中島翔哉、上々のポルト公式戦デビュー。ポルトガルメディアも高評価「かつてクライフは言った…」

CL予選3回戦セカンドレグ、ポルトがホームにクラスノダールを迎えた一戦で中島翔哉が公式戦デビューを果たした。チームは前半立て続けに3失点を喫し、後半に2点を追い上げるも同点には至らず。ファーストレグの1-0のリードを活かせずに、アウェイゴールの差でCL予選敗退となった。

1-2で敗れたリーグ開幕戦ジウ・ビセンテ戦では、ボランチから2トップへの距離感が遠く、ビルドアップに苦労したポルト。この日はその反省を活かして、中島翔哉を4-2-3-1のトップ下のポジションで起用。中島は相手選手の合間に顔を出してボールを受け、前を向いて両サイドハーフのヘスス・コローナとルイス・ディアス、ワントップのムサ・マレガに小気味好くパスを配給してチームにリズムをもたらした。チームは前半のうちに、守備で後手に回っていたRSBレンゾ・サラビアを交代させ、FWルイス・ディアスを投入。前半終盤から後半にかけては、中島はRSBの位置に降りたコローナに代わってRSHのポジションでプレー。不慣れなポジションで、ラストプレーの判断や質、RSBコローナとの連携面に課題を見せながらも、チームに推進力を与えた。結果的にフル出場を果たし、上々のデビューを飾った。

ポルトガルメディアも、中島のパフォーマンスについて概ね高評価。『maisfutebol』は、「オリベルは去ったが、”ツバサ”は健在だった。中島の両足は、前半のチームをガイドし、試合を照らす光だった。類稀なる才能の持ち主であることを示したデビュー戦だった。クライフはかつてこう言った。標準的な選手はスペースがあればうまくプレーする。偉大な選手は相手を背後に感じながらも良いプレーをする。中島はまさにその偉大な類だった。敵のプレッシャーを感じることなく、常に顔を上げ、相手の暗い色のユニフォームの間に入り風穴を開けた。全てがうまくいったわけではない、それは明らかだ。時々判断が悪く、いくつかのプレーでは決断を急ぎすぎていた。ただ、デビュー戦とは思えないプレーだった」と、この試合の良かった点・悪かった点を的確に評した。

また、『zerozero.pt』も「あらゆることにトライした。サイドから、中央から、パス、シュートーー。中島はポルトに違いを作り出していた。FWへのロングパスやクロスではなく、相手が予期していないことをして、違いになろうとしていた。全てがうまくいったわけではないが、このチームにおいて、バランスを崩せる選手になり得ることを示した」と、攻撃のアクセントになったことを伝えた。

ポルトは2011年以来、8年ぶりにCLへの出場を逃し、ELへ回る。今後も過密日程が続く中で、貴重な戦力の1人となり得ることを十分に示した一戦となった。

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