元田中順也指揮官マルコ・シウバが、スポルティング退団後初のロングインタビューに応じる。若き名将は何を語るのか【2/3】

『Record』

エストリルで伝説を築いたのち、スポルティングを7年ぶりのタイトルへ導いたポルトガルの若き名将マルコ・シウバ。日本では田中順也を信頼し、出場機会を与えた監督として知られているだろう。クラブ会長との不和を理由にスポルティングを解任され、今季よりギリシアのオリンピアコスを率いる同監督が、ポルトガルを去ってから初のロングインタビューに応じた。ポルトガルを震撼させた突然の退団を経て、マルコ・シウバは今何を語るのだろうか。

第2回目の今回は、エストリルを始めとするポルトガル時代を振り返った内容をまとめる。

当時ポルトガル2部リーグに所属していたエストリルで選手としてのキャリアを終えたマルコ・シウバ。その後3年間の監督生活を経て、チームを1部4位という高みまで導き、エストリルの伝説となった。

これまでの監督人生において、エストリルはどの位置を占めているのだろうか。興奮気味にこう語った。

「全ての始まりだ!決して忘れることのないスタートだった。6年間を選手として過ごし、3年間監督を務めた。エストリルがなければ、いまオリンピアコスを率いている可能性もなかっただろうし、昨季スポルティングの監督をすることもなかっただろう。私をサポートしてくれ、これら全ての可能性をくれた方々を決して忘れない。私自身も、エストリルが歴史上最も優れた時期、特に2度のELに導いたときなど貢献することができた」

昨季はスポルティングの監督としてエストリルに凱旋した。暖かい拍手で迎えられた試合について尋ねられた際には、質問を遮るほどの熱意を込めて回答した。

「印象的な出来事だったよ。あの試合で起きたことは、いつまでも覚えていることだろう。普通のことではない、大いに感動した。エストリルは私の心に永遠に刻み込まれるだろう。私はエストリリスタであり、これからもずっとそうある。クラブを率いたあの3年間、皆で一緒に成長できた選手たちのことも忘れない。ファンタスティックだった」

昨季はスポルティング退団の噂が流れ、セビーリャなどスペインのクラブや、ナポリらイタリアのクラブからも関心が伝えられた。当時実際には何が起きていたのか、自らの口で明かしてくれた。

「報道されていたね。それは本当だ。しかし、直接のコンタクトは一切なかったことは言っておかないといけないし、それは難しいことだった。スポルティングが新監督を発表したことからも私が退団することは皆知っていただろう。しかし一方で、私はあと3年間の契約を残していた。つまり、当時の状況は普通ではなかったんだ。私への関心はオリンピアコスからだけだったが、とても明確なものだった。しかし、私とスポルティングの関係の中で起こり得たことに縛られていた。これが現実だった」

昨季は会長との不仲を理由にスポルティングを解任された。指揮した数名の選手が、マルコ・シウバを褒め称え、その退団を惜しむコメントを残していたことについては、この上ない喜びをあらわにした。

「とても幸せだ。隠す必要はない。タイトル以上にずっと重要なことだ。監督にとってこれ以上の喜びはない。本当に幸せだ」

幸せに満ちたエストリル時代と失意のスポルティング時代。謎に包まれていたスポルティング退団や国外への移籍報道について自らの口で語ったのだった。最終回となる第3回は、ついにスポルティング解任騒動の真相をお伝えする。

©FutePor -ふとぽる-

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