【FutePor Scout File Number 3】イバン・カバレイロ(モナコ)

イバン・カバレイロは、第1回で紹介したベルナルド・シウバと同じく、ベンフィカで芽を出しモナコへ羽ばたいていった若手FWだ。1993年生まれ175センチの快速ウイングで、サイドを問わず実力を発揮する。

持ち前の技術力を活かしたトリッキーなドリブルに、俊足を武器にした突破力で相手守備陣を切り裂いて行く。中でもカバレイロ最大の武器は、高精度でセンスに溢れるファーストタッチだ。ドリブルにも活かしている、足に吸い付くような繊細なタッチから、裏への飛び出しやダイレクトシュートでゴールを量産する。

少年時代はベレネンセスへ1年間レンタルされたこともあったが、概してベンフィカのユースチーム一筋を貫いた。2012年に昇格したベンフィカBでは56試合22ゴールの記録を残し、後にAチームへ抜擢。しかし、トップチームでは自らの価値を示せず、2014年にはスペインのデポルティボ・ラ・コルーニャへレンタルされた。

スペインでの1年間は、カバレイロが試合経験を重ねる上で重要なものになった。34試合で3ゴールと結果は物足りなかったが、クラブでの優れたパフォーマンスからU-21ポルトガル代表の主力に抜擢され、欧州選手権ではベストイレブンに輝いたのだ。

この功績が世界に認められ、2015年にはモナコにヘッドハンティングされた。1500万ユーロの高額移籍金と5年の長期契約は、若手ポルトガル人選手に対する期待の表れだろう。

プレシーズンマッチでは、自身のデビュー戦で早速ゴール。ニースとのリーグ・アン2015-16シーズン開幕戦でも先発フル出場を飾るなど、移籍1年目ながら早くも主力に定着しそうな雰囲気だ。

カバレイロがモナコへ移籍した際には、すでにクラブに所属していたベルナルドとインタビューに応じるなど、両者は互いを良く知る名コンビである。ベンフィカ時代からポルトガルのユース代表まで、長年共演してきた両者の関係がより磨かれたとき、ポルトガル人若手FW2人が輝くモナコがフランスリーグを席巻することだろう。