカウトが試合に訪れる。

→編集後記:バレンシアへ移籍

 

【スポルティング】

1.ウィリアンカルバーリョ

ポルトガル代表 22歳 187cm/87kg 右利き アンカー

今年のリーグMVPのNo.1候補でありポルトガル代表を背負って立つであろう期待のホープ。22歳とは思えない中盤での落ち着き、機を見た前線への飛び出しが持ち味で、中盤の底のポジションながら、今シーズンはリーグですでに4ゴールをマーク。守備では持ち前の長身から繰り出すリーチの長い足でボールを絡め取る。W杯での活躍が注目される若手の1人でもあり、先月は月間MVPにも選出。スポルティングが4500万ユーロの違約金を設定。

<獲得を狙うクラブ>

マンU チェルシー リバプール トッテナム マンC

特にマンUのモイーズ監督が熱視線。すでに手中に収めたとの噂も。しかし、競争相手がイングランドの錚々たるクラブなので、CLに出られないマンUにとっては厳しい争奪戦が予想される。

 

2.カルロス・マネー

ポルトガル人 20歳 172cm/66kg 右利き ウイング

スポルティングの下部組織出身で、経歴もスポルティング一筋。今シーズンからトップチームに昇格。シーズン折り返し辺りから出場機会を増やし、現在はスタメンとしてプレー。同アカデミーのスターであるCロナ2世との呼び声が高い。スポルティングが4500万ユーロの違約金を設定。

<獲得を狙うクラブ>

マンU チェルシー マンC ユベントス

特にウイングの獲得を望むユベントスのコンテ監督が熱視線。しかし、将来性を見込まれて設定されたであろう4500万ユーロという違約金に見合った活躍は見せていないかも。。。

 

3.マルコス・ロージョ

(スペイン語読みだとホーホ)

アルゼンチン代表 24歳 187cm/80kg 左利き センターバック

2012年よりスパルタク・モスクワから移籍。対人の強さ、背負われた相手からのボール奪取が魅力的。今シーズンのホームでのポルトとのクラシコでは、敵エースのジャクソン・マルティネスを完封。個人的にはポルトガルリーグNo.1センターバック。世界的に希少種である左利きのセンターバックという点も◎

<獲得を狙うクラブ>

リバプール マンU マラガ ドルトムント

今回紹介する9人の中では1番噂の少ない選手。もしかすると、W杯後に評価を上げて争奪戦になる可能性も。そのくらいのポテンシャルを感じる。個人的にですが。。

→編集後記:マンチェスター・ユナイテッドへ移籍

 

【ポルト】

1.ジャクソン・マルティネス

コロンビア代表 27歳 184cm/76kg 右利き フォワード

昨シーズン、移籍初年度ながら、同郷のファルカオの穴を完全に埋める大ブレイク。そこで噂された移籍はせずに、今シーズンもポルトのエースとして、現在までリーグトップの18ゴールを記録。ポルトガルリーグNo.1の人気銘柄であり、今シーズン終了後の移籍は確実か。

<獲得を狙うクラブ>

チェルシー アーセナル マンU レアル アトレティコ ユベントス ナポリ ローマ ドルトムント モナコ ….などほとんどの強豪チームの補強リストに載る。

昨シーズンはナポリへの噂が間近となったが、破断。今シーズンはより大きなクラブに移籍するだろう。特にチェルシーとアーセナルが大注目。またアトレティコはディエゴ・コスタ、モナコはファルカオ、ドルトムントはレバンドフスキの後釜として獲得を狙うとのこと。

 

2.マンガラ

フランス代表 23歳 187cm/74kg 左利き センターバック

日本代表川島選手所属のスタンダール・リエージュ出身。的確なポジショニング、圧倒的な俊足、対人の強さ、パス精度などが武器で、打点の高いベッドでは得点にも貢献。ロージョ同様、世界的に希少種である左利きのセンターバックであり、23歳という若さも魅力的。ポルトが5000万ユーロという法外な違約金を設定。

<獲得を狙うクラブ>

マンU チェルシー マンC

チェルシーのモウリーニョ監督が獲得を熱望していたものの、値段が高すぎて白旗。すでにマンC行きが内定との噂も。コンパニーの相方に悩むマンCにとっては喉から手が出るほど欲しい逸材であり、本気で獲得に動くはずである。

→編集後記:マンチェスター・シティへ移籍

 

3.フェルナンド

ブラジル人 26歳 185cm/70kg 右利き アンカー

ポルトガルの中盤を支える替えの効かない選手。圧倒的なボール奪取能力とタイミングのよいサイドチェンジが武器。今夏に契約が切れる予定だったため、昨冬に移籍が確実かとも言われたが、まさかの残留、そして契約を延長。今夏にタダで獲得できたかもしれない他クラブからすれば、願っていない契約延長であろう。また現在、クラブが協会に彼のポルトガル国籍を申請中との噂もあり、もしかしたら、W杯ではポルトガル代表としてプレーしている可能性も。

<獲得を狙うクラブ>

マンC ナポリ ミラン

特にマンCが大注目。昨冬に、前述のマンガラとセットでの移籍が決まりかけたが、破断。マンCは引き続き獲得を本気で狙っており、2人の獲得に5000万を用意しているとのこと。

→編集後記:マンチェスター・シティへ移籍

 

以上、計9名の選手を紹介しました。どの選手もポルトガルリーグのスター選手であり、ステップアップ先でも活躍できることと思います。噂されるクラブを見ても、イングランドのチームがポルトガルリーグに大注目していることがよくわかりますね。しかもイングランドのトップばかりです。

ポルトガルのチームは、選手に法外な違約金を設定し、移籍金を吊り上げようとしていますが、実際にこの違約金で移籍が決まることはありません。例えばスポルティングは今シーズンチームトップの得点数を誇るモンテーロに6000万ユーロという違約金を設定していますが、彼のパフォーマンスだと1500万でも高いくらいではないかと感じます。昨冬に去年のリーグ年間MVPで、プスカシュ賞の候補にも選ばれたベンフィカのマティッチは、昨冬にチェルシーへ移籍しましたが、移籍金は2500万ユーロ。他の選手もだいたいこのくらいの値段で収まるんじゃないかと予想します。

リーグも佳境を迎え、優勝チームが実質ベンフィカに決まっているポルトガルリーグでは、リーグの結果よりも移籍の噂が楽しみな話題となりそうです。

【過去コラム再掲】ドラゴンズ?学生?チェス?―ポルトガルクラブのあだ名の種類と由来

ポルトガルの各クラブがメディアで呼ばれている「あだ名」についてまとめ、その由来に迫ります。

ポルトガルの新聞が、あるチームの選手を包括的に呼ぶ際に、日本的な概念で、例えば「ベンフィカの選手たちは〜だった」などというような表現はしません。この「ベンフィカの選手たち」という主語をひとつの単語、すなわち、あだ名で表すのです。

そして、このあだ名には様々な由来があり、ひとつのチームが複数のあだ名を持つことがほとんどです。これもポルトガルサッカーの魅力のひとつではないでしょうか。

今回はあだ名を

1.普通形

2.ユニフォームカラー形

3.地域由来形

4.特殊形

の4種類に分類し、それぞれに当てはまる代表例を紹介していきます。

 

1.普通形

普通形のあだ名は、その単語内にクラブの名前が含まれており、一目でどのクラブを指しているのかが分かります。

<例>

ポルト(Porto)=ポルティスタス(Portistas)

エストリル(Estoril)=エストリリスタス(Estorilistas)

マリティモ(Maritimo)=マリティミスタス(Maritimistas)

パソス・デ・フェレイラ(Paços de Ferreira)=パセンセス(Pacenses)

なお、語尾の「ス」は複数形を表すものであり、これがつく場合とつかない場合の両方が見られます。

✳︎ポルトガルではブラジルと違い、”S”は「シュ」に近い発音がされます。例えば、ポルティスタスは「ポルティ”シュ”タ”シュ”」と発音されますが、ここでは分かりやすく「ス」と明記します。

 

2.ユニフォームカラー形

そのクラブが着用するユニフォームがあだ名になることもあります。

例えば、ポルトは「アズイス・イ・ブランコス」”azuis-e-brancos”と呼ばれ、これは「青と白」を意味します。また、ベンフィカは赤を意味する「エンカルナードス」”encarnados”と呼ばれます。ちなみに”encarnados”の”carne”は「お肉」を意味するので、赤のイメージが湧きやすいですね。

この形で特に面白いのが、ボアビスタのあだ名です。白黒のチェックをユニフォームカラーとするボアビスタは「アシャドレザードス」”axadrezados”と呼ばれます。この単語に含まれる”xadrez”は「チェス」を意味し、ユニフォームをチェス盤に見立てたあだ名になっていることが分かります。

 

3.地域由来形

そのチームが拠点を置く地域の名前があだ名になることもしばしばあります。

例えば、ポルトから北西に位置する「ヴィラ・ド・コンデ」”Vila do Conde”をホームとするリオアベは「ヴィラ・コンデンセス」”vila-condenses”と呼ばれます。

また、ブラガは「ミニョット」”minhoto”と呼ばれるのですが、これはブラガ近辺を「ミーニョ(Minho)地方」と呼ぶことに由来します。ブラガの選手たちも「ミーニョ地方の人々」だということでしょうか。

ビトーリア・セツバルのあだ名は「サディーニョ」”sadinho”ですが、これはセツバルを流れる「サド川」”Rio Sado”から来ているのではないかと推測されます。

 

4.特殊形

最後の特殊形ですが、この形はそのチームを象徴する一単語で表されることがほとんどです。

例えば、ポルト、ベンフィカ、スポルティングはそれぞれのチームマスコットである、ドラゴン、ワシ、ライオンを意味する

「ドラゴインス」”dragões”「アーグィアス」”águias”「レオインス」”leões”と呼ばれます。これは野球に近いですね。ベンフィカをアーグィアスと呼ぶのは、楽天をイーグルスと呼ぶと似ているような気がします。

また、アカデミカは「エストゥダンテス」”estudantes”と呼ばれますが、これは「学生」を意味する単語です。

なぜ学生なのでしょうか?

それは、アカデミカが拠点を置く「コインブラ」は、約700年以上の歴史を持つコインブラ大学で有名なポルトガル一の学生の街だからです。チームを象徴するという意味で、その街の特徴があだ名になるのは面白い例ですね。

以上のように、ポルトガルのチームには様々な呼び名があります。また、例えば、ポルトは今回紹介した中でも3種類のあだ名があり、他のチームも多くのあだ名を持ち合わせています。サッカー自体とはかけ離れたことですが、チームのあだ名の由来を文化的な側面から調査していくのも、また面白い作業だと思います。