タグ別アーカイブ: ダニーロ・シウバ

16-17季の主役候補!ポルトガル3強に加入した6名の注目新戦力

2016-17シーズンのポルトガルリーグが開幕してからはや2週間。夏の移籍市場はもうじき閉幕を迎え、いよいよポルトガルリーグの覇権争いも本格化する。その中心を担うであろうベンフィカ、スポルティング、ベンフィカも、一席の王座を目指しチームの強化に精を出した。

リーグ4連覇を目指すベンフィカは、すでに国内で結果を残している若手選手を多く獲得。約10年ぶりのリーグ制覇を目論むスポルティングはライバルに比べ控え目の補強。このところ調子の上がらないかつての絶対王者ポルトは、新監督ヌーノ・エスピリト・サント招聘を始め、王者奪還に向け国内外の移籍市場で積極的な動きを見せている。

今年もいずれかがポルトガルリーグを制覇するであろうこの3強。そのようなクラブで最も輝けば当然今年のポルトガルリーグでも「顔」になれる訳だが、果たして今季のリーグの主役となり得る選手は誰なのか。新た3強に新加入した6名の中に、その主役候補がいるのかもしれない。

<ベンフィカ>
1.アンドレ・オルタ
(前クラブ:ビトーリア・セトゥバル)

ビトーリア・セトゥバルでの36戦の試合経験を引っさげ、ユース時代から過ごした愛するクラブへ、トップチーム選手として復帰した。開幕戦のトンデーラ戦では、相手選手3人を翻弄する衝撃のゴールを決めるなど早くも注目を集め、極めつけは8月26日に発表されたU-21ポルトガル代表への選出。ブラガへレンタル中の実兄リカルド・オルタとともに兄弟揃って代表に選ばれ、注目度はうなぎ登りだ。

2.ダニーロ・シウバ
(前クラブ:バレンシア)レンタル移籍

昨季ブラガから強豪バレンシアへレンタル移籍した注目選手。U-20ブラジル代表ではキャプテンを務めていた将来のスター候補である。バイエルンに移籍したレナト・サンチェスの後釜として、ベンフィカの中盤統率を託された。

<スポルティング>
3.ジョエル・キャンベル
(前クラブ:アーセナル)レンタル移籍

強豪アーセナルから「優勝するために」スポルティングへレンタル移籍。クラブのレジェンド、ルイス・フィーゴが背負って以来、その後を継いだ選手がみな不遇に見舞われたことから呪われた背番号と呼ばれる「7」番を託された。レジェンドの重圧を解き放ち、嫌なジンクスを破れるか。

<ポルト>
4.ローラン・ドゥポワトル
(前クラブ:ゲンク)

ドミンゴス・パシエンシアやベニー・マッカーシー、ラダメル・ファルカオにジャクソン・マルティネス。錚々たるクラブのレジェンドが背負った伝統の背番号「9」。昨季背負ったアブバカルは、なんとプレシーズンに剥奪。10番を背負うこととなったアンドレ・シウバなど誰に受け継がれるのか注目されたエースナンバーは、この男に託された。ポルトのワントップに相応しい191センチの長身FWはクラブの歴史に名を残せるか。

5.オリベル・トーレス
(前クラブ:アトレティコ・マドリード)レンタル移籍

多くのポルティスタが望んだオリベルの復帰が実現。アトレティコ産のスターは「アトレティコを去るのならポルト以外はあり得なかった」と好感度でいっぱいのコメントを残した。恩師ロペテギ(現スペイン代表監督)のもとシーズンベストイレブンに選ばれる活躍をした14-15シーズンの再現を果たしたい。

6.ディオゴ・ジョッタ
(前クラブ:アトレティコ・マドリード)レンタル移籍

昨季パソス・デ・フェレイラで19歳ながら35試合で14ゴールと絶対的エースとして活躍。優れた成績を引っさげ、アトレティコ・マドリードへ移籍し、武者修行として生まれ故郷のビッグクラブ、ポルトへ舞い戻った。センターFWだけでなく、ウイングやトップ下など幅広いポジションでプレーできるポリバレントな力は、4年ぶりにリーグタイトルを狙うポルト攻撃陣に厚みをもたらす。

今年の王者はベンフィカか、スポルティングか、ポルトか。いずれにせよ、彼らが16-17シーズンのポルトガルリーグ制覇を成し遂げたとき、その中心にはこの6名のうちの誰かが君臨しているのかもしれない。

©FutePor -ふとぽる-

ベンフィカがレナト・サンチェスの後釜としてU-20ブラジル代表キャプテン確保へ

『A BOLA』

ブラガからバレンシアにレンタル移籍中のダニーロ・バルボーザ・ダ・シウバが、再びレンタルの形で、今度はベンフィカに貸し出させるようだ。

20歳のダニーロ・シウバは、昨季バレンシアで33試合に出場。しかし、高額な移籍金とパフォーマンスとの不釣り合いから、買い取りオプションを行使されず、今季よりブラガへ復帰する予定であった。そこで目をつけたのがベンフィカ。バイエルンに移籍するポルトガル代表MFレナト・サンチェスの後釜として、U-20ブラジル代表でキャプテンを務める逸材を、買い取りオプション付きのレンタルで獲得するようだ。

火曜日にリスボンへ到着したダニーロは、現在メディカルチェック中。水曜日の午前中に移籍が正式に発表される見込みである。

なお、ダニーロ・シウバはブラガ所属とはいえ、同クラブはそのパスの10%しか保持しておらず、残りは代理人ジョルジ・メンデスが経営する「Gestifute」が保有している。ベンフィカがシーズン末に買い取りオプションを行使する場合、違約金である1500万ユーロが移籍金として必要になるようだ。

©FutePor -ふとぽる-

【FutePor Scout File Number 5】ダニーロ・バルボーザ・ダ・シウバ(バレンシア)

1996年2月生まれ現在19歳のダニーロは、身長183センチの大型ボランチだ。通称は、ダニーロ・シウバ、またはダニーロ・バルボーザ。どちらの呼称でも呼ばれるが、ポルトガルではシウバが用いられることが多い。U-20ブラジル代表のキャプテンとして活躍する、将来のスター候補である。

ダニーロ・シウバはブラジルが生み出した早熟の天才だ。2011年からバスコ・ダ・ガマのユースチームでプレーしていた同選手に、ポルトガルの敏腕代理人ジョルジ・メンデスが誇るスカウトチームが目をつけた。2013年に、まだユース所属ながら450万ユーロでポルトガルのブラガに買い取られ、2014年にバスコ・ダ・ガマでプロデビューを飾った後、すぐに海を渡った。ブラガで過ごした1年間では、19歳の若さでユース代表と二足の草鞋を履きながら、23試合に出場。2ゴールを記録している。

彼の活躍を語る上で欠かせないのが、キャプテンとして母国ブラジルを率いたU-20ワールドカップだろう。ニュージーランドで開催された同大会にて、6試合で1ゴールを記録。チームは惜しくも決勝で敗れてしまったものの、母国の準優勝に貢献し、大会準MVPを意味するシルバーボール賞を受賞した。

王国のキャプテンとして中盤を支配し、彼の一番の魅力である圧倒的なボールキープ力でチームに落ち着きを与える。左右両足から繰り出される正確無比なパスと、中盤の底からの推進力のあるドリブルも大きな武器だ。体を投げ出した守備でもチームを支え、そのプレースタイルは、かつてミランでプレーした3人のレジェンド、ピルロ、カカ、そしてチアゴ・シウバの特徴を選りすぐったような、まさに「ハイブリッド」な選手である。

若くしてポルトガルでも存在感を発揮する将来性から、2015年からは1年間のレンタルの形で、ポルトガル人監督ヌーノ・エスピリト・サント率いるスペインの強豪バレンシアに引き抜かれた。シーズン後の買い取りオプションが設定されており、完全移籍が前提とされた交渉だったのだろう。

王国の若きキャプテン、ダニーロ・シウバ。

数年後には、先人であるカカとチアゴ・シウバが身につけたカナリア軍団のキャプテンマークを右腕につけ、フル代表の中盤を蹂躙する彼の姿が見られるだろう。