#3「きゃぴきゃぴした女の子3人と、おじさんと、ぼく。」

街の真ん中に突如現れたこの場所が、FCポルトの育成が行われている施設でした。

中に入ると、フルピッチが一面と小さなピッチが一面、そしてクラブハウスらしき建物が一つ建っていました。

「ここって、ユースの練習場?」

僕が最初に捕まえた事務所の人は英語が話せないみたいで、後から来た別の人に話を聞くと、確かにここは僕が探し求めていた場所のようでした。僕が訪れたこの日は17時からユースの練習が行われるとのこと。
FCポルトの女神は、僕に微笑んだのでした(多分)。

ここに来る前にすでに幾つかの国を訪れていた僕は、何事も時間通りにはいかないということを、経験上理解しておりました。
1時間ほど早めに行くと、案の定練習は16時から始められたのですが、ユースのトレーニングには規制がかけられ、近くで見ることが出来ません。それを知ってか、ギャラリーも僕を含め5人です。僕と、キャピキャピした女の子3人と、おじさん1人。若い女の子達はきっと、選手の彼女達なのかもしれなし、そうではないのかもしれない。そんなことを考えていたら、練習は1時間程度で終わり。翌日が試合だったのかもしれません。軽めの調整メニューのような練習でした。

選手達はというと、そこまで体も大きくはなく、目立った印象は持ちませんでした。「え?高校生?」という、欧米人のユースを見るときのおきまりのリアクションをとることはありませんでした。

ユースのトレーニングが終わると、小さな子供とそのお母さんが、続々と施設に入ってきます。それと同時に規制が解除され、ピッチの近くやクラブハウスにまで入ることができました。どうやらスクール(小学生以下のサッカー)が行われるようです。

僕がFCポルトに惚れ込んだのは、そのあとのことでした…

続く

【寄稿アミーゴ】

kazumaKA’zuma

1992年生まれ東京都出身。2016年世界のサッカーを観るためにアジアとヨーロッパ15ヶ国以上を歩きまわって来ました。サッカーと本と、時々写真で生きています。

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