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【全文翻訳】神戸移籍の田中順也が、スポルティングファンにポルトガル語で別れの挨拶

先日、柏レイソルへのレンタル移籍を終え、ヴィッセル神戸への完全移籍が決定したスポルティングの田中順也が、自身のTwitterにてポルトガル語でファンに別れの挨拶を綴った。

計8つのツイートを通じて、田中順也は1年半のポルトガル生活を振り返り、サポートしてくれたファンへ感謝を述べた。

「スポルティングファンの皆様へ

1年半に渡る素晴らしいサポートにとても感謝しています。

あのブラガ戦でのフリーキックからのゴールは、私のキャリアで最高の瞬間でした。

そして、ポルトガルでは貴重な時間を過ごさせてもらいました。リスボンではどこにいても、あなたたちはいつも私にこう言ってくれました。

『タナカは、君はエクセレントな選手だ。頑張れ!』

あなたたちのサポートがなければ、絶対にあの街で心地の良い生活はできませんでした。

あなたたちがくれた全てに、とても感謝しています。ありがとう!

田中順也」

感謝の言葉が綴られた4通のツイートののち、さらに4つのツイートでは、チームメイトとともに映る写真を投稿した。

自身がキャリア最高のゴールと語ったブラガ戦での直接フリーキックを「お前が蹴れ」と譲ってくれたナニ。ウィリアン・カルバーリョカルロス・マネー、そして最後は大親友と言われていたジェフェルソン。

まさに、スポルティングに関わる全てのサポーターと選手たち愛されていたことが分かる一連のツイート。スポルティング初の日本人プレーヤーが1年半のポルトガル生活で得た宝は、ピッチのものだけに限らなかったようだ。

©FutePor -ふとぽる-

田中順也のスポルティング退団が決定。現地ポルトガル6メディアの報道は?

スポルティングが、柏レイソルにレンタルしていた元日本代表FW田中順也を完全移籍の形でヴィッセル神戸へ売却したことをクラブの公式ページにて発表した。

スポルティングで出場機会を失い、柏レイソルでも満足のいくパフォーマンスを発揮できなかった田中。ポルトガルへの復帰の可能性は低かったが注目されたその去就が決定し、レイソルとは異なるJクラブへ新たな挑戦を求めることとなった。

スポルティングから柏レイソルにレンタルされた当時、現地メディアから多くの報道があり注目された田中順也の移籍。今回も、ポルトガルの主要メディアの多くがスポルティングからの完全移籍を報じるなど、その関心度の高さは今もなお健在であった。

ポルトガルの3大サッカーメディアである、『A BOLA』、『O JOGO』、『Record』はもちろん報道。どのメディアとも、田中順也がヴィッセル神戸へ完全移籍すること、そして、将来田中が移籍をした際に50%の利益がスポルティングに上がる契約を締結したことを報じた。また、田中順也がスポルティングで35試合で7ゴールを挙げ、ポルトガルカップを制覇したメンバーであったことも紹介した。

選手や監督、チームなどの優れたデータベースとして知られる『zerozero.pt』も、3大メディアと同様の内容を報道。『SAPO Desporto』も同様のシンプルな報道にとどまった。『Público』は、田中がスポルティングで6000万ユーロという高額な違約金がつけられていた、多くの人が忘れていた事実を思い起こさせた。

『maisfutebol』は、柏レイソル復帰前の田中にスポルティング退団の噂が生じた際、オランダ3クラブから関心や、田中の柏復帰決定をいち早く報じたメディアだが、今回はシンプルな報道のみ。他メディアと違い、Twitterで記事をシェアすることはなかった。

http://www.maisfutebol.iol.pt/topnews/liga/oficial-sporting-vendeu-tanaka

久しぶりに多くのポルトガル大手メディアが田中順也のニュースを報じた。ポルトガルメディアで田中順也のことがここまで盛大に取り上げられるのは、おそらく今回が最後になることだろう。

©FutePor -ふとぽる-

EURO制覇のポルトガルを元スポルティング田中順也も祝福!「友よ、おめでとう!」

EURO2016を制覇したポルトガル代表の面々に、柏レイソルへレンタル移籍中のスポルティング田中順也が祝福を贈った。

田中順也が名指しで祝辞を述べたのは、スポルティング時代のチームメイトたち。自身のInstagramで、ウィリアン・カルバーリョルイ・パトリシオアドリエン・シウバ、セドリック・ソアレス、ルイス・ナニ、ジョアン・マリオら6名を「友よ、おめでとう!」と祝福した。

2度のTweetで喜びを露わにした田中順也。大会中に「優勝してほしい」と祈ったその願いは、遠きポルトガルの友人たちに届いたようだ。

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消えない両者の絆。田中順也のメッセージにスポルティングが返答「Arigato」

スポルティングからのレンタル移籍の形で柏レイソルへ復帰した田中順也。良好な関係を築いた両者の「絆」は未だ消え失せていないようだ。

フランスで開催中のEURO2016ベスト16で、ポルトガル代表が、クロアチア代表を延長戦の末に下したこの日、田中順也は自身のTwitter上にてかつてのチームメイトが数多く在籍する代表チームの勝利を祝福した。

ポルトガル代表11人のスターティングメンバーのうち、スポルティング時代の田中のチームメイトが過半数を超える6人を占めた。絶対的守護神ルイ・パトリシオに、代表で10番を務めるジョアン・マリオ、MFウィリアン・カルバーリョに、フェネルバフチェへ移籍してしまったFWナニと、同様にサウサンプトンへ旅立ったSBセドリック、そして現在スポルティングのキャプテンを務めるアドリエン・シウバらが、田中順也がポルトガル時代にチームを共にした面々である。

そして、このまま優勝してほしいと日本からエールを送る田中に対して、スポルティングの公式Twitterが返答。スポルティング時代の写真を添えて「Arigato」と感謝を示した。

田中順也のエールを受けたスポルティングの面々が中心を担うポルトガル代表。果たして、遠い日本からのエールに優勝という形で応えてくれるだろうか。

©FutePor -ふとぽる-

電撃加入から代名詞のFKまで。田中順也がポルトガルに残した爪痕を過去記事とともに振り返る

今冬、スポルティングからレンタル移籍で柏レイソルへ復帰した田中順也。残念ながら、今季は新監督ジョルジ・ジェズスの構想にフィットせず、出場機会は限られてしまった。しかし、ポルトガルでは同選手の代名詞となったブラガ戦の直接FKによる決勝弾など、特に昨季はサプライズとも言える活躍をし、異国の地ポルトガルに確かな爪痕を残した。

柏レイソルからスポルティングへ移籍する際、現地サポーターは当初日本人FWに対して懐疑的な目を向けていた。筆者が2014年ポルトガルに滞在していた当時、多くのメディアがアジア人の加入という稀有なニュースを取り上げていたが、ファンからの評価はというと、「ジャパンマネー目当て」などの酷評が多くを占めた。

過去記事1.『レイソル田中順也、スポルティング移籍?-ポルトガル現地の声をお届け-』

過去記事2.『田中順也スポルティング移籍決定!特集Part.2-ポルトガル現地の声をお届け第2弾-』

(外部サイトの過去ブログへリンクします)

しかし、田中順也は確実にこれらの声を覆し、いつの間にかスポルティンギスタから愛される、重要な戦力の1人となっていた。マルコ・シウバ(現オリンピアコス)監督からの信頼を勝ち取り、エースFWスリマニの残留という苦境に晒されながらも、「10番」フレディ・モンテーロから少なくない出場機会を奪い、過密日程の強豪チームを支えた。

過去記事3.『田中順也スポルティング移籍決定!-高額違約金の意味とスタメンの可能性を考察-』

今でも、スポルティングファンが田中順也を語るときに口にするのは、自身にとってもポルトガルリーグ初ゴールというメモリアルゴールとなった、ブラガ戦での直接FKだ。上位対決のブラガを相手に引き分けも覚悟した後半ロスタイム。ペナルティエリアから離れた位置から、まさにサムライの一振りのように左足を振り上げ、鋭い弧を描いたボールは、ゴールへと吸い込まれていった。同選手が、自身の成し遂げた偉業の衝撃度を知ったのは翌日だろう。ポルトガルの3大サッカーメディアが、田中の写真をこぞって表紙に採用し、そのスーパーゴールを称賛したのだから。

過去記事4.『終了間際の劇的FK弾! 田中順也のリーグ戦初ゴールにポルトガルメディアが熱狂』

今季こそ、監督交代の影響もあってか出場機会に恵まれず、古巣へ復帰するという決断をした田中順也。しかし、ポルトガルリーグで十分に通用する実力は昨季に証明済み。海外から日本へ帰国すると、いかにも海外挑戦が失敗に終わったという印象を与えがちだが、田中順也のポルトガル挑戦は、決して「失敗」ではなかった。それどころか、ポルティモネンセでプレーした金崎夢生と並び、ヨーロッパ最西端の国に日本人サッカープレーヤーの価値を深く刻み込んだ。日本サッカー界に大きな貢献を果たしたと言えるのではないか。