発音

「はじめに」の2大原則でお伝えした通り、ポルトガル語は基本的にローマ字読みの発音です。しかし、ポルトガル語は例外の多い言語。単にローマ字読みでは発音できないケースが多々あります。以下に、ブラジルのポルトガル語とポルトガルのポルトガル語で異なる/共通する原則を掲載しますが、基礎中の基礎の紹介となりますので、発音に興味がある方は別途学習することをお勧めします。

ブラジル・ポルトガル語と異なる原則

原則1
ブラジル・ポルトガル語よりも口を閉じてローマ字読みをするイメージ。特に、アクセントのない母音は「ウ」に近い曖昧な発音
・Rio Ave
ブ)ヒオ・アーヴィ
ポ)ヒオ・アーブゥ
・fora de jogo (オフサイド)
ブ)フォーラ・ジ・ジョーゴ
ポ)フォーラ・ドゥ・ジョーゴ
・André Gomes
ブ)アンドレー・ゴーメス
ポ)アンドレー・ゴームシュ

原則2
語尾の「s」と「z」は「シュ」と発音
・André Villas Boas
ブ)アンドレー・ヴィラス・ボーアス
ポ)アンドレー・ヴィラシュ・ボーアシュ
・Fernando Santos
ブ)フェルナンド・サントス
ポ)フゥルナンド・サントゥシュ

原則3
「ti」は「ティ」、「di」は「ディ」と発音(ブラジルの場合はそれぞれ「チ」と「ヂ」)
・Cristiano Ronaldo
ブ)クリスチアーノ・ホナウド
ポ)クリスティアーノ・ホナウド
・Diogo Jota
ブ)ジーオゴ・ジョーッタ
ポ)ディーオゴ・ジョーッタ

ブラジル・ポルトガル語とも同じ原則

原則4
母音に挟まれた「s」は濁音化
・José Mourinho
ジョゼー・モゥリーニョ
・Jorge Jesus
ジョールジュ・ジェズシュ
・Paulo Sousa
パウロ・ソーウザ

原則5
語頭の「H」は発音しない
・Héctor Herrera
エークトル・エヘーラ

原則6
語尾の「l」は「ウ」の発音
・futebol
フトゥボウ
・professional
プロフェッシオナウ

原則7
子音の前の「l」も「ウ」の発音
・Marco Silva
マルコ・シウヴァ
・Bernardo Silva
ブルナルド・シウヴァ

原則8
語頭の「R」と語中の「rr」は喉に引っかかるハ行に近い発音(年配の方は巻き舌のラ行で発音することが多い)
・Rui Patrício
フイ・プァトリースィオ
・Rúben Néves
フーべン・ネービシュ
・Rafaël Guerreiro
ハーファエウ・ゲェヘイロ
うがいをするときように、喉の奥を鳴らすイメージでハ行を言うと近しい発音になります

原則9
「ç」は「サ」「ス」「ソ」の発音のみに存在
・Gonçalo Guedes
ゴンサロ・グェデシュ

原則10
「ch」はサ行で発音
・Renato Sanches
ヘナト・サンシェーシュ

原則11
語尾の「m」は「ン」の発音
・William Carvalho
ウィーリアン・クルバーリョ
・Leonardo Jardim
ルオナルド・ジャルディーン

原則12
「ã」「ão」「ãe」「õe」等は「鼻母音」といい、鼻から息を抜く発音
・Fábio Coentrão
ファービオ・コエントラォン
・João Moutinho
ジョアォン・モゥティーニョ
・Vitória Guimarães
ヴィトーリア・グィマラインシュ
なお、鼻母音の他に「á」「â」「í」「ú」「é」「ó」「ô」等アクセント記号存在します。ポルトガル語のアクセントは基本的に後ろから2番目の音節ですが、アクセント記号がある場合はそれに従い当該母音を強調します。(右上がりのアクセントは該当する母音を開いた口で、三角の帽子が付いたアクセントは閉じた口で発音するイメージ)

このように、ポルトガルのポルトガル語は「閉じた口で、曖昧なローマ字読み」を基本に、上記原則に従うことが美しい発音の一歩です。本「FP-Learning」では読解の基礎力向上を主要な目的としていますが、文字を追う際に心で呟きながら読むと、スピーキングやリスニングを習得する一助となるでしょう。

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