【FutePor Scout File Number 5】ダニーロ・バルボーザ・ダ・シウバ(バレンシア)

1996年2月生まれ現在19歳のダニーロは、身長183センチの大型ボランチだ。通称は、ダニーロ・シウバ、またはダニーロ・バルボーザ。どちらの呼称でも呼ばれるが、ポルトガルではシウバが用いられることが多い。U-20ブラジル代表のキャプテンとして活躍する、将来のスター候補である。

ダニーロ・シウバはブラジルが生み出した早熟の天才だ。2011年からバスコ・ダ・ガマのユースチームでプレーしていた同選手に、ポルトガルの敏腕代理人ジョルジ・メンデスが誇るスカウトチームが目をつけた。2013年に、まだユース所属ながら450万ユーロでポルトガルのブラガに買い取られ、2014年にバスコ・ダ・ガマでプロデビューを飾った後、すぐに海を渡った。ブラガで過ごした1年間では、19歳の若さでユース代表と二足の草鞋を履きながら、23試合に出場。2ゴールを記録している。

彼の活躍を語る上で欠かせないのが、キャプテンとして母国ブラジルを率いたU-20ワールドカップだろう。ニュージーランドで開催された同大会にて、6試合で1ゴールを記録。チームは惜しくも決勝で敗れてしまったものの、母国の準優勝に貢献し、大会準MVPを意味するシルバーボール賞を受賞した。

王国のキャプテンとして中盤を支配し、彼の一番の魅力である圧倒的なボールキープ力でチームに落ち着きを与える。左右両足から繰り出される正確無比なパスと、中盤の底からの推進力のあるドリブルも大きな武器だ。体を投げ出した守備でもチームを支え、そのプレースタイルは、かつてミランでプレーした3人のレジェンド、ピルロ、カカ、そしてチアゴ・シウバの特徴を選りすぐったような、まさに「ハイブリッド」な選手である。

若くしてポルトガルでも存在感を発揮する将来性から、2015年からは1年間のレンタルの形で、ポルトガル人監督ヌーノ・エスピリト・サント率いるスペインの強豪バレンシアに引き抜かれた。シーズン後の買い取りオプションが設定されており、完全移籍が前提とされた交渉だったのだろう。

王国の若きキャプテン、ダニーロ・シウバ。

数年後には、先人であるカカとチアゴ・シウバが身につけたカナリア軍団のキャプテンマークを右腕につけ、フル代表の中盤を蹂躙する彼の姿が見られるだろう。