#5「子供を支える家族がある。家族を支えるクラブがある」

ポルトのスクールに来れば、のびのびとサッカーをする子供達はもちろん、それを支えるクラブ、コーチ、そして親御さんの姿を一度に見ることができます。前回の終わりに「コーチの人数」について少し触れましたが、そのことからもわかるように、子供達一人一人にしっかりと目を向け、誰もがサッカーを楽しめるように、そして成長できるように工夫がされていました。
例えば、施設の造りです。フットサルコートほどのピッチが2面、フルピッチが1面と、決して大きな施設ではありませんし、バルセロナの育成施設ほど豪華な造りではありませんでしたが、子供達のために多くの工夫がされていると感じました。

スクールが始まる時間になると、多くの親御さんが子供を連れて施設内に入ってきます。子供の数が相当数なので、もちろん親御さんもかなりの人数がいるのですが、その親御さんが「子供達を見守りやすい」ように施設が造られています。クラブハウスの2階にはカフェテリアのような場所があって、ビールやお菓子、軽い食事をとることもできますし、バルコニーに出れば、ピッチを一望することができます。このような施設があることで、サッカーをする子供達の小さな兄弟などを一緒に連れてくることも出来ますし、寒い時でも気兼ねなく施設に来ることが出来ます。

子供達がのびのびとサッカーをするには、親御さんの支えが必要不可欠です。その親御さんのために、クラブが環境を整える。それが僕に、FCポルトの「ファミリー感」を猛烈に感じさせた一つの理由かもしれません。

子供を支える家族があり、家族を支えるクラブがある。
一つの大きなファミリーがそこにはありました。

【寄稿アミーゴ】

kazumaKA’zuma

1992年生まれ東京都出身。2016年世界のサッカーを観るためにアジアとヨーロッパ15ヶ国以上を歩きまわって来ました。サッカーと本と、時々写真で生きています。

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