タグ別アーカイブ: セルジオ・コンセイサオン

ポルトのレジェンドFWが元同僚コンセイサオンを絶賛「ネクスト・モウリーニョになり得る」

『A BOLA』

かつてポルトのエースFWとして活躍したベニー・マッカーシーが、現在クラブを率いてリーグ戦で首位に立つセルジオ・コンセイサオン監督を絶賛した。

「セルジオ・コンセイサオンはクオリティがあり、チームは才能のある選手を揃えている。並外れた監督になるだろう。ポルトガルフットボール界のネクスト・モウリーニョだ」

マッカーシーといえば、ジョゼ・モウリーニョに率いられ、CLを制覇したポルトのメンバー。コンセイサオンもその一員であった。マッカーシーは、選手として欧州王者に輝いたコンセイサオンのメンタリティを信頼している。

「チャンピオンというものがなんたるかを知っている。監督として情熱があり、選手も彼を信頼している」

かつての同僚に称賛されたコンセイサオン。その信頼に違わず、ポルトに2012-13シーズンぶりのタイトルをもたらせるだろうか。

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ポルト、中島翔哉の獲得へさらなる意欲。今季リーグ無敗監督コンセイサオンが好評価

『A BOLA』

ポルトがポルティモネンセFW中島翔哉の獲得への意欲をさらに強めているようだ。ポルトガル最王手サッカーメディア『A BOLA』が報じた。

同メディアによると、今季より古巣クラブの監督に就任し、ここまでリーグ無敗でチームを首位に導いているセルジオ・コンセイサオンが中島のクオリティを評価しており、ウイングのポジジョンでプレーするヤシン・ブライミヘスス・コローナ、エルナーニらとのチーム内競争を激しくするため、中島の加入を歓迎しているという。

ただし、ポルトはポルティモネンセが要求する中島の違約金満額である1000万ユーロを支払う意思はなく、現在ポルティモネンセにレンタル移籍中の左サイドバック、イナーシオの保有権の移譲と、ブラジル人ガレーノの今季末までの貸し出しをもって、獲得に必要な資金を下げようとしているようだ。

最後に、同メディアは「両クラブの良好な関係からも、ポルトはポルティモネンセとの合意に至ることが可能であると信じている」と、移籍の可能性についてはポジティブに捉えていることを報じた。

©FutePor -ふとぽる-

ポルト監督、開幕6戦全勝もポルティモネンセを警戒「質の高い『個』がいるチーム」

『maisfutebol』

ポルトのセルジオ・コンセイサオン監督が、ポルトガルリーグ第7節、金曜日にホームで開催されるポルティモネンセ戦に向けた記者会見に応答。ここまで開幕から6戦全勝で首位に立つなど好調を維持する中でも、前節フェイレンセ戦で勝利を取り戻したポルティモネンセへの警戒心をあらわにした。

「難しい試合になると予想している。クオリティの高い『個』と、経験豊富な監督のもとのびのびとプレーするチームと対戦する。ポルティモネンセのアウェイゲーム3試合を見たが、(ブラガ戦、リオ・アベ戦、ベンフィカ戦。ポルティモネンセは3戦3敗で終えた) 結果はピッチで起きたことを反映してはいない。競争力があり、対戦相手を恐れていない。間違いなく、ここに戦いに来て、我々を苦しめるチームと対戦することになるだろう。責務を持ち、勝つために戦わなくてはならない」

コンセイサオンが、「アウェイの3試合を見た」と取り上げたのは、今節がポルトのホームでの対戦、すなわち、ポルティモネンセのアウェイゲームであるためだろう。当然、前節ポルティモネンセのホームで行われたフェイレンセ戦を研究していないはずはなく、強烈な2ゴールを挙げた中島翔哉のプレーも目に焼き付けているはずだ。同監督が「クオリティが高い」と語った「個」の中には、この中島翔哉や、ベンフィカ戦で好パフォーマンスを発揮した元鹿島ファブリシオ、チームの主軸パウリーニョらが含まれているであろうことは推測できる。

開幕から無敗を維持するポルトだが、下位に沈む昇格組ポルティモネンセに油断はしていない。敵将コンセイサオンをそうさせたのは、まさに、ベンフィカやリオ・アベなど、強敵相手にも怯むことなく勇敢に立ち向かっているポルティモネンセの面々だ。

©FutePor -ふとぽる-

2017-18夏季、ポルトガル3強の補強診断。三者三様のチーム強化と注目の新戦力を紹介

2017-18シーズン夏季の移籍市場が閉幕した。例年、多くの主力選手を欧州のビッグクラブに引き抜かれ、この時期にはチームの陣容がガラッと変わるポルトガルリーグの3強。今季は、特にベンフィカが列強クラブの餌食となったが、その代わりの補強はどのように進めたのか。ベンフィカ、ポルト、スポルティング、例年以上に三者三様の特徴が出た移籍市場での動きを補強診断として採点し、注目の新戦力を紹介する。

(以降、主な移籍リストは、Aチームの加入・退団選手のうち、代表的な移籍のみ掲載)

ベンフィカ

目玉補強

ガブリエウ・バルボーザ(ガビゴウ)

今夏は、ルイ・ビトーリアが種を蒔き、花開かせた「ビトーリア・チルドレン」が、みな列強クラブに刈り取られた。シーズン途中にゴンサロ・グエデスがパリ・サンジェルマンに引き抜かれると、シーズン終了後には、RSBネウソン・セメードがバルセロナに、CBビクトル・リンデロフがマンチェスター・ユナイテッドに、そしてGKエデルソン・モラエスがマンチェスター・シティへ、ベストイレブンにも選ばれたリーグを代表するディフェンス陣が根こそぎ引き抜かれてしまった。

主力選手がこぞって退団したベンフィカだが、補強市場での動きは意外にも物静か。このまま新シーズンを迎えるのかに見えたが、移籍市場最終日に大きく動いた。

ポルトやスポルティングらと争奪戦を繰り広げ獲得した今夏の目玉補強が、インテルよりレンタルで獲得したガビゴウ。マルセイユに移籍したミトログルの穴を埋める補強として、ブラジルの逸材を確保した。

また、同日にはネウソン・セメードの後任として、バルセロナからドウグラスもレンタルで獲得。移籍市場開幕直後には、U-21ポルトガル代表の正GKとして活躍し、先日ポルトガル代表にも初選出されたブルーノ・バレーラを、マンチェスター・シティへ移籍したエデルソンの後継者として獲得するなど、何とかビトーリア・チルドレン退団の穴をおおむね埋めることに成功した。

しかし最大の懸念点は、クラブのバンデイラCBルイゾンの相棒を誰が務めるのかという問題。昨季はユナイテッドへ移籍したリンデロフがルイゾン以上の安定感を発揮したが、この夏、代替のCBは獲得できず。加齢による衰えも見られるルイゾンが1年間フル稼働できる保証もなく、CBのポジションが今季のベンフィカにとってアキレス腱となるおそれもある。

主な移籍

【OUT】
エデルソン・モラエス(マンチェスター・シティ)
ビクトル・リンデロフ(マンチェスター・ユナイテッド)
ネウソン・セメード(バルセロナ)
ルカ・ジョビッチ(フランクルフルト)
アンドレ・オルタ(ブラガ)
アンドレ・カリージョ(ワトフォード)
ミトログル(マルセイユ)
【IN】
ブルーノ・バレーラ(セトゥバル)
ミル・スビラール(アンデルレヒト)
ドウグラス(バルセロナ)
クリス・ウィロック(アーセナル)
ハリス・セフェロビッチ(フランクルフルト)
ガブリエウ・バルボーザ(インテル)

補強診断

70点
→エデルソンの穴埋めに、将来のポルトガル代表正GK候補を確保できたのは◎。また、駆け込み移籍でガビゴウと、セメードの後任ドウグラスの2人の大物も獲得した。しかし、リンデロフの後釜を獲得できず、CLを含めた連戦を戦うには、ディフェンスラインの陣容が物足りない感は否めない。

ポルト

目玉補強

セルジオ・コンセイサオン

今夏のポルトは、過去類を見ないほどに物静かな移籍市場を経験した。チームの若きエース、アンドレ・シウバがミランへ移籍したが、それ以外で大幅な戦力ダウンはなし。それどころか、他クラブでの武者修行でたくましく成長した選手がレンタルから復帰し、チームの中心選手として大活躍している。

主な補強は、第3GKのバナー・アウベスのみであったが、ニースで評価を高めた快速SBリカルド・ペレイラや、ポルト伝統の9番を取り戻したバンサン・アブバカル、昨季はギマラインスのエースとして活躍したムサ・マレガなど、レンタルからの復帰組がプレシーズンから大活躍。新戦力の獲得は必要ないほどに、チームに新たな活力をもたらしいている。

そんなポルトの注目の新戦力は、選手でないのであれば、やはり監督セルジオ・コンセイサオンだろう。今季3強の中では唯一監督交代を敢行し、フランスのナントで評価を高めたクラブOBにタイトル奪還を託した。フレン・ロペテギ、ヌーノ・エスピリト・サント両監督時代には冷遇されていた上記レンタル組をうまくチームに馴染ませ、ここまでファンを大いに期待させるフットボールを展開している。

主な移籍

【OUT】
グディーニョ(アポエル)
ホセ・アンヘル(エイバル)
チドージー(ナント)
ラファ・ソアレス(フルハム)
ウィリー・ボリー(ウルバーハンプトン)
ルーベン・ネーベス(ウルバーハンプトン)
ジョアン・テイシェイラ(ブラガ)
アンドレ・シウバ(ミラン)
ディオゴ・ジョッタ(ウルバーハンプトン)
ローラン・ドゥポワトル(ハダースフィールド)
アドリアン・ロペス(デポルティボ)
ルイ・ペドロ(ボアビスタ)
【IN】
バナー・アウベス(フェイレンセ)

補強診断

90点
→アンドレ・シウバの売却額3800万ユーロを使わず、レンタル復帰組をチームに融合させ、見事戦力アップに成功。コストパフォーマンスの観点から、非常に優れた移籍市場での動きとなった。また、上記「主な移籍」リストには掲載していないが、Bチーム所属選手を中心とする多くの若手をレンタル移籍に出し、中長期的なクラブの成長のための投資にも成功した。

スポルティング

目玉補強

ブルーノ・フェルナンデス

今夏のスポルティングの戦力補強は一味違う。ポルトガルリーグ3強の中でも、特にスポルティングは、無名選手を格安で買い、育て上げて高額で売るというポリシーを補強戦略としている。しかし、今夏は主にレンタル移籍など移籍金のかからない方法で、世界的な有名プレーヤーを大量に獲得した。バルセロナからジェレミー・マテューと、レアル・マドリードから監督ジョルジ・ジェズスの教え子ファビオ・コエントランを獲得するなど、現在世界で最も強いスペインの2強からディフェンスラインを大幅に増強。昨季のリーグ得点王バス・ドストに依存したFW陣には、元コートジボワール代表セイドゥ・ドゥンビアを獲得した。

このように多くの有名プレーヤーを確保したスポルティングだが、今季最注目の新戦力は、将来彼らのようにスタープレーヤーになることが有望視されている国内注目のヤングスター、ブルーノ・フェルナンデスだろう。ポルトガル人としては珍しく、国内でプロにならずに若き頃よりイタリアで己を磨いてきた逸材だ。リオ・オリンピックでは母国の10番を背負い、まさにチームの中心選手として奮闘。クラブ会長は、将来への期待も込めて、ポルトのフッキが記録した国内最高額の違約金と同額の1億ユーロの違約金を設定した。

主な移籍

【OUT】
ベト(ギョズテペ)
ルーベン・セメード(ビジャレアル)
パウロ・オリベイラ(エイバル)
アンドレ・ジェラウデス(ベレネンセス)
マルフィン・ゼーヘラール(ワトフォード)
リカルド・エスガイオ(ブラガ)
ジェフェルソン(ブラガ)
エセキエル・スケロット(ブライトン)
アドリエン・シウバ(レスター)
ジョエル・キャンベル(アーセナル)
ルーク・カスタイニョス(フィテッセ)
【IN】
アンドレ・ピント(ブラガ)
クリスティアーノ・ピッチー二(ベティス)
ファビオ・コエントラン(レアル・マドリード)
ジェレミー・マテュー(バルセロナ)
マテウス・オリベイラ(エストリル)
ステファン・リトフスキ(リエカ)
ロドリゴ・バターリャ(ブラガ)
ブルーノ・フェルナンデス(サンプドリア)
セイドゥ・ドゥンビア(ローマ)
マルコス・アクーニャ(ラシン・クラブ)

補強診断

100点
→ディフェンスラインを刷新したが、補強されたのはコエントランやマテューら大物選手。得点王バス・ドストとアシスト王ジェウソン・マルティンスの2人に頼り切ったオフェンス陣にも、ドゥンビアや、アシストランキング上位入りが期待できるブルーノ・フェルナンデスとアクーニャらを確保。キャプテン、アドリエン・シウバの離脱は痛いが、このポルトガル代表MFの穴を埋めるに十分な新戦力を獲得した。ブルーノ・フェルナンデスは、リーグ開幕直後から今季のリーグMVP級の活躍ぶり。ポルトガル代表にも選ばれるなど、大ブレイクの予感を漂わせている。

以上、2017-18シーズン夏の移籍市場におけるポルトガル3強の補強診断を実施した。駆け込みで移籍選手の穴をおおむね埋めたベンフィカ、レンタル復帰選手をチームに溶け込ませて補強は最小限にとどめ、余剰戦力の整理にも成功したポルト、大物選手を大量に獲得し、チームを大幅に増強したスポルティング。補強の成果もあり、3強は1994-95シーズンぶりに全チームが開幕3連勝を達成した。

今季も、逸材の宝庫であるポルトガルリーグで、上記新戦力の中からリーグを代表する選手へとブレイクするものが現れることだろう。

【保存版】17-18季、ポルトガル1部全18チームの監督人事と3名の注目監督を紹介!

ベンフィカの4連覇で幕を閉じたポルトガルリーグ2016-17シーズン。昨季もベンフィカの強さが際立った1年になったが、特筆すべきは、何と言っても、異常なまでの監督の流動性だろう。昨季は、1部所属18チーム中13チームが監督を途中交代させ、そのうち6チームは2度も指揮官を入れ替えた。1年に19回もの監督交代が行われるなど、世界でも類を見ないほどに、ポルトガルリーグの監督にとっては厳しい1年となった。

来たる2017-18シーズンも、10数回は監督交代が行われることだろう。新シーズンを迎えるにあたり、1部所属全18チームが昨季どのように監督を入れ替え、今季は誰を指揮官に据えてシーズン開幕を迎えるのか整理した。ぜひ、新シーズンの監督名鑑としてご利用頂きたい。

ベンフィカ:ルイ・ビトーリア

1位 ベンフィカ
ルイ・ビトーリア(続投)

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就任2年目の昨季は、前年のリーグ得点王・年間MVPであるジョナスが負傷離脱に悩まされるなど、リーグ2連覇に一時暗雲が立ち込めた。それでも、シーズン途中にパリ・サンジェルマンへ移籍したゴンサロ・グエデスや、リーグ最優秀若手選手に選ばれたRSBネウソン・セメード、リーグ最優秀GKに選ばれたエデルソン・モラエスら、監督自身が1年目に抜擢し、重宝した若手選手がチームの中心選手としてたくましく成長した。初年度に植えた種を見事に花開かせ、リーグ2連覇を達成。ジョルジ・ジェズス期から続き、ベンフィカにリーグ4連覇の快挙をもたらした。

就任3年目となる今季は、リーグ5連覇に向け最大の正念場となる。2シーズン前にビッグクラブへ羽ばたいたレナト・サンチェス(バイエルン)に続き、今季は前述のグエデスのみならず、セメード(バルセロナ)やエデルソン(マンチェスター・シティ)、CBビクトル・リンデロフ(マンチェスター・ユナイテッド)ら「ビトーリア・チルドレン」が一斉に退団。プレシーズンに行われたヤングボーズとのテストマッチでは1-5で大敗するなど、早速チーム状況が心配されている。

リーグ3連覇の快挙を達成するためにも、ルイ・ビトーリアには、就任1年目のように無名な若手選手を、ルイゾンやジョナス、ミトログルら経験豊富なベテラン選手と高度に融合させることが求められる。「第2期ビトーリア・チルドレン」を輩出しないことには、リーグ5連覇の夢はライバルに阻まれてしまうことだろう。

ポルト:セルジオ・コンセイサオン

2位 ポルト
ヌーノ・エスピリト・サント(今季:ウルバーハンプトン)
→セルジオ・コンセイサオン(前季:ナント)

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かつてアンドレ・ビラス・ボアスビトール・ペレイラが成し遂げたリーグ3連覇の黄金時代も今や昔。パウロ・フォンセッカ、フレン・ロペテギ、そしてヌーノ・エスピリト・サントと、監督を取っ替え引っ替えし、チームは安定性を喪失。タイトルから長らく見放されている。昨季はバレンシアで名声を高めたクラブOBヌーノでも、王座奪還とはならず。リーグ戦では、ペレイラのもと無敗優勝を成し遂げた2012-13シーズン以来となるリーグ戦ホーム無敗を達成したものの、得点力不足に悩まされ、全コンペティションを通したドローの回数は、クラブ史上最多となる16回という不名誉に。ヌーノ・エスピリト・サントは、シーズン終了後に事実上の解任の形で、愛する古巣の監督を自ら辞した。

新監督に迎えられたのは、2年連続となるクラブOB。かつてモウリーニョが率いたポルトでもプレーした元ポルトガル代表FWセルジオ・コンセイサオンが就任した。ベンフィカやスポルティングらライバルと比較して、移籍市場では全くと言っていいほど動きを見せなかったポルトにとっては、ブラガやビトーリア・ギマラインスなど、ポルトガル屈指の強豪クラブでキャリアを積んだ監督自身が最大の補強に。ポルトガル代表期待の若手FWアンドレ・シウバをミランに放出したが、プレシーズンはエースFWチキーニョ・ソアレスと、ベシクタシュから復帰したバンサン・アブバカルの2人が絶好調。ニースからRSBリカルド・ペレイラも復帰するなど、最小限の補強と、ロペテギ・ヌーノ時代に冷遇された選手たちの復帰により、監督が望むベストな布陣が整った。

開幕のエストリル戦に向けては、平日開催ながら4万枚のチケットがすでに販売されるなど、ポルティスタからの期待も一際厚い。王座奪還へ、今季のポルトは一味違う。

スポルティング:ジョルジ・ジェズス

3位 スポルティング
ジョルジ・ジェズス(続投)

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イスラム・スリマニとテオ・グティエレスの2枚看板を失い、シーズン開幕前から前線の陣容が心配されたスポルティング。一昨年は就任1年目のジョルジ・ジェズスのもと、リーグ王者まで勝ち点2差まで迫っていたが、昨季は厳しいシーズンになることが予想され、案の定、一時ブラガに3位の座を奪われるなど苦戦が続いた。それでも、リーグで唯一30ゴールの大台を超え得点王に輝いたバス・ドストと、ポルトガル代表にも定着したアシスト王ジェウソン・マルティンスの2人に支えられ、何とか3強の地位は死守した。

今季は就任3年目となるジョルジ・ジェズスに、もう戦力が十分ではないとの言い訳は許されない。クラブは、かつてベンフィカで国内3冠を達成した名将を援護すべく、これまでのクラブ史の中でも類を見ないほどに積極的な補強を実施。リオ五輪ポルトガル代表10番ブルーノ・フェルナンデスや、CSKAモスクワで本田圭佑とプレーしていたセイドゥ・ドゥンビア、ジョルジ・ジェズスのベンフィカ時代の教え子ファビオ・コエントラン、そして、バルセロナからジェレミー・マテューを獲得するなど、ポルトガル国民も驚く大型補強を敢行した。

プレーシーズンマッチでは、昨季CLベスト4のモナコに2-1で勝利するなど、メンバーがガラッと変わったチームの連携もまずまず。ベンフィカ時代から多くの選手を引き抜かれながら強固なチームを築き上げてきたジョルジ・ジェズスにとっては、ゼロからチームを作り直すのはお手の物。2001-02シーズン以来となるタイトル奪還へ。今季はサポーターも大いに期待できる1年になりそうだ。

ビトーリア・ギマラインス:ペドロ・マルティンス

4位 ビトーリア・ギマラインス
ペドロ・マルティンス(続投)

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9年ぶりに北のライバル、ブラガを上回り、リーグ4位の快挙を成し遂げたギマラインスは、国内屈指の名将になりつつあるペドロ・マルティンスが、引き続きチームを指揮。新監督を探していたポルトや、国外ではオリンピアコスなどからの引き抜きの噂もあったが、ひとまず監督の慰留に成功した。

昨季は、シーズン途中にチキーニョ・ソアレスがポルトに引き抜かれる中、エースFWムサ・マレガが奮闘。しかし、同選手は今季からポルトへレンタルバックしており、前線の破壊力は昨季に比べてやや物足りない印象。ELに出場するポルトガルクラブの多くはリーグ戦で調子を落とす傾向があるため、今季は踏ん張りどころだ。

ブラガ:アベル・フェレイラ

5位 ブラガ
アベル・フェレイラ(続投)

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昨季は、50年ぶりにカップ戦のタイトルをもたらしたパウロ・フォンセッカがシャフタールに引き抜かれ、ポルトからジョゼ・ペゼイロを招聘。リーグでは4位以上を維持し、開幕から最低限の結果を残していたが、ディフェンディング・チャンピオンとして臨んだポルトガルカップで、2部コビリャン相手にまさかの敗退を喫したことを機に、突然の監督解任。ここから雪崩のようにチーム状況は悪化した。

後任として、昇格組シャービスでリーグ7位と奮闘していた国内きっての若手監督ジョルジ・シマオンを引き抜くも、若き名将もシーズン途中からではチームを上向きにできず、失意の途中解任に。最終的には、アシスタントコーチであるアベル・フェレイラが、今季の監督にも落ち着いた。

今季の最低条件は、ギマラインスからのリーグ4位奪還。戦力としては、スポルティングからリカルド・エスガイオとジェフェルソンをダブルで獲得し、DFラインの両翼を大幅に強化。シーズン9ゴールを決めたリカルド・オルタもマラガから完全移籍するなど、リーグ4位奪還に向け陣容は万全だ。38歳の青年監督にとっては、名将へのキャリアを築くにあたり勝負の1年となる。

マリティモ:ダニエル・ラモス

6位 マリティモ
ダニエル・ラモス(続投)

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昨季は新監督パウロ・セーザル・グスマオンが振るわず、シーズン開幕当初から絶不調に。しかし、早々に監督解任の手を打ったことが奏功し、終わってみればリーグ6位と大健闘した。

今季は、後半戦の躍進を主導したダニエル・ラモスがシーズン開幕からチームを指揮するため、リーグ5位以上も射程圏内だろう。2部クラブが主戦場であった同監督にとっても、1部の主要クラブで自身の手腕を見せつける絶好のチャンスとなる。

リオ・アベ:ミゲウ・カルドーゾ

7位 リオ・アベ
ルイス・カストロ(今季:シャービス)
→ミゲウ・カルドーゾ(前季:シャフタール アシスタントコーチ)

上位進出を狙った昨季は、新監督ヌーノ・カプーショが途中解任。新監督として、前年にアンドレ・シウバを主力に据えてポルトBで2部優勝に輝いたルイス・カストロを招聘。見事、同監督はチームを7位に引き上げ、今季はシャービスに引き抜かれた。

新監督には、昨季シャフタールでパウロ・フォンセッカ監督のもとアシストコーチを務めたミゲウ・カルドーゾが就任。フォンセッカのアシスタントは、前任者ルイス・カストロと通ずるものがあるが、カルドーゾは、スポルティングやブラガ、アカデミカなどでドミンゴス・パシエンシア(現ベレネンセス)のアシストコーチも歴任しており、ポルトガルリーグでの経験は十分。近年ポルトガルリーグの上位チームに割り込みつつあるリオ・アベで上位進出ができれば、名アシスタントから名監督への道が拓けることだろう。

フェイレンセ:ヌーノ・マンタ

8位 フェイレンセ
ヌーノ・マンタ(続投)

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2部リーグ3位から1部に昇格したフェイレンセは、降格の最有力候補とみられていたが、周囲の期待を良い意味で裏切り、リーグ8位とまさかの大躍進を遂げた。

その立役者となったのが、ジョゼ・モッタ解任後に途中就任したヌーノ・マンタであった。監督としてフェイレンセ一筋でキャリアを積み上げてきた39歳の青年監督は、今季より、ついに念願叶いシーズン開幕からトップチームを率いることに。昨季後半戦からの勢いを維持できれば、上位進出も夢ではない。

ボアビスタ:ミゲウ・レアウ

9位 ボアビスタ
ミゲウ・レアウ(続投)

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昨季はクラブOBエルウィン・サンチェスを途中解任し、ミゲウ・レアウを招聘。モレイレンセを1部昇格に導いた名将に、今季もチームを託す。ボアビスタは、2014-15シーズンに不正疑惑が晴れ、3部から1部に復帰してからすでに4シーズン目。リーグ優勝経験のある5チームの一角として、そろそろ古豪復活といきたい。

エストリル:ペドロ・エマヌエル

10位 エストリル
ペドロ・エマヌエル(続投)

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昨季は2度の監督交代を敢行するなどチームは大混乱。クラブのレジェンド監督マルコ・シウバ(現ワトフォード)が退任して以来、当初想定されていた「暫定監督」としては異例と言えるほど長らく指揮を執ったファビアーノ・ソアレスもついに解任された。後任のペドロ・ゴメス・カルモーナも早々に見限り、クラブはキプロスのアポロン・リマソールで実績を積んだ若き名将ペドロ・エマヌエルに救いを求めた。

無事、13-14シーズンに4位となったエストリルの面目を保ち残留は決定。今季は、ジョゼ・モウリーニョのポルトでプレーし、アンドレ・ビラス・ボアスのアシスタントとしてリーグ無敗優勝を果たすなど驚異のDNAを持つ指揮官のもと、上位返り咲きを果たしたい。ペドロ・エマヌエルは、マルコ・シウバ以来となるクラブの英雄となれるか。

シャービス:ルイス・カストロ

11位 シャービス
リカルド・ソアレス(今季:アービス)
→ルイス・カストロ(前季:リオ・アベ)

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シーズン途中に、国内屈指の若手監督ジョルジ・シマオンをブラガに引き抜かれる中、リーグ11位でシーズンを終えるなど、昇格組としては大健闘。監督リカルド・ソアレスは、来季より昇格するアービスに引き抜かれた。

今季は、リオ・アベを7位に導いたルイス・カストロと2年契約を締結。ポルトの育成年代を長らく支えてきた同監督にとって、シーズン開幕からトップチームを率いるのは、2005-06シーズンのペナフィエル以来となる。ポルトの裏方の人間から、いよいよその名を全国に知らしめることができるか。

ビトーリア・セトゥバル:ジョゼ・コウセイロ

12位 ビトーリア・セトゥバル
ジョゼ・コウセイロ(続投)

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かつてはポルトやスポルティングなどのビッグクラブで監督を歴任したが、近年は国外を含め所属クラブを転々。14-15シーズンにはマルコ・シウバが築いたエストリルをぶち壊すなど、最近ではすっかり「過去の人」となってしまったジョゼ・コウセイロ。しかし昨季は、18チーム中監督が解任されなかった5チームの監督のうちの1人となり、思わぬ形で脚光を浴びた。(残りの4チームが、ベンフィカ、ポルト、スポルティング、ギマラインスの上位4チームだったからなおさらだろう)

今季は、ポルトがクラブの将来を担うと期待を寄せる2名、リオ五輪ポルトガル代表エースFWゴンサロ・パシエンシアと、世代別代表の常連であるトーマス・ポズタウスキーらが加入するなど、若い力がチームに参画。戦力は整ったが、あとは監督自身が名誉挽回のチャンスをものにできるか。

パソス・デ・フェレイラ:バスコ・セアブラ

13位パソス・デ・フェレイラ
バスコ・セアブラ(続投)

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パウロ・フォンセッカとジョルジ・シマオンが、上位の常連チームに育てあげたパソスだが、昨季はカルロス・ピントのもと、かつてのような下位チームに逆戻り。シーズン途中に就任した33歳の若手監督バスコ・セアブラのもと、何とか降格は免れた。

続投となるバスコ・セアブラにとっては、来季は1部のトップチーム監督して迎える初めてのシーズン。かのビラス・ボアスがポルトで伝説の4冠を成し遂げたのは、現在のセアブラと同じ33歳のとき。若手監督としてひとつ抜きん出るために、今季は目に見える結果を残したい。

ベレネンセス:ドミンゴス・パシエンシア

14位 ベレネンセス
ドミンゴス・パシエンシア(続投)

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昨季は期待を一身に浴びたフリオ・ベラスケスがシーズン途中にまさかの辞任。その後任として監督就任したキン・マシャードは、チーム状況を悪化させ早々にお役御免。ポルトのレジェンドFWであるドミンゴス・パシエンシアが、62年ぶりのスポルティング戦勝利など奮闘し、何とか残留を達成した。

ブラガ時代には、EL決勝でビラス・ボアス率いるポルトと激戦を繰り広げたパシエンシアだが、近年はスポルティングやビトーリア・セトゥバル、その他海外クラブでもいまいち結果を残せずにいる。名誉挽回に向け、今季こそはこの古豪クラブを上位に導かなくてはならない。

モレイレンセ:マヌエル・マシャード

15位 モレイレンセ
プティ
→マヌエル・マシャード(前:アロウカ)

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昨季はリーグ杯でポルトやベンフィカ、ブラガなど強豪クラブを次々と打ち破り、まさかの初優勝を飾ったモレイレンセだが、リーグでは低迷を続け、ペパとアウグスト・イナーシオの2人の監督を解任した。シーズン末まで指揮を執ったプティが、ポルトとの大一番に勝利するなど、何とかチームを残留に導いたが、シーズン末には同監督もクラブと双方の合意のもと契約を解消した。

モレイレンセは新監督として、61歳の老将マヌエル・マシャードと単年契約を締結。同監督は昨季、5シーズン率いたナシオナルを解任され、チームはのちに最下位に沈み降格。また、シーズン途中から率いたアロウカでも、早期に解任され同じくのちに降格するなど、関わった2チームがともに降格する見事な疫病神っぷりを発揮。大宮アルディージャへ移籍した昨季の中心選手カウエも退団するなど、今季は残留に向けまさに正念場。疫病神に足を取られ、再び2部に落ちるのだけは避けたいところだ。

トンデーラ:ペパ

16位 トンデーラ
ペパ(続投)

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新シーズンは、シーズン途中に就任したペパと契約を1年延長。同監督は、2010-11にアシスタントコーチとして率いたチームへの残留を決めた。昨季は開幕から長らく最下位に沈み、プティも退任するなど低迷を続けたが、ペパの監督就任もあり、前半の勝ち点「10」から、後半は「22」を上積み。昨季後半戦の勢いそのままに、早いうちに残留を決めたい。

ポルティモネンセ:ビトール・オリベイラ

2部1位 ポルティモネンセ
ビトール・オリベイラ(残留)

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昨季はポルティモネンセを2部リーグ優勝に導き、自身は5年連続10回目の1部昇格を達成したビトール・オリベイラ。例年、昇格の任務を終えると他の2部クラブへ引き抜かれる同監督だが、今季はポルティモネンセに残留し、2004-05シーズンぶりに強豪並み居る1部に挑戦。ポルトガルいちの「昇格王」は、久々の1部リーグに爪痕を残せるだろうか。日本でも馴染み深い元鹿島FWファブリシオと、日本人FW亀倉龍希の2選手にも注目だ。

アービス:リカルド・ソアレス

2部2位 アービス
ジョゼ・モッタ(今季:スファクシアン(チュニジア))
→リカルド・ソアレス(前:シャービス)

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後半に怒涛の追い上げを見せ、圧倒的首位に立っていたポルティモネンセから一時王者の座を奪いかけたアービス。今季はシャービスからリカルド・ソアレスを引き抜き、1部定着に挑む。

注目監督

1.ペドロ・エマヌエル(エストリル)
記事中でもご紹介したように、驚異のDNAを持つ、次期ポルトガル人名監督候補のひとり。マルコ・シウバ以来となるエストリル上位復活の鍵を握る。

2.バスコ・セアブラ(パソス・デ・フェレイラ)
パウロ・フォンセッカはパソスでリーグ3位の奇跡を起こした翌年にポルトへ。ジョルジ・シマオンもリーグ7位から回り回ってブラガへ。近年パソスを上位に導いた若手監督にとって、同クラブはビッグクラブへの登竜門的な存在となりつつある。今季のポルトガルリーグでも、33歳と飛び抜けて若いセアブラにとっては、今季の成績次第では名門クラブ行きも夢ではなくなる。

3.ヌーノ・マンタ(フェイレンセ)
降格の最有力チームを8位に導いた手腕はお見事。シーズン開幕からチームを指揮できる今季は、さらなる上位進出も期待できる。リオ五輪で日本代表相手に4得点を沈めたチームの10番エテボ・オグヘネカロの残留次第では、今季のポルトガルリーグでフェイレンセが台風の目になる可能性は十分に考えられる。

以上、2017-18シーズンの1部18チームについて、監督人事を紹介した。今季は歴史上初めて1部・2部の全クラブが、ポルトガル人指揮官を監督に据えて新シーズンを迎える。今年もこの中から、将来世界のビッグクラブに羽ばたく人材が生まれることを期待したい。