『A BOLA』
ELのためマルセイユの地に降り立ったブラガ一行が、前代未聞の盗難事件に巻き込まれた。
木曜日にマルセイユ戦を控えたブラガは、水曜日にマルセイユのホームスタジアムで前日練習を実施。練習を終え、選手たちはいつものようにそれぞれが試合で使用するスパイクをスタジアムに置いていった。しかし、一夜のうちに、それら全てが盗まれてしまったのだ。
マルセイユスタジアムは、現在EURO2016に向けて工事中であり、監視カメラが作動していなかったという。すでに警察官が調査を開始し、原因究明に努めている。
UEFAとブラガ、マルセイユ上層部が会議の場を設け、試合の延期やポルトガルからスパイクを持ってくる航空便の手配などの措置が考えられたが、選手が持つ別のスパイクを使用することで手が打たれた。
試合はブラガが敗北。いつものスパイクではなかったことは言い訳にはならないが、その影響もあってかマルセイユに0-1で敗れてしまった。
試合後、パウロ・フォンセッカ監督は本件の影響を述べ、選手の敗北を擁護した。
「我々を混乱させるものであった。試合への準備が違うものとなってしまった。スタジアムにはカメラもあり、警備もいて、安全は万端だったはずなのに、我々のスパイクが消えた…私が言えるのはこのくらいだ」
敗れはしたものの、ブラガは勝ち点9で首位を維持。前代未聞の盗難事件という不運を原動力に変えて、グループ突破を目指す。
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