クラブ崩壊のスポルティング、会長交代へ。元凶がソシオの70%の賛成票により罷免

ポルトガル代表級の主力選手が続々と契約解除を申し立て、クラブの崩壊危機にあったスポルティングが、23日に総会を開催。約14,700人のソシオの投票により、現会長ブルーノ・デ・カルバーリョの罷免が決議された。

この日、深夜23:30まで及んだソシオの投票では、会長の罷免について71%の賛成票が集まり、29%の反対票を大きく上回った。ブルーノ・デ・カルバーリョ会長は再投票を申し立てたようだが、不正票・投票ミスなどの事実が認められなかったことから却下され、異議申し立ては行われず。ソシオによる決議を受け入れる結果となった。これを受けて、同会長は、投票会場であるアルティス・アレーナの外に残った100人のソシオに対して、7月8日に行われる会長選には出馬しないことを約束。正式な発表はなされていないが、クラブ崩壊を招いた元凶であるブルーノ・デ・カルバーリョ会長の退任が事実上決定した。

クラブ崩壊の始まりは今年4月、ELアトレティコ・マドリード戦での敗北。試合後にブルーノ・デ・カルバーリョ会長は、自身のSNSで数人の選手を名指しで批判した。これを受けてチームのリーダーであるポルトガル代表ルイ・パトリシオウィリアン・カルバーリョらを始めとする19名の選手が各自のSNSを通じて反論したが、同会長は19名全員の出場停止を宣言。ジョルジ・ジェズス監督の仲裁により出場停止は免れたが、これを機に会長と選手の関係が急速に冷え切っていた。また、5月にはアルコシェッテの練習場に覆面をした約50名のフーリガンが侵入し、選手やクラブスタッフを襲撃する大事件が勃発したことも重なり、選手のクラブに対する不満は限界に達していた。

これらの経緯から、6月に入ると複数の選手が一斉にクラブとの契約解除を要求。チームの主軸でポルトガル代表としてロシアW杯にも出場しているルイ・パトリシオ(すでにウルバーハンプトンへの移籍が決定)、ウィリアン・カルバーリョ、ジェウソン・マルティンスブルーノ・フェルナンデスの4選手に加えて、チーム得点王のバス・ドストや、期待の若手であるダニエル・ポデンセやラファエル・レアオンなど、若手から中堅・ベテランまでが一斉に退団を要求し、チーム崩壊の危機に瀕していた。

契約解除を主張している一部の選手は「ブルーノ・デ・カルバーリョ会長が残るのであれば」という条件付きで退団を要求していることから、今回の会長罷免によりチーム崩壊に一定の歯止めが効く可能性も。すでにシニシャ・ミハイロビッチ新監督の就任を発表しているスポルティングは、今回の会長交代により大騒動の元凶を追い出し、クラブの再建を図る。

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