タグ別アーカイブ: ジウ・ディアス

食野亮太郎が移籍したリオ・アベってどんなクラブ?

マンチェスター・シティに所属する元ガンバ大阪FW食野亮太郎が、ポルトガル1部リオ・アベに移籍することが決定。契約期間は2年、買取りオプション付きのレンタル移籍となった。

食野の新天地となったリオ・アベは、2019-20シーズンにリーグ5位に輝いたポルトガルを代表するクラブの一角だ。今回は食野の移籍に際して、日本ではあまり知られていない同クラブの特徴についてご紹介する。

ポルト郊外に位置するポルトガル屈指の実力派

リオ・アベのホームスタジアム「エスタディオ・ドス・アルコス」は、ポルト区域内のメトロで北西に伸びるレッドラインの西端「ビラ・ド・コンデ」に位置する。ポルト中心部からは約1〜1.5時間で辿り着ける距離である。レッドラインは、FCポルトのホームスタジアム駅「エスタディオ・ド・ドラガオン」を終着点としてポルトを縦横断しているため、リオ・アベ⇄ポルトのそれぞれのスタジアムへのアクセスは、メトロ一本で可能となる。

リオ・アベは、昨季2019-20シーズンには、ポルトガルリーグで5位に輝き、見事プレーオフからのEL挑戦権を獲得した。ポルトガルリーグは、ポルト・ベンフィカ・スポルティング・ブラガの「4強」が頭ひとつふたつ飛び抜けているが、それ以外のクラブの中では、毎年コンスタントに躍進している実力派クラブの一角と言えよう。過去3シーズンを遡っても、2016-17シーズンには7位、2017-18シーズンは5位、そして2018-19シーズンは7位と、上位クラブとしてのポジションを確固たるものに。2013-14シーズンには、ポルトガル国内の2つのカップ戦で、ともに決勝まで進出している。

良い監督が良い選手を育てる好循環

リオ・アベをポルトガル国内屈指のチームとしているひとつの理由は、その「監督輩出力」にある。近年はリオ・アベから世界に羽ばたく優秀な監督が量産されており、彼らによって育成された選手も欧州の名門クラブにステップアップする好循環が生まれている。

前述した国内2つのカップ戦で決勝進出を果たしたのは、現ウルバーハンプトン監督ヌーノ・エスピリト・サントである。同監督は本シーズン後に、スペインの名門バレンシアへとステップアップ。敏腕代理人ジョルジ・メンデスの「最初の顧客」として知られる同氏だけに、メンデスが懇意にするバレンシアへの移籍は実力以上の力が働いたことが推察されるが、いずれにせよ、このポルトガルの中堅クラブから世界の舞台に羽ばたく前例を作った。

ヌーノ・エスピリト・サントの後を継いだペドロ・マルティンスは、リオ・アベで2シーズンにわたって指揮を執り、その後ビトーリア・ギマラインスを経て、現在はギリシャの名門オリンピアコスを指揮。2016-17シーズンに監督途中交代のピンチヒッターを務めたルイス・カストロは、ウクライナ王者シャフタールでリーグ優勝やCL出場を経験している。昨シーズンのリーグ5位と同等の躍進を遂げた2017-18シーズンにチームを指揮したミゲウ・カルドーゾは、リオ・アベでの1年を経て、その後スペインのセルタやフランスのナント、ギリシャのAEKの監督を歴任した。

昨季クラブを5位に導いたカルロス・カルバリャウも、例によって、ポルトガル4強の一角ブラガに引き抜かれる中、今2020-21シーズンに新監督に就任したのが、マリオ・シウバだ。同監督は、2018-19シーズンにポルトU-19を率いてUEFAユースリーグを優勝、クラブに同初タイトルをもたらした育成のスペシャリストとして知られている。同大会でプレーしたファビオ・シウバら7選手は、昨季ポルトのトップチームで多くがレギュラー格として躍動し、リーグタイトル奪還に貢献した。

リオ・アベから世界的スターに登り詰めた最高傑作は、元ポルトガル代表SBファビオ・コエントランだろう。育成組織出身のコエントランは、リオ・アベでの活躍が認められてベンフィカへとステップアップ。その後、銀河系軍団レアル・マドリードの一員となったことは周知の通りである。昨季も、37試合21ゴールと得点を量産してリーグのベストイレブンにも選出されたイラン代表FWメフディ・タレミが、今季からポルトへ移籍することが決定したばかりだ。

リオ・アベでは、食野のようにレンタルで獲得した選手をうまく登用・育成して、そのキャリアに花を咲かせる前例も多い。例えば、フランクフルト所属のゴンサロ・パシエンシアや、フィオレンティーナやモナコなどでプレーしたジウ・ディアスらも、これら欧州の強豪クラブへ移籍する以前はリオ・アベでプレーしていた過去を持つ。

今季も例年のように、マリオ・シウバのような欧州を代表する指揮官となり得るポテンシャルを持つ優秀な監督のもと、リオ・アベからビッグクラブへ巣立つ優秀な選手が現れることだろう。それが食野亮太郎であれば、日本人としてはこの上なく誇らしい。

18年9月のU-21ポルトガル代表メンバーが発表!トゥーロン日本戦で芸術弾の次世代エースも招集

『maisfutebol』

U-21ポルトガル代表監督ルイ・ジョルジが、9月のルーマニア戦およびウェールズ戦の2連戦に臨む22名の代表メンバーを発表した。

注目は、今年U-19世代の欧州選手権で王者に輝いた2人の飛び級選手。アーセナルの下部組織に所属するGKジョアン・ビルジーニアが初選出され、トゥーロン国際大会では日本戦で芸術的なFKを沈め、U-19欧州選手権では得点王に輝いたジョアン・フィリペも再度選出された。

他にも、マンチェスター・ユナイテッドから今季セトゥバルにレンタル移籍したジョエル・ペレイラや、今季ポルトのトップチームでデビューし早くも得点を記録したディオゴ・レイテ、アメリカに活躍の場を移したアンドレ・オルタ、20歳で名門ブラガの10番を背負うブルーノ・シャダス、ウルバーハンプトンで活躍するディオゴ・ジョッタら注目の若手選手もリストに名を連ね、ロシアW杯では悔しい結果に終わった母国の将来を担う若手選手が集った。

以下、U-21ポルトガル代表メンバー22名
(☆は筆者の独断と偏見による注目選手)

GK
ジョアン・ビルジーニア(アーセナル)☆ 初
ジョエル・ペレイラ(ビトーリア・セトゥバル)☆☆

DF
フェルナンド・フォンセッカ(ポルト)☆
ディオゴ・レイテ(ポルト)☆
フェーホ(ベンフィカ)
イバニウド・フェルナンデス(モレイレンセ) 初
ジョルジ・フェルナンデス(トンデーラ)
ペドロ・アマラウ(ベンフィカ)
ユーリ・ヒベイロ(ベンフィカ)☆☆

DF
ぺぺ(ビトーリア・ギマラインス)
ステファン・エウスターキオ(シャービス)
ブルーノ・コスタ(ポルト)
アンドレ・オルタ(ロサンゼルス)☆☆
ブルーノ・シャダス(ブラガ)☆☆☆
ジョアン・カルバーリョ(ノッティンガム・フォレスト)
ジョアン・フェリックス(ベンフィカ)☆
ペレイラ・ラージュ(クレルモン・フット) 初

FW
ディオゴ・ゴンサウベス(ノッティンガム・フォレスト)☆
ディオゴ・ジョッタ(ウルバーハンプトン)☆☆☆
ジウ・ディアス(ノッティンガム・フォレスト)☆
エリベルト(モレイレンセ)
ジョアン・フィリペ(ベンフィカ)☆☆

©FutePor -ふとぽる-