【FutePor Scout File Number 2】ベルナルド・メンサー(アトレティコ・マドリード)

第1回では「ポルトガルのベルナルド」を取り上げたが、今回紹介するのは「ガーナのベルナルド」だ。

ガーナ出身のベルナルド・メンサー(Bernard Mesah)は、奇しくもポルトガルのベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)と同じく1994年生まれの攻撃的ミッドフィルダー。しかし、ポルトガルのベルナルドとの違いは2点。メンサーは右利きであり、180センチの高身長を武器にしている。

推進力のあるドリブルに、スピードを活かしたスペースへの飛び出し、正確なプレースキックにパンチ力のあるシュート、セットプレーでは高さを活かしたヘティングなど、あらゆる攻撃パターンでゴールを襲う万能型ミッドフィルダーだ。そのプレースタイルはユベントスのポグバを彷彿とさせる。

2012-13シーズンにフェイエノールト・ガーナからポルトガルのビトーリア・ギマラインスユースへ移籍したメンサーは、翌2013-14シーズンにギマラインスBに昇格。そのまた翌2014-15シーズンには、ギマラインスのトップチームへスピード昇格した。その才能から、毎年トントン拍子でキャリアを重ねてきたのである。

トップチーム1年目の2014-15シーズン、現ベンフィカ監督ルイ・ビトーリアのもとメンサーは躍動した。シーズン序盤のチームの快進撃を支え、一時は暫定得点王に立った。この年5位と上位に食い込んだギマラインスの中心選手として、30試合で5ゴールを記録したのである。その活躍が認められ、2015年6月にはガーナ代表デビュー。デビュー戦ではチームの決勝点を決めた。

ギマラインスのユース、Bチーム、Aチームの3階級をそれぞれ1年で駆け上ってきたメンサーは、例に違わずギマラインスAを1年で退団。スペインの強豪アトレティコ・マドリードに引き抜かれ、6年の長期契約を結んだ。メンサーの将来性を見込んだアトレティコは、スペインサッカーへ適応させるため、1年目はヘタフェにレンタルすることに決めた。

これまでのジンクス通り、ヘタフェでのプレーも1年で終わらせ、アトレティコに自らの価値を証明することができるだろうか。そうなったときに、「ガーナのベルナルド」の名が全世界に轟くことになるだろう。