タグ別アーカイブ: ルイ・ビトーリア

16-17ポルトガルリーグ各種賞が発表。王者ベンフィカとポルティモネンセが独占!

『O JOGO』

ポルトガルリーグが、2016-17シーズンの各種賞を発表。1部、2部ともに、王者が賞を独占する形となった。

1部では、最優秀若手選手、最優秀GK、最優秀監督、最優秀選手が王者ベンフィカから選出。2部では、最優秀若手選手以外の賞を王者ポルティモネンセが独占した。

最優秀監督は、2年連続で同じ顔ぶれに。1部ではベンフィカのルイ・ビトーリア、2部では昨季シャービスで最優秀監督賞を受賞した「昇格王」ことビトール・オリベイラが、今回はポルティモネンセ監督として選出された。

1部の最優秀選手は、5年連続でベンフィカから選出。ネマニャ・マティッチ(現チェルシー)、エンゾ・ペレス(現リーベルプレート)、ジョナス(現ベンフィカ、2年連続)に続き、キャリアハイのシーズンを送ったピッツィがリーグMVPの名誉を獲得した。

以下、2016-17ポルトガルリーグ各種賞

<1部>
・最優秀若手選手
ネウソン・セメード(ベンフィカ)

・最優秀GK
エデルソン・モラエス(ベンフィカ→マンチェスター・シティ)

・得点王
バス・ドスト(スポルティング)

・最優秀監督
ルイ・ビトーリア(ベンフィカ)

・最優秀選手
ピッツィ(ベンフィカ)

・ベストゴール
サウバドール・アグラ(ナシオナル→ベンフィカ)

<2部>
・最優秀若手選手
ルイ・コスタ(バルジン)

・最優秀GK
リカルド・フェレイラ(ポルティモネンセ)

・得点王
ピレス(ポルティモネンセ)

・最優秀監督
ビトール・オリベイラ(ポルティモネンセ)

・最優秀選手
パウリーニョ(ポルティモネンセ)

©FutePor -ふとぽる-

僕のポルトガル時代13-14シーズンを戦った監督たちの出世具合がハンパない件

ポルトの新監督にセルジオ・コンセイサオンが就任した。本サイトのニュース記事に使う写真を探していると、当時ポルトを率いていたパウロ・フォンセッカと、当時アカデミカ監督であったコンセイサオンが並んで写る写真があることを思い出した。

そういえば、僕がポルトガルに住んでいた2013-14シーズンの監督たちは、このフォンセッカやコンセイサオンを含め、今では世界中にその名が知れ渡りつつある。そう思い、ポルトガルリーグ14-15シーズン開幕前に執筆した全1部クラブの監督人事の記事を読み返すと、当時は世界的にはまだまだ無名で、当然日本でも知られていないが、今ではここ日本でもその名が知れ渡るほどに、大出世を遂げている監督が続々と見つかった。

そこで今回は、僕がポルトガルに住んでいた13-14シーズンにはまだまだ無名だったものの、今ではすっかり世界的に有名になった監督たちを紹介していきたい。

(以下、順位と所属クラブは13-14のデータ)

1位 ベンフィカ
ジョルジ・ジェズス(現スポルティング)

なかなか海外クラブを率いる経験がないことから、世界的にはイマイチ知名度があがらないジョルジ・ジェズスだが、当時13-14シーズンのポルトガルでの知名度は今回紹介する監督の中でもトップ。この年は、不調に沈んだリーグ3連覇王者ポルトを上回り、見事ベンフィカにタイトルを取り戻した。翌シーズンは、国内3冠とELでも2年連続決勝に進出するなど、急速にその評価を高め、現在はスポルティングでベンフィカ時代の成功を再現しようとしている。

2位 スポルティング
レオナルド・ジャルディン(現モナコ)

13-14シーズンの1年間だけスポルティングを率い、見事前年7位のチームをCL圏内に引き上げたのが、今ではフランスリーグ制覇とCLベスト4進出ですっかり有名になった現モナコ監督レオナルド・ジャルディン。この年ポルトガルリーグを率いた監督の中でも、その出世具合は圧倒的だろう。

また、当時のスポルティングに所属していたのは、RSBセドリック・ソアレス(サウサンプトン)やCBマルコス・ローホ(マンチェスター・ユナイテッド)、FWイスラム・スリマニ(レスター)、そして現在もクラブでプレーするポルトガル代表MFウィリアン・カルバーリョアドリエン・シウバなど、レオナルド・ジャルディンが抜擢した若手~中堅の選手たちの知名度の上がり具合も、眼を見張るものがある。

3位 ポルト
パウロ・フォンセッカ(現シャフタール)

この年は、アンドレ・ビラス・ボアスビトール・ペレイラが達成したリーグ3連覇中のポルトに4連覇をもたらすという重責が課せられ、そのプレッシャーに負けたのか、残念ながら途中解任となり、ビッグクラブには相応しくないというレッテルを貼られてしまったフォンセッカ。しかし、前年に弱小パソスをリーグ3位に導いた手腕に疑いの余地はなく、その後はブラガに50年ぶりにカップ戦のタイトルをもたらし、今シーズンはシャフタールでウクライナリーグとカップ制覇の2冠に輝くなど、名誉挽回に成功。ウクライナリーグ最優秀監督に輝き、その知名度はうなぎのぼりだ。

4位 エストリル
マルコ・シウバ(現ワトフォード)

(残念ながら、現地で撮影した写真はなし)

レオナルド・ジャルディンにつぎ、当時からの出世具合がハンパないなのが、エストリルを4位に導いたマルコ・シウバだ。クラブの英雄として最期のシーズンを送った13-14の翌年には、スポルティングの監督に就任。クラブ会長との不仲を理由に1年で解任されたが、スポルティングに7年ぶりのタイトルをもたらしていた。またこの年は、田中順也があのブラガ戦での直接FKを披露するなど、日本でもよく知られる監督となった年であった。

その後は、オリンピアコスでリーグ開幕17連勝21戦無敗の新記録を打ち立て、今シーズンはハル・シティでプレミアリーグを席巻するなど、すっかり世界のフットボール界ではホットな監督へと出世。来季はワトフォードを率いることが決まっている。

6位 マリティモ
ペドロ・マルティンス(現ビトーリア・ギマラインス)

(残念ながら、現地で撮影した写真はなし)

マリティモでの集大成となった13-14シーズン、ペドロ・マルティンスはクラブを6位に導き、翌年にはリオ・アベが監督として抜擢。この中堅2クラブを上位に導いた手腕が評価され、今シーズンはビトーリア・ギマラインスへ。見事、ライバルのブラガを抑え、リーグ4位に躍進した。いよいよポルトガルリーグを飛び越え、オリンピアコスなど海外クラブが注視し始めるなど、国内で知る人ぞ知る優秀な監督という立場から、ポルトガルリーグではトップクラスの名将として評価を高めつつある。

8位 アカデミカ
セルジオ・コンセイサオン(現ポルト)

13-14シーズンにポルトを解任されたパウロ・フォンセッカにとって、当時アカデミカを率いていたセルジオ・コンセイサオンは忘れられない存在となった。僕がこの写真を撮影したコインブラでの一戦でポルトはまさかの敗戦を喫したが、この辺りから、フォンセッカの手腕に疑問が噴出し始め、後の解任へと繋がった。

選手としては有名だったが、13-14シーズンのコンセイサオンは、監督としてはまだまだ駆け出しの存在。しかし、その後はブラガを4位、降格圏に沈んでいたギマラインスを10位に導くなど、国内では指折りの若手監督のひとりに。今季は初めてトップチーム監督として海外リーグに挑戦し、モナコでリーグ制覇を達成したレオナルド・ジャルディンとともに、ナントでその知名度を高めた。そして来季からは、古巣ポルトを指揮する。

10位 ビトール・ギマラインス
ルイ・ビトーリア(現ベンフィカ)

(残念ながら、現地で撮影した写真はなし)

この監督は、まるでノーマークだった。13-14シーズンのギマラインスはリーグ10位で、前掲の監督人事の記事でも、書く内容に困ったのはご覧の通り。

しかし、翌年にギマラインスを5位に導き、そのまた翌年にはベンフィカの監督に就任すると、シーズン序盤は解任の噂が生じるなど苦戦したが、終わってみれば初年度からリーグ制覇とCLベスト8進出を達成。今季はベンフィカにリーグ4連覇をもたらし、すっかり国内No.1の評価を得る名将へと出世した。

このルイ・ビトーリアの手腕は若手育成の面でも発揮され、彼がベンフィカで重宝した若手選手は、下記の通り、続々とビッグクラブへと羽ばたいていった。

レナト・サンチェス→バイエルン
ゴンサロ・グエデス→パリ・サンジェルン
エデルソン・モラエス→マンチェスター・シティ
ビクトル・リンデロフ→マンチェスター・ユナイテッド(移籍合意が正式発表の段階)

11位 リオ・アベ
ヌーノ・エスピリト・サント(現ウルバーハンプトン)

リーグでは11位ながら、この年ポルトガルカップとリーグカップの2つのカップ戦で決勝に進出するなど、実は大躍進を遂げていたリオ・アベ。そんなクラブを率いていたのが、ヌーノ・エスピリト・サントだ。翌年にはバレンシアへ羽ばたき、日本を含めた世界中のフットボールファンから「誰だ」と声が相次いだが、その実力はスペインで実証済み。前年にポルトガルの中位クラブであるリオ・アベを率いていたとはにわかに信じがたいほどの出世を遂げた。今季はポルトを1年で退任することになったが(辞任とされているが、おそらく独裁者ピント・ダ・コスタ会長の圧力による事実上の解任だろう)、チームは得点力不足に悩まされ引き分けまみれとなるなか、ホームでは無敗と実は良い成績を残していた。継続性のなさというポルトの悪い癖が出た監督人事となったが、ヌーノ・エスピリト・サントは、友人ジョルジ・メンデスのツテで早くも新たな挑戦の場を獲得。来季はイングランドチャンピオンシップのウルバーハンプトンを率い、名誉挽回に挑む。

他にも、13-14シーズン当時はアロウカを率い、その後はアポロン・リマソールを経て、今季エストリル監督に途中就任したペドロ・エマヌエルや、当時はベレネンセスを降格から救い、今ではCLにも度々登場するマッカビ・テル・アビブを指揮するリト・ビディガルなどもいた。

ポルトに住んでいた当時は、アンドレ・ビラス・ボアスも去り、選手としてはラダメル・ファルカオやフッキ、ハメス・ロドリゲス、ジョアン・モウティーニョらも退団し、パウロ・フォンセッカ率いるポルトへの期待感の薄さも相まり、「ポルトガルリーグの谷間の時期に不運にもポルトガルに来てしまった」と物足りなさを感じていた。実は毎週ドラガオン・スタジアムで観戦していたリーグ戦の監督席には、今ではすっかり世界的な名将の仲間入りを果たそうとしている「監督の原石」が大量に眠っていたのは知る由もなかった。

UEFAが16-17ポルトガルリーグのベスト11を選出!ポルトが優勝のベンフィカを超える

『maisfutebol』

UEFAのポルトガル語版が、16-17シーズンのポルトガルリーグベストイレブンを選出した。

UEFAが選定したのは、ベストイレブンの11名とその控えとして7名。チームを率いる監督とシーズンMVPも選出した。イレブンには、3位スポルティングから2名、優勝のベンフィカから4名、2位のポルトからは優勝チームをこえる5名の選手が輩出された。

以下、UEFAが選出した16-17ポルトガルリーグベストイレブン

ベストイレブン
GK
イケル・カシージャス(ポルト)

DF
ネウソン・セメード(ベンフィカ)
フェリペ(ポルト)
ビクトル・リンデロフ(ベンフィカ)
アレックス・テレス(ポルト)

MF
ダニーロ・ペレイラ(ポルト)
ビッツィ(ベンフィカ)→シーズンMVP

FW
ジェウソン・マルティンス(スポルティング)
チキーニョ・ソアレス(ポルト)
コンスタンティノス・ミトログル(ベンフィカ)
バス・ドスト(スポルティング)

控え
GK
エデルソン・モラエス(ベンフィカ)

DF
マキシ・ペレイラ(ポルト)
セバルスティアン・コアテス(スポルティング)

MF
アドリエン・シウバ(スポルティング)
ヤシン・ブライミ(ポルト)

FW
ムサ・マレガ(ビトーリア・ギマラインス)
ジョナス(ベンフィカ)

監督
ルイ・ビトーリア(ベンフィカ)

©FutePor -ふとぽる-

16-17季ポルトガルリーグのベスト11を考えよう。メガクラブが狙う注目選手たちが揃う!

2016-17シーズンのポルトガルリーグが幕を閉じた。監督就任1年目でいきなりリーグ優勝を果たしたルイ・ビトーリア率いるベンフィカのリーグ4連覇を阻むべく、昨季は惜しくも勝ち点2差でリーグ優勝を逃したスポルティングは、国内屈指の名将ジョルジ・ジェズスに2年目を託し、ポルトはバレンシアで株を上げたクラブOBヌーノ・エスピリト・サントを招聘し、2012-13シーズン以来となる王者奪還を目指した。

しかし、終わってみればまたもベンフィカが圧倒的な強さを見せつけ、難なくリーグ4連覇を達成した。ポルトは、最後にリーグ王者に輝いた12-13シーズンぶりにホームで無敗を達成するも、アウェイでは勝ちきれない状態が続き、5位以上の上位チームでは最多となる10回のドローを記録。エスピリト・サントはわずか1年で退任となった。スポルティングは、新エースFWバス・ドストがゴールデンブーツ賞が目前に迫るほどのゴールを量産したが、フェイレンセやベレネンセスなど下位チームに歴史的な敗戦を喫すなど、ベンフィカを止めるべき2チームが低調な結果に終わった。

しかし、やはり今季のポルトガルリーグでもベンフィカ、ポルト、スポルティングの「3強」の選手たちが主役を演じた。例年通り、来季もビッグクラブがこぞって獲得に乗り出すであろう注目の選手が多く登場した今季のポルトガルリーグについて、ふとぽるが独自にベストイレブンを選定する。

フォーメーション
1-4-4-2

GK
エデルソン・モラエス(ベンフィカ)

クラブとブラジル代表の先輩であるジュリオ・セーザルから完全にレギュラーを奪取。失点数はリーグ最少となる18にとどめた。マンチェスター・シティらが獲得を狙っており来季の移籍は必至か。

RSB
ネウソン・セメード(ベンフィカ)

6アシストを記録し、攻守にわたりベンフィカの右サイドを蹂躙。ほとんどの試合で90分間出場するなどフル稼した。エデルソンと同様、マンチェスター・ユナイテッドなどプレミア方面からの関心が強く、今季限りでの退団が有力か。

CB
ビクトル・リンデロフ(ベンフィカ)

クラブのレジェンド、ルイゾンに代わるディフェンスリーダーとして、セメードと同様にフル稼働。今季唯一の得点となったスポルティングとのリスボン・ダービーで見せた豪快な直接FKなど、まだまだ隠し持つ武器は多く、今後の活躍を期待させるパフォーマンスを発揮した。ただし、マンチェスター・ユナイテッドが強い関心を抱いており、こちらも同様に移籍の噂が絶えない。

CB
フェリペ(ポルト)

新加入ながらいきなりポルトの守備の要としてチームにフィット。圧倒的な高さ・強さを武器にホーム無敗に貢献し、今季3得点と得点力も発揮した。レアルがぺぺの後継者として注目しており、その去就に注目が集まる。

LSB
アレックス・テレス(ポルト)

左サイドからの高精度クロスを武器にアシストを量産。リーグ2位となる8アシストを記録し、ポルトガルリーグのDFでは最も多くのゴールを生み出した。貴重な左利きのプレースキッカーとしても評価を高め、加入初年度ながらポルトの中心選手となった。

CMF
ウィリアン・カルバーリョ(スポルティング)

毎年安定的なパフォーマンスを発揮し、スポルティングでの4年目を迎えた今季は、負傷に悩まされたキャプテン、アドリエン・シウバに代わる中盤のリーダーとしてフル稼働。毎年退団が噂されており、今季はマンチェスター・シティが強い関心を抱くなど、いよいよ移籍の時期が迫ってきている。

CMF
☆ふとぽる選定リーグ年間MVP
ピッツィ(ベンフィカ)

ベンフィカでの3年目を迎えた今季、キャリア最高となるパフォーマンスを発揮。CLや代表戦を合わせ驚異の全51試合に出場し、リーグでは2010-11シーズン以来の2桁得点となる10ゴールを記録するだけでなく、アシストランキングでも2位となる8アシストを記録した。まさにベンフィカをリーグ4連覇に導いた功労者であり、ふとぽるはピッツィを今季のリーグMVPに選定した。

RMF
ジェウソン・マルティンス(スポルティング)
→アシスト王 10アシスト

レギュラーとしてトップチームに定着した昨季から今季は大きく飛躍。得点王に輝いたバス・ドストとリーグNo.1の破壊力を持つコンビを形成し、リーグで唯一2桁となる10アシストを記録してアシスト王に輝いた。チームのエースにボールを供給するその優れた能力を評価し、CLで対戦し衝撃を与えられたレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドが、ペレス会長に獲得を進言したとか。

LMF
ヤシン・ブライミ(ポルト)

昨季はチームMVP級の活躍をしながら、監督が代わった今季はシーズン前半を干され、ベンチを温める日々が続いた。それでも、シーズン後半に好調だったオタービオ・モンテイロの負傷を機にレギュラーを奪還すると、クラブ史上最悪となる4戦連続スコアレスドローを記録していたチームに得点力をもたらし、後半戦の追い上げの原動力となった。もしブライミをシーズン当初から出場させていたらと、事実上の解任を迫られたエスピリト・サント監督も後悔していることだろう。

CF
バス・ドスト(スポルティング)
→得点王 34ゴール

イスラム・スリマニとテオ・グティエレスの2枚看板が退団し、ジョルジ・ジェズス監督も「今のFW陣で彼ら2人と同じようなゴール数を記録するのは不可能」と諦め気味であったスポルティングにおいて、バス・ドストは周囲の期待を遥かに上回るペースでひとりゴールを量産。同監督が「ポケットモンスターを市場に探しに行く」と当時大ブームとなっていたポケモンGOになぞらえていたが、スポルティングは念願のモンスターをゲット。今季のポルトガルリーグでも最大のサプライズとなった。2位チキーニョ・ソアレスの19ゴールを10ゴール差以上も突き放すリーグ戦34ゴールを記録し、スポルティングの得点全体の50%を越える圧倒的な得点力で16-17ポルトガルリーグの得点王に輝いた。

CF
チキーニョ・ソアレス(ビトーリア・ギマラインス→ポルト)

当初は、若き10番として活躍していたエースFWアンドレ・シウバの負担を減らす目的でポルトが冬に好調ビトーリア・ギマラインスから獲得。しかし予想外の活躍ぶりを見せ、ポルト加入直後、リーグ6試合連続ゴールを決めるなど9得点を量産し、シーズン後半はそのアンドレ・シウバをベンチに追いやりワントップの座に君臨した。「ニュー・フッキ」などとクラブのレジェンドと比較されるほどの活躍をし、リーグ得点ランキング2位の19ゴールを記録してシーズンを終えた。

監督
ルイ・ビトーリア(ベンフィカ)
初就任ながらリーグを制した昨季に続き、リーグ2連覇を達成。ベンフィカにリーグ4連覇をもたらし、文句なしの選出。今季は昨季ほど若手選手を抜擢することはなかったが、今シーズンのベンフィカを支えたのは、紛れもなくルイ・ビトーリアが初年度に大抜擢していた選手たちであった。シーズン前半は、冬にパリ・サンジェルマンへ巣立ったゴンサロ・グエデスが、昨季の得点王ジョナスの負傷を埋める活躍。また、シーズンを通して、上記ベストイレブンにも選出したエデルソン・モラエスやネウソン・セメードが後方からチームの守備を支えた。まさに、ルイ・ビトーリアは、昨季植えた種からなった実を今季収穫するような、驚異のマネジメント力を見せつけた。

<惜しくも選外となった選出たち>

GK
イケル・カシージャス(ポルト)

昨季はイージーなミスが続き批判を浴びることが多かったが、今季は安定的なパフォーマンスを発揮。ふとぽるとしても悩みに悩んだが、リーグ優勝GKであるエデルソン・モラエスを優先した。

LSB
アレハンドロ・グリマルド(ベンフィカ)

ファビオ・コエントラン、ギリェルメ・シケイラらに継ぐ、ベンフィカのLSBとして久しぶりに登場した逸材。シーズン序盤の活躍は見事であったが、11月に怪我を負い、4ヶ月の長期離脱を強いられたのが無念。

CF
コンスタンティノス・ミトログル
ジョナス(ベンフィカ)

ミトログルは16ゴール、昨季のリーグMVPで得点王のジョナスは負傷離脱に悩まされながら13ゴールを記録。ともに平均以上の活躍をしたが、バス・ドストやチキーニョ・ソアレスらが残したインパクトに比べると少々劣るため選外とした。

CF
アンドレ・シウバ(ポルト)

トップチーム定着初年度ながら10番を背負い、シーズン序盤にゴールを量産。得点王が有望視されたが、チームの失速とともに自身のゴール数も減少した。後半戦は、新加入チキーニョ・ソアレスの勢いに負け得点ランキングでも徐々に下位に沈む。最終的に3位タイとなる16ゴールを記録したが、終盤にはスタメンの座も奪われるなど、バス・ドストやソアレスに比べ、シーズンを通じた安定的な得点力を発揮するには至らなかった。

CF
ムサ・マレガ(ビトーリア・ギマラインス)

ポルトから戦力外となり、活躍の場を求めてレンタルで加入したギマラインスで大爆発。エースとして13ゴールを記録し、クラブは3位に輝いた2007-08シーズン以来、実に9年ぶりに、北部のライバルであるブラガを上回り、リーグ4位の快挙を成し遂げた。しかし、やはり3強のFW陣に比べるとインパクトは薄く、今季も3強の選手のみが選ばれたベストイレブンに、3強以外から入り込むには至らなかった。

以上、今季のポルトガルリーグベストイレブンを選出した。この中から今季もビッグクラブ移籍が実現する選手が間違いなく登場するだろう。

ベンフィカがルイ・ビトーリアとの契約を2020年まで延長!若手育成でクラブに貢献

『SAPO Desporto』

ベンフィカが、ルイ・ビトーリア監督との契約を2020年まで延長したことを発表した。

前年にビトーリア・ギマラインスを5位に導いた実績が評価され、2015-16シーズンに、ベンフィカの監督に就任したビトーリア。6シーズンで10のタイトルを獲得したジョルジ・ジェズス長期政権からの脱却という困難な任務が与えられた中、戦績だけでなく人材育成の面でも高い実績を残した。

就任1年目は、クラブにリーグ3連覇をもたらすリーグ優勝のみならず、リーグ杯優勝の2冠を達成。自身初となるCLでもベスト8に進出した。2年目の今季も、開幕時にはスーペルタッサを獲得し、ここまでリーグ首位を維持し、ポルトガル杯では決勝に進出している。

若手育成の面では、すでにクラブを羽ばたいたレナト・サンチェス(バイエルン)やゴンサロ・グエデス(パリ・サンジェルマン)らに加え、メガクラブが獲得を目指すSBネウソン・セメードやGKエデルソン・モラエスなど、将来のフットボール界を担うであろう幾人もの若手スター選手を育てあげた。

ポルトとのクラシコを引き分けに抑え、リーグ首位を堅持したベンフィカ。リーグ4連覇とその後の繁栄に向け、最も重要なピースをまずは確保した。

©FutePor -ふとぽる-