【ミニコラム】長友にベンフィカ移籍の可能性。ポルトガル王者へ移籍すべき4つの理由

「NAGATOMOがベンフィカへ」

昨季のプレシーズン、柏レイソルに所属していた田中順也にスポルティング移籍の可能性が報じられたときと同様に、インテルの長友佑都のベンフィカ移籍を、ポルトガル主要メディアがこぞって紹介した。

今夏の移籍市場で、左サイドバッグのポジションを最優先補強ポイントとしているベンフィカ。かつての英雄ファビオ・コエントランのレンタル復帰を目論んでいたものの、レオナルド・ジャルディン率いるモナコに奪われ、同様にかつての名選手ギリェルメ・シケイラの復帰を狙うも、難航している。そんな中で、シケイラ獲得失敗に備え、インテルで出場機会を得られていない日本代表LSB長友佑都に狙いを定めたわけである。

『A BOLA』によると、ベンフィカはすでに長友に対して正式オファーを提示したようだ。しかし、インテル側を納得させるのに十分ではなく交渉は暗礁に乗り上げている。ベンフィカとしては何としてでも補強したいポジションであり、今後はより良いオファーを提示する可能性も考えられる。

果たして長友にとって、ベンフィカ移籍は良い選択肢となるのだろうか。結論から言えば、イエスだ。この移籍がもし実現すれば、ポルトガルサッカーの日本での知名度は間違いなく向上する。筆者にとっては願ったり叶ったりな状況だ。しかしそれ以上に、長友自身にとって、セリエAで不調に沈むインテルよりもポルトガル王者でプレーするべき理由があるのだ。以下に4つ紹介しよう。

第一に、ベンフィカがLSBを欲しているという事実だ。現在のベンフィカには、かつてのコエントランやシケイラのような有力なLSBがいない。長友が加入すればそれは即戦力としての獲得であり、レギュラーを掴める可能性は限りなく高い。

第二に、ベンフィカはポルトガルはおろか世界でも有数のトップクラブであることだ。国内カップからCLやELといったヨーロッパ大会まで、あらゆるコンペティションにおいて上位進出が狙える。国内リーグでは絶対的な地位を確立していることから、CLは常連である。今季もグループステージから参加するベンフィカは、アトレティコ・マドリードやガラタサライら、試合経験を積むには最適な強豪クラブと同組になった。グループ突破も十分に狙えるため、長友がCL出場を望むのならば、この上ない選択肢となり得るのだ。

第三に、ベンフィカで良いプレーをすれば、1年で世界トップの名門クラブへ引き抜かれる可能性が十分にあるからだ。ポルトガルリーグは世界各国のスカウトが集結する人材の宝庫であり注目度は高い。実際に、スペインの下位チーム、グラナダからレンタル加入したシケイラも、2013-14シーズンにベンフィカでリーグMVP級の活躍を見せたことで、そのシーズンの終わりに、アトレティコ・マドリードに引き抜かれた。世界一のサイドバッグを夢見る長友にとって、自身の評価を取り戻す大きなチャンスになり得るのだ。

第四に、長友がイタリア語に堪能であることだ。ポルトガル語とスペイン語、イタリア語は同じラテン語を起源とする兄弟言語だ。イタリア語を話せる長友にとって、ポルトガル語の習得は難しくなく、チームへの適応も早くにこなせるだろう。これはポルトガル語を学び、イタリア語にも手を出した筆者の経験から明言できる。ポルトガル語とスペイン語並みかそれ以上に、ポルトガル語とイタリア語は似ているのだ。

以上4つの理由から、長友はチームのアイコン的存在となったインテルを飛び出してでも、ベンフィカに移籍して良いと考える。実現はクラブ間の交渉次第ではあるが、個人的な希望として、ポルトガル王者の左サイドを蹂躙する日本代表選手の姿を見てみたい。

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