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「憧れ」のポルトが中島翔哉の獲得レースに参戦!宿敵ベンフィカを一歩リードか

『zerozero.pt』

現在ポルトガルリーグで首位を走るポルトが、ポルティモネンセの日本人FW中島翔哉の獲得レースに参戦したようだ。ポルトガルメディア『zerozero.pt』が報じた。

同メディアによると、ポルトはすでにポルティモネンセとの交渉を開始し、この冬の移籍市場で中島の獲得を目指すようだ。まずはレンタルで中島を獲得し、シーズン終了後の買取オプションが付けられる契約を試みているという。ただし同メディアは、交渉を進めるためには、ポルティモネンセがFC東京の持つ残り80%の保有権を買い取る必要があるとも記述している。

先日は、リーグ4連覇中の王者ベンフィカからの興味が現地メディアにより伝えられたが、中島の獲得競争はポルトが一歩リードしているようだ。というのも、ポルトとポルティモネンセは良好な関係を築いており、それが交渉を進める上で決定的な要因になり得るという。

現地メディアに対し、「ポルトでプレーしたい」と語っていた中島。その夢は叶うのだろうか。

©FutePor -ふとぽる-

ポルティモネンセ中島翔哉が、ポルトではなくベンフィカに行くべきたった2つの理由

ポルティモネンセの中島翔哉は、現在ポルトガルメディアを大いに賑わす最注目選手の1人である。「ポルティモネンセがドイツ1部クラブからの中島へのオファーを拒否した」とのニュースを皮切りに、中島本人が答えた「ポルトでプレーしたい」というインタビューや、「ベンフィカが中島に興味か」という報道など、移籍報道を中心に連日現地メディアに取り上げられる存在となった。

今夏、FC東京から加入したポルティモネンセのチーム得点王が、この冬どのクラブに移籍するのか。これはポルトガルメディアが最も注目する関心事項のひとつとなっている。その中でもとりわけ、中島本人が「プレーしたい」と公言したポルトか、現地メディアが「興味を抱いている」と報じたベンフィカのどちらのビッグクラブに移籍するのかは、多くの日本人ファンも含め気になるところだろう。未だポルトからの関心が伝えられたことはないが、かのイケル・カシージャスからゴールを奪った中島の獲得に、今後同クラブが興味を抱く可能性も低くはないだろう。ベンフィカについては、すでに「具体的な大枠について数回会話されている」ようで、問題となっている金銭面をクリアすれば、一気に話が進む可能性も十分にあり得る。

ポルトとベンフィカへの移籍の可能性が同じ粒度にはないことは前提に置きながらも、筆者は、中島翔哉に「望む」ポルトではなく「望んでくれている」ベンフィカへの移籍を推奨したい。いくつかある中でも、大きくはたった2つの理由からである。

ベンフィカでは得意の左ウイングにチャンス。絶対的エース誇るポルトではノーチャンス

中島翔哉がポルティモネンセでプレーするのは左ウイング。カットインをしてゴールに迫るプレーを得意とする中島は、この得意ポジションで水を得た魚のようにゴールを量産している。当然、ベンフィカも左ウイングでプレーする中島に関心を抱いているだろうし、ステップアップ先においても、是が非でも確保したいポジションであることは明白である。

ポルトとベンフィカ両チームの左ウイングを見てみると、中島にとってより試合出場およびその先の活躍の可能性が高そうなのは、ベンフィカである。

伝統の4-3-3から、直近では4-4-2のシステムに移行しつつあるポルトで、左ウイングの定位置を確保しているのは、アルジェリア代表FWヤシン・ブライミ。プレミアリーグを中心に関心を集め、毎年メガクラブへのステップアップが噂されるリーグNo.1アタッカーの一角である。今季も、リーグ戦の15試合全てに出場して4ゴールをマークする他、アシストランキングで暫定トップタイの6アシストを記録するなど、名実ともにリーグで突出した存在だ。ともに中島がリーグでマークしている6ゴールの倍である12ゴールを記録しているバンサン・アブバカルとムサ・マレガの強靭な2トップに優れたボールを配給し、チームの得点源を屋台骨のごとく支えている。

一方、ベンフィカでは若手アルゼンチン人レフティであるフランコ・セルビが一応のレギュラーとしてプレーしている。しかし、12試合に出場して1ゴール2アシストとイマイチ波に乗れず。小気味よいドリブルで一定の存在感は発揮しているものの、「ディ・マリア2世」と期待される存在としてはいささか物足りない。リーグ4連覇中のベンフィカ自体も、主力が一斉に退団した今季は不調に苦しみ、シーズン折り返し地点ですでに、CL、ポルトガル杯、リーグ杯で敗退しており、残るタイトルの可能性はリーグ戦のみに絞られている。シーズン前半からの挽回を期して、中断期間にチーム構成にメスを入れることは考えられる。

仮に中島翔哉が加入するのであれば、絶対的なエース、ヤシン・ブライミを誇るポルトではなく、左ウイングに絶対的な存在がおらず、チームも変化の時期にあるベンフィカの方が、活躍のチャンスに恵まれると推察する。

ポルトは育成<結果、ベンフィカは育成+結果

ポルトとベンフィカは、どちらも毎年タイトルを獲得することが最低条件とされる国内屈指のビッククラブであり、ともに「結果」が最重視される点は変わらない。しかし現在のチーム状況から、ポルトは是が非でも結果を残すことに執着せざるを得なく、若手選手を育成している余裕はない。一方で、ベンフィカは若手選手を育成しながらタイトルを獲得してきた実績がすでにあり、今季も苦戦はしながらも、育成と結果の両実を得る姿勢を貫いている。

宿敵ベンフィカにリーグ4連覇を許すという屈辱を浴びているポルトを率いるセルジオ・コンセイサオンにとって、今季のタイトル獲得は史上命題。直近でも、パウロ・フォンセッカ→フレン・ロペテギ→ヌーノ・エスピリト・サントと、タイトルを逃した監督は短命に終わっており、コンセイサオンも念願のチャンピオンカップを手にできなければ、ピント・ダ・コスタ会長の剛腕により、彼らと同じ運命を辿ることになることは自覚しているだろう。現在無敗でリーグ首位に立つポルト、そしてセルジオ・コンセイサオンは、今季こそはタイトルを逃してはならない。だからこそ、ゴールマウスはスペインのレジェンドであるイケル・カシージャスから、U-21世代で出場したEURO2015の準優勝チームの正GKであるジョゼ・サーにすげ換えたものの、昨季は大車輪の活躍をしたオリベル・トーレスやオタービオ・モンテイロら若手選手が苦戦する中、彼らの得意ポジションであるトップ下またはインサイドハーフが存在しない4-4-2システムを採用。前述のアブバカル-マレガの強力2トップに頼り、確実に勝ち点3を奪うスタイルで結果を残している。

一方のベンフィカは、若手を大抜擢しながらもリーグタイトルを2連覇中の実績のあるルイ・ビトーリアのもと、若手選手をチームの中心に据えながら、かつタイトルを目指す姿勢を継続している。今季もゴールマウスには、ポルトのジョゼ・サーと並び次代のポルトガル代表を担うと期待されるブルーノ・バレーラを採用。控えGKの18歳ミル・スビラールに至っては、CLマンチェスター・ユナイテッドとのビッグゲームでサプイラズ抜擢している。その他にも、今季加入した22歳フィリペ・クロビノビッチも出場機会を増やしつつあり、前述のフランコ・セルビも辛抱強く登用し続けている。

ルイ・ビトーリアのもとベンフィカで育ち、世界有数のメガクラブに羽ばたいていった選手は、下記の通り錚々たるメンバーであり、特にAチームデビューから僅か半年でポルトガル代表に選ばれ、バイエルン・ミュンヘンに巣立ったレナト・サンチェスのように、中島翔哉にとっても、今冬ベンフィカに移籍して半年で結果を残せば、欧州の名門クラブへの切符を手にできる「シンデレラ・ストーリー」を夢見ることが可能だ。

<ルイ・ビトーリアが輩出した主な若手選手(チーム名は現在の所属ではなく、ベンフィカから移籍した際の移籍先)>

エデルソン・モラエス
(→マンチェスター・シティ)
ネウソン・セメード
(→バルセロナ)
ビクトル・リンデロフ
(→マンチェスター・ユナイテッド)
・レナト・サンチェス
(→バイエルン・ミュンヘン)
ゴンサロ・グエデス
(→パリ・サンジェルマン)

「プレースタイルが好きだから」との理由で、絶対的なレギュラーが待ち受ける憧れのポルトへ加入するのか、何人もの若手を欧州の名門に輩出した実績のあるルイ・ビトーリアのもと、得意ポジションで出場のチャンスがあるベンフィカに加入するのか。仮に両クラブからのオファーが舞い降りた場合、中島が選択すべき道は明らかなように思える。未だ、ベンフィカからも正式なオファーは届いていないが、エースに君臨するポルティモネンセへの残留という選択肢も含め、今冬、中島翔哉が下す決断をポルトガルサッカーファンの1人として待ちわびたい。そして、スポルティングに所属した田中順也以来となる「ポルトガル3強所属プレーヤー」の誕生を切に願いたい。

中島翔哉がロングインタビューに応答。ポルトへの憧れを語るも直近は残留希望「もう少しこのクラブでプレーしたい」

『O JOGO』

夏の移籍市場終了間際にポルティモネンセに加入し、瞬く間にチームの中心となった中島翔哉をポルトガル大手サッカーメディア『O JOGO』が特集。ポルトガルリーグへの適応や自身の将来など、中島のロングインタビューを掲載した。

(下記日本語訳は中島翔哉本人の日本語ではなく現地メディアの翻訳)

こんなにも容易にポルティモネンセに馴染むことができると思っていましたか?

ーポルトガルリーグは自分の特徴によく合うリーグ。だから、いつもチームを助けるためのゴールをたくさんあげられると思っていた。でも正直言うと、今のようにシーズン前半の早いうちに、こんなにも早く適応できるとは思っていなかった。

それでも、難しさやサッカーの違いを感じることはありませんか?

ーチームが展開するサッカーは攻撃的で、それが適応を容易にした。自分にとって、このチームのサッカーは、好みで心地よく感じられる種類・スタイル。

ビトール・オリベイラ監督が求めることは理解していますか?どのようにして監督の言うことを理解していますか?

ー監督とは、基礎的で簡単な英語を使って会話する。今は、少しのポルトガル語を話そうと試みているところ。もう、ちょっとしたことなら話せる。どうしてもコミュニケーションが取れない場合は、リュウキ(亀倉龍希)に通訳してもらい、監督とコミュニケーションを取っている。チームメイトともそうすることはあるけれど、こっちの場合、お互いすでに良く理解し合っている。

最も魅力的なポルトガルのチームはどこですか?

ーポルトガルにはクオリティの高いチームがたくさんある。特に、ポルトが展開するサッカーが好み。前から思っていたけど、今ではその想いは確信に変わった。ポルト、ベンフィカ、スポルティングの3強は世界中で尊敬されていて、どれもクオリティのあるチーム。でも3クラブの中では、特にポルトのサッカーの特徴・スタイルが好み。

すでに数チームがあなたを視察し、ポルティモネンセを早いうちに退団するのではないかという報道もあります。ポルトガルのビッグクラブでプレーしたいと思っていますか?

ーもし将来チャンスがあれば、ポルトでプレーしたい。

それがあなたの夢?

ー今は23歳で、今後、他の国や他の種類のサッカーを知ってみたいとも思っている。でも、今は自分が望んでいたこと、すなわち、ポルトガルに、そしてポルティモネンセにうまく適応することを達成しているところ。ここにいるのは好きだから、もう少しこのクラブにいたいし、ここでもっと結果を残したい。

ポルティモネンセへの愛着を語るの同時に、国内ビッグクラブや国外クラブでプレーしたい将来的な想いも口にした中島。ポルティモネンセへの残留希望を明かしながらも、冬の移籍市場でのオファー次第では、将来の目標のため、早いうちに移籍を決断する可能性もあるのかもしれない。本インタビューで『O JOGO』が「小さな皇帝」と呼称したその将来やいかに。

©FutePor -ふとぽる-

ポルティモネンセ中島、将来の希望を明かす「ポルトでプレーしたい」

『zerozero.pt』

ドイツ1部クラブから800万ユーロのオファーが届いたというポルティモネンセ中島翔哉が、ポルトガルメディア『O JOGO』のインタビューに対して、将来望む移籍先とポルトガルリーグへの適応について語った。

(以下、中島のコメントは、ポルトガルメディアの報道を日本語訳したもの)

「ポルトのサッカーはすごく好きだ。前から好きだったたけど、今ではその想いは確信に変わった。ポルト、ベンフィカ、スポルティングの3強は世界中で尊敬されていて、どれもクオリティの高いチームだけど、この3チームの中では、特にポルトの特徴・スタイルが好みだ。もし、将来チャンスがあればポルトでプレーしたい」

「ポルトガルリーグは、僕の特徴によく合うリーグだ。だから、いつもチームを助けるためのゴールをたくさんあげられると思っていた。でも正直言うと、今のようにシーズン前半の早いうちに、こんなにも早く適応できるとは思っていなかった」

ポルトとのリーグ戦では、世界的名手イケル・カシージャスからゴールを奪うなどポルトガルを席巻している中島。自身の希望通り、国内3強、特にポルトからのオファーは届くだろうか。

©FutePor -ふとぽる-

リーグ無敗優勝のレジェンド監督が、好調の古巣ポルトに言及「追い上げの圧力に耐えられるか」

『O JOGO』

上海上港を率いるアンドレ・ビラス・ボアスが、ポルトガルリーグ開幕以降7試合で全勝を飾り、単独首位に立つ古巣ポルトについてコメントした。

2010-11シーズンにポルトを率い、ポルトガルリーグ無敗優勝、ポルトガルカップ、EL、そしてポルトガルスーペルタッサの「4冠」を獲得し、ポルトミュージアムに自身の像が建てられるなどクラブのレジェンドとなった同監督。ポルトでの戦績は49勝5分4敗と圧倒的な強さを見せつけていた。リーグでは常に首位に立ち、無敗を続けるプレッシャーと戦っていたビラス・ボアスらしい言葉を残した。

「大変素晴らしいスタートを切り、この上ない期待を感じられる。ベンフィカのような直接のライバルが勝ち点を落としているのがなおのこと良い。シーズン終了時までこのようにいられること(ライバルと勝ち点差を維持していること)を願っている。だがそれは、追い上げてくるプレッシャーに耐え得るポルト自身の力にもかかっている」

近年、フレン・ロペテギ監督やヌーノ・エスピリト・サント監督に率いられてきたポルトは、冬以降の失速によりベンフィカに王座の座を受け渡してきた。4冠を達成したレジェンド監督のアドバイス通り、プレッシャーに耐え我慢強く1試合1試合を戦えば、2012-13シーズンぶりのリーグ優勝も現実的だろう。ここから先は、新監督セルジオ・コンセイサオンのチームマネジメント力が問われてくるに違いない。

©FutePor -ふとぽる-