【FutePor Scout File Number 6】アデルラン・サントス(バレンシア)

リーガ・エスパニョーラ随一のCBとなったニコラス・オタメンディをマンチェスター・シティへ放出したバレンシア。その後継者として白羽の矢を立てたのが、ブラガに所属していた世界的には無名なCB、アデルラン・サントスであった。

アデルランは、決して「若手」とは言えない大器晩成型選手だ。192センチのブラジル人大型CBは、26歳という選手として脂の乗った時期に初めてビッグクラブに挑戦することとなった。オタメンディの後継者としてバレンシアが用意した背番号は4番。5年の長期契約を結んだことからも期待値の高さが伺える。

故郷ブラジルのサウゲイロスでキャリアを積んだアデルランは、2010年に初めて海を渡りポルトガルのトロフェンセへ入団。キャリアの転換期となったのが、2012年のポルトガルの強豪ブラガへの加入だ。Bチームからスタートし、2013-15年の2シーズンにかけてはレギュラーを奪取。ブラガでの2年間で78試合の経験を積み重ね、ディフェンダーながら9ゴールを記録した。

その活躍が認められ、国外ではアデルランの争奪戦が繰り広げられた。中でも3名のポルトガル人監督は、それぞれ母国チームを率いた際に苦戦した大型CBを強く望んだ。モナコを率いるレオナルド・ジャルディンとオリンピアコス監督マルコ・シウバとの争奪戦を制し、バレンシアのヌーノ・エスピリト・サントが獲得にこぎ着けたのだった。

192センチの長身から繰り出される長いリーチを活かし、陸空両場面の1対1で圧倒的な強さを見せるアデルラン。中でも彼の大きな魅力は、攻守両面における存在感だろう。守備面での貢献はもちろんのこと、セットプレーではFW顔負けの得点力を発揮する。正確なフィードで攻撃の起点となり、有効な縦パスで決定機を作り出すこともできるのだ。

アデルランには、キャリア初となる3大リーグやCLへの挑戦が待ち受ける。世界No.1リーグであるリーガ・エスパニョーラで、前任者オタメンディの如く「鉄壁」のバトルファイターとしての名誉を確立することができるのだろうか。