横浜FMウーゴ・ビエイラが母国のロングインタビューに応答「日本は優しさに溢れている!」

横浜F・マリノスで好調を維持するポルトガル人FWウーゴ・ビエイラが、母国メディア『A BOLA』のロングインタビューに応じた。欧州王者に輝いたEURO2016のポルトガル代表まであと一歩の地位まで迫ったウーゴは、今季より満を持して来日。すでにマリノスのワントップの座を射止め、チームのエースとして活躍している。同選手は、母国メディアに対し、ここ日本でのプライベートな生活や日本サッカーについて語り、自身を優しく迎え入れてくれたサポーターへの感謝を何度も口にした。

<日本での生活について>

「ここ日本の方々は本当に素晴らしい人ばかりだよ。全てが優しさに溢れている。半ダースの桃は40ユーロで、半ダースの栗は60ユーロで買える。この前なんて、水道代と電気代を支払いに行ったとき、ガソリンスタンドに財布を忘れてしまった。2000ユーロが入っていたんだよ。忘れたのに気づいて取りに戻ったときには、当然もうなくなっていたけれど、1時間後に警察から財布が届けられたって電話がかかってきたんだ。財布の中は、何一つ足りないものはなかった。カードも2000ユーロもね。こんなことが起こるのは日本だけだよ」

「今は30階のマンションに住んでいる。車のガレージにはボタンが付いていて、車を停めてそれを押すと、右へ左へ動いて駐車区画に駐車してくれるんだ」

「クラブを除いて、全ての場所、カフェやレストランにも、温かいトイレがある。しかも、座ると自動で洗ってくれるんだよ。女性にも男性にも、個室にウォシュレットが付いているんだ」

<Jリーグでのプレーについて>

現在J1でプレーするポルトガル人はこのウーゴだけであるが、同選手は「自分が扉を開けているのは良いこと」と語り、日本のサッカー界を開拓するポルトガル人として、クラブのサポートを大いに受けている様子を口にした。

「背番号は、本当は70番が良かった。これまで、どのクラブでも付けてきた番号だからね。でも、Jリーグでは50番までしか認められていない。好きな番号を選んで良いと言われたから、7番にしたんだ」

「(以前プレーした)セルビアでは、僕と写真を撮るために自宅に人が入ってくることもあった。道を歩くときは落ち着くなんて考えられなかった。ここ日本も熱狂的なのは同じだけど、違った敬意がある。ひとりでカフェに入っても、誰も何も言ってこなかった。僕が食事を終え、お金を払い、店を出ようと立ち上がった後から、彼らは僕のことを話題にしてくれる」

「月に2回、ファンのみんなと交流する機会が設けられている。そこには本当に多くの方々が来てくれる。僕ら選手は最低でも2時間はサインをしているけど、全てが秩序立っている」

「僕のファンだと言い、封筒の中にサイン用の写真が入れられた手紙をたくさんもらうんだけど、封筒の中には僕がすぐに返せるように、すでに切手が貼られた別の封筒が入っているんだ。全部の手紙に返事を書くようにしている。少年の手紙にノーとは言えないよね」

「僕の生活全てを支えてくれるクラブの通訳がいる。シンディというブラジル人。日本語はちょっとしか分からないけど、クラブはコスタリカ人の日本語の先生をあてがってくれた。名前?彼女のことは「センセイ」と呼んでいるよ。彼女とは、毎週木曜日の1時から3時まで一緒にいる」

「日本はかなり遠いよね。ポルトガルからは飛行機で15時間もかかる。でも、サッカーのクオリティは高く、スポーツの観点からもお給料の観点からも価値のある経験をさせてもらっている。数シーズンはここにいたいね」

ウーゴ・ビエイラの母国ポルトガルは、ヨーロッパの最西端に位置し、日本からは遠く離れている。それでも、娘がここ日本で生まれ、母が来日して同選手を助けてくれるなど、家族の愛情を感じることができているようだ。

「娘のビアンカは、日本で生まれた。言葉では説明できない愛情を抱いているよ。周りの人たちは、僕がずっとパパになりたかったことを知っている。彼女は僕の宝だ」

ルヴァンカップでは、2ゴールを決めた試合を母が観戦してくれた。

「母がポルトガルから来てくれて、数日間僕らの家族と過ごしてくれた。同じビーフで、母の味のようなものはないけど、やっぱり格別だね。ポルトガル料理にも懐かしさを覚えている。美味しいサラダとサツマイモが入ったあの味だよ。僕の父マヌエルは仕事で来れず、母のジュリアも日本に長くはいられなかった。23歳のパトリシアと17歳のレティシアの、2人の妹を心配していたからね

「日本のサッカーはクオリティがある。日本人は技術があるね。でも、僕からすれば、試合を読む力はちょっと足りていない気がする。特に、フィニッシュの場面でのラストパスは、精彩を欠くことがあるね」

「僕はまだ万全の状態ではない。ここに来るまで2ヶ月もプレーしていなかったからね。着いたのは1月の末だった。けれど、全力は出し切れていないなか、もう7ゴールも取れている。ここでは得点するのが難しけど、昨季はセルビアで21ゴールを決めたし、日本ではもっとゴールを決めたいと思っている。全ての試合で得点したいくらいだ」

「ゴールを決めた後に、手を耳の後ろに置くパフォーマンスは、サポーターへの声を聞かせてというサイン。彼らの優しさに感謝する意味もあるね。スタジアムにポルトガルの国旗がたくさんあり、僕の名前を叫ぶ声を何度も聞けるのは、すごく誇らしい!」

<将来について>

日本を心から気に入っていることを話したウーゴだが、将来はやはり母国に戻りたいようだ。同選手がいつか復帰したいと語るのは、現在ポルトガル2部に沈む古巣。ポルトガルのお土産「ガロ」の置物で有名な自身の出身地バルセロスのチームだ。

「将来は、ジウ・ビセンテに戻りたい。確かにジョルジ・ジェズスのベンフィカにいたことはあるけど、ポーランドとドイツでプレシーズンを戦っただけで、リーグ戦でプレーすることはなかった。僕の家族はみなベンスィキスタだし、それを隠すことはない。けれど、僕はジル・ビセンテの人間なんだ!」

日本での生活やサッカー、愛する家族や将来の夢など、母国ポルトガルメディアに様々なことを語ったウーゴ・ビイエラ。すっかり気に入ったここ日本でさらなる活躍をしてくれることだろう。

©FutePor -ふとぽる-

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